概要
福井県において2路線(勝山永平寺線:福井駅~勝山駅、三国芦原線:福井口駅~三国港駅)を運営する第三セクター鉄道。旧京福電気鉄道(京福電鉄)福井支社の永平寺線を除く2路線を継承して2003年に開業した。
- 勝山永平寺線 福井~勝山間27.8km
- 三国芦原線 勝山永平寺線福井口から分岐、福井口~三国港間25.2km
2015年9月のダイヤ改正では、福井~福井口間1.5kmのうち福井駅と新福井駅を含む約800mを暫定的に北陸新幹線の高架橋に仮設の線路と駅を設置して高架化した。建設中の新幹線の上を在来線の電車が走るという、阪急京都線以来の珍事が発生した。
停車駅一覧
勝山永平寺線
●:停車 レ:通過 ◆:休日明け翌日に運行の500M列車は通過、それ以外は停車
臨時「きょうりゅう電車」は土・休日に福井9:47発勝山行きを運行。完全予約制、特別券1人300円が必要。
駅名 | 普通 | 快速 | 臨時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
福井 | ● | ● | ● | JR北陸本線・JR越美北線乗り換え |
新福井 | ● | ● | レ | |
福井口 | ● | ● | ● | 三国芦原線乗り換え |
越前開発 | ● | ● | レ | |
越前新保 | ● | ● | レ | |
追分口 | ● | ◆ | レ | |
東藤島 | ● | ◆ | レ | |
越前島橋 | ● | ◆ | レ | |
観音町 | ● | ● | レ | |
松岡 | ● | ● | レ | |
志比堺 | ● | レ | レ | |
永平寺口 | ● | ● | ● | |
下志比 | ● | レ | レ | |
光明寺 | ● | レ | レ | |
轟 | ● | レ | レ | |
越前野中 | ● | レ | レ | |
山王 | ● | ● | レ | |
越前竹原 | ● | ● | レ | |
小舟渡 | ● | レ | レ | |
保田 | ● | レ | レ | |
発坂 | ● | ● | レ | |
比島 | ● | レ | レ | |
勝山 | ● | ● | ● |
三国芦原線
●:停車 レ:通過 ◆:休日明け翌日に運行の508M列車は通過、それ以外は停車
駅名 | 普通 | 快速 | 普通 | 急行 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
福井 | ● | ● | JR北陸本線・JR越美北線乗り換え ※勝山永平寺線区間 | ||
新福井 | ● | ● | ※勝山永平寺線区間 | ||
福井口 | ● | ● | 勝山永平寺線乗り換え | ||
まつもと町屋 | ● | ● | |||
西別院 | ● | ● | |||
↑ | ↑ | 路面電車タイプの車両は福井鉄道越前武生まで直通運転 | |||
田原町 | ● | ● | ● | ● | 福井鉄道乗り換え |
福大前西福井 | ● | ● | ● | ● | 福井鉄道直通列車は低床ホームから乗降 |
日華化学前 | ● | ● | ● | 福井鉄道直通列車は低床ホームから乗降 | |
八ツ島 | ● | ● | ● | 福井鉄道直通列車は低床ホームから乗降 | |
新田塚 | ● | ● | ● | 福井鉄道直通列車は低床ホームから乗降 | |
中角 | ● | レ | レ | ||
(仁愛グランド前) | レ | レ | レ | 臨時駅 | |
鷲塚針原 | ● | ● | ● | 福井鉄道直通列車は低床ホームから乗降 | |
太郎丸 | ● | ● | |||
西春江 | ● | ● | |||
西長田 | ● | ● | |||
下兵庫 | ● | ◆ | |||
大関 | ● | ◆ | |||
本荘 | ● | ◆ | |||
番田 | ● | レ | |||
あわら湯のまち | ● | ● | |||
水居 | ● | レ | |||
三国神社 | ● | レ | |||
三国 | ● | ● | |||
三国港 | ● | ● |
現在の車両
JRや愛環からの車両譲渡で2014年10月をもって引退したが、かつて京福時代には南海電気鉄道や阪神電気鉄道からの譲渡車も多く活躍していた。この他にも京王電鉄や東京急行電鉄などの中古車もいた時期があり、本社側の嵐電に比べると経営環境の厳しさや鉄道線故の車両融通のしやすさが中古車の積極的導入理由となった遠因であろう。
ところで、当時の親会社に当たる京阪電気鉄道の車両は全くと言っていいほど譲渡されていない。これは京阪が標準軌なのに対し京福福井は狭軌であったこと、同じく標準軌である阪神の場合当時の廃車車両が比較的新しく台車入替をしてでも導入に適していると判断されたことが理由である。
ML521形
電気機関車で、除雪列車として使用。ML521形は2両いる。
京福時代からの生え抜きはこのML521形と後述のMC5001形のみ。
MC6001形・MC6101形
主力車両で両運転台。MC6001形は2両、MC6101形(メイン画像の車両)は12両が愛知環状鉄道からやってきた。MC6001形とMC6101形は交流電源とエアコンユニットが異なる。種車時代、片運転台だった車両は両運転台に改造されて入線。
MC7000形
2013年JR東海から119系電車の譲渡を受け大改造を施しMC7000形としてデビュー。京福時代から通算して初のVVVFインバーター制御搭載車両である。なお原型はほぼとどめていない。2両固定編成6本。
MC5001形
京福時代からの生え抜きであるMC5001形は、前身の京福が自社発注で新造した希少な車両でもある。本来は2両いたのだが、うち5002号は衝突事故で廃車、またこれが京福からえちぜん鉄道への営業譲渡の切っ掛けとなってしまった。残る5001号は元気に活躍を続けている。
L形
2016年3月27日に福井鉄道との相互直通運転が開始。2車体連接のLRV車両が2編成製造された。車両愛称は「キーボ」。乗車定員は100人。日中・夕方時間帯は福井鉄道・越前武生駅~えちぜん鉄道・鷲塚針原駅間の急行列車として運用される。
関連タグ
アテンダント:昼間の列車に乗務。