CV:沼倉愛美
概要
機体番号は「CLARION 00type01」クラリオンタイプ「オリジナル」。実験開発中は1号機「ムーン」と呼ばれていた。
またウザルが福音に紹介する際に彼女が義体(サイボーグ)だという説明を受け福音が親近感を持つ場面があるがこれは大きな間違いであり一から作られた全人工物のクラリオンはれっきとしたロボットである。そのため元は生身の人間であった福音が生身ではないクラリオンに親近感を持つのも間違いという事になる。
ただし、アンドロイドとしては考えられないほど行動が自然なことに加えて、「コード0に応じない」「所有者の命令なしに人間を攻撃する」といったアンドロイドとしては本来あってはならない挙動をしていることから、(福音と行動を共にしていることもあって)クラリオンを全身義体の適合者だと誤解している者は多い。
猫耳にメイド服という、所有者の趣味満載な外見の美少女だが、プライドが高く、負けず嫌いで、やや機械的なところがある。
冷静冷淡な福音の護衛役。兼、ツッコミポジション。(特にブエルに対しては容赦がない)
物語の初めの頃はウザルが所有権を有していたが、後に福音に所有権が譲渡され、福音と行動を共にするようになる。ウザルの偽装により、公的には「七転クラリオン」という人物とされている模様。
所有者の保護と命令の遵守が最優先事項。ただし、堅物というわけではなく、必要に応じて所有者を説得したり、所有者からの要望・及び自己判断で、行動内容を変更したりしている。これはクラリオン型が「所有者の設定した優先事項に疑問を抱くことができる」機能を有しているためである。ちなみに優先権限のトップ3は、優先1「ネネを守れ」、優先2「ブエルを守れ」、優先3「ロマンを感じろ」となっている。
その可愛らしい容姿から、福音からは「クラりん」と呼ばれ、溺愛されている。だが、彼女の過剰なスキンシップには、少々、うんざりしているようだ。
しかし、徐々に福音に対して主従関係以上の感情を持つようになり、深い信頼と絆で結ばれていくようになる。
耳に触られることを極端に嫌がっており、触ろうとするものには容赦しない。
ちなみに、小柄だが体重は重く、未来から来た某猫型ロボットと同じくらいの重さらしい。
事ある事に、キャラの輪郭がブレまくっている(表情は変わらないが)。
普通の時もあれば、簡略化された時もあり、酷い時には何処かで見たような輪郭になる。(しかし単行本巻末によると、デフォルメタッチで描くのが一番難しいキャラクターらしい)
能力
「パンドーラ・デバイス」を始めとする非合法なプログラムを多数所持しており、(紅パンにそのような設定はないが)いわゆるロボット三原則に縛られず行動できる。そのため、例え人間相手であっても攻撃することができる。ただし、ある程度の成約はあるらしく、脅威認定した後でないと攻撃出来ないため、後手に回りがち。
機密事項の保全のために自己補修機能を有しており、ゲルツェコマを介して、自己診断・補修を定期的に行っている。ゲルツェコマにはクラリオンタイプの拡張オプションとしての役割もあり、強制命令を下して操ることもできる。
戦闘用アンドロイド故に高い戦闘能力を有しており、白兵戦・銃撃戦・情報戦、果ては大型駆動兵器の操縦までこなす。
普段は封印しているが、高い危険を感じた場合、刀を模した二振りの短剣NCST-004「夜龍(よりゅう)」と,NC2-028「灰虎(はいこ)」を装備して、脅威を排除する。夜龍と灰虎は秘密結社ポセイドン「刀剣部門(ギルド)」の長、名匠「S・マサムネ」の作で大腿部に格納されている。
さらに奥の手として、体内に生じた静電気を圧縮して放逐する技「プラズマ=ネコパンチ」もあるが、負担や隙が大きいため、余程の状況でなければ使わない。
歯はシュレッダーになっており、主に単行本巻末「なにかで配信 パンドラジオ」でブエルに対して使用している。
パンドーラ・デバイス
所有者の命令や端子の接続等によって解放され、自身や端子に接続した相手に特殊技能アプリをインストールするプログラム。本来は、人型ロボット用の動作補助アプリとして開発されたもの。
ただし、1ダースほどの国際法に触れて、開発がお蔵入りになった非合法プログラムであり、本来軍事目的を視野に入れたものであるため、機密保持のために使用に制限がある。効果時間も短い。
戦闘用の「近接格闘(クロース・クォーター・コンバット)」や「小火器上級」を始め、電子戦用の「ハッカー」、治療用の「救急救命士(パラメディック)」等、インストール出来るアプリの種類は豊富。
中には一見すると軍事と関係ないスキルも含まれているが、兵士の慰安(「ジャグリング」「癒しの情景」)や兵士の健康維持や兵站(「料理の鉄人」「縫製師」)といった意味がある。
また、機密の偽装用に光学迷彩も有している。福音は「変身」と表しているが、魔法少女のように、服が違うものに代わったわけではなく、「元の服が見えなくなって、偽装した服が見える状態」になっているだけである。したがって、触ることが出来るのは、「元の服」の部分のみである。
なお、「パンドーラ・デバイス」の起動用の接続端子は、何故か下腹部にあり、起動方法がアレで、起動時は頬を赤らめ、うっとりした状態になるが、本人の意志ではなく、そういう仕様。