CV:田中敦子
概要
セナンクル島に住む天才女性科学者。外見年齢は25歳だが、20年以上前のゲームであるモンバスを「青春のベストゲーム」と呼んでいることから相応に年を取っている模様。
クラリオンやブエルを製作した、本作における一連の事件の元凶とも言える人物。
表の顔は「レアー財団」の代表を務める実業家にして、教育や医療に貢献する慈善家。一方で、国際指名手配犯サハル・セヘラという裏の顔を持ち、アクロスと呼ばれる謎の組織を率いたりと謎が多い。
元ポセイドンの科学者であり拓美とはこの頃に出会った。ポセイドン時代は「386号」と呼ばれていたが、「3(サ)8(ハ)6(ル)」の語呂合わせにより自らサハルと名乗り始めた。ウザル・デリラはポセイドン離脱後に付けた名前であり、今のところ本名は明かされていない。部下やポセイドンの関係者からはサハルと呼ばれているが、本人はこの名で呼ばれることを嫌がっている。ただし、サハル・セヘラの名前で手配されている人物は、顔も性別も全く異なる別人である。
物語序盤のブエルの暴走停止後、崩壊する建物の中で福音にクラリオンを託して脱出させ、本人は地下に残り消息不明になる。表向きにはウザル・サハルともに死亡と発表され、ウザルとしては盛大な合同葬が執り行われた。
しかし、拓美によれば、ウザルは以前から「今の立場が面倒くさくなった」と言っていたらしく、「自分の死を偽装して周囲に責任を押し付けた」と推測しており、その死を否定されている。
性格
基本的に軽いノリで、周囲を小馬鹿にしたふざけた言動が多い。自分の趣味で部下たちに様々なコスプレを強いた(コスプレ状態でないと組織施設の利用や給与の引き出しができないように細工をした)り、クラリオンの下腹部に「パンドーラ・デバイス」の接続端子を取り付け、起動時にはエロい表情をするようにプログラムしたり、「パンドーラ・デバイス」の機密保持のためとはいえ、無断で福音の義体に光学迷彩で変身したように見せるブラックボックスを組み込んだりしている。
ブエルやアスタロトの中枢神経的ユニットを非常に面倒な性格に設定したのもウザルの仕業である。
親友にしてライバルの拓美によれば、ブエルやゲルツェコマのデザインがいずれも丸い形で単眼なのは、「目玉はロマン」という彼女のこだわりによるものらしい。
一方で、自分の部下たちが何者かの差し金で造反を企てていることを見抜き、ブエルの認証キーの偽物を掴ませてブエルが暴走するように仕組むなど(ちなみに本物は彼女が掛けている伊達眼鏡)、非常にしたたかな面がある。
福音のことを気に入っているが、素直すぎて他人を疑うことを知らない彼女をたしなめることもある。
関連イラスト
余談
CVの田中敦子は、同原作者の作品である攻殻機動隊で、初代草薙素子役を務めている。
そのため、アフレコの前に全キャストに対して時代設定や電脳・サイボーグといった部分について「設定の説明」が行われた際にも一人だけ完璧に理解できていたらしい。