「今が攻め時だ」
プロフィール
概要
4巻の入隊指導編にて初登場。佐鳥、荒船と共に、新人狙撃手に対する入隊指導に関わっていた。
肩口まで伸びた黒髪と、眠たげな眼が特徴。
原作・アニメともにカラーリングは黒目黒髪。
人物像・活躍
「眠たげな眼のキャラはデキる奴」の法則にもれず優秀な人物であり、ボーダー最初の狙撃手の肩書きを持ち、上層部会議にもA級の隊長たちに混じって参加している。
作者曰く「いろんなことを佐鳥のせいにしているが、それでも尊敬される人格者」。
因みに好きなことに釣りとあるが、その腕前は確かなもので、釣った魚を主食にして生活できるほどである。
彼に師事した者達は数多く、狙撃手としては木崎レイジ・当真勇・奈良坂透・鳩原未来、隊員としては加古望・二宮匡貴・三輪秀次が、さらに戦術面では月見蓮と、いずれもA級クラスのそうそうたる顔ぶれであり、彼の教育者としての腕が見て取れる。
このことから、上位の実力者たちはかなりの数が東の弟子に当たるため、師弟関係において弟弟子、孫弟子が数多く存在する。現在のボーダー隊員の師弟関係のおおもとを辿ると、大体東に辿り着くことになるはずだ。
以前同じ隊だった三輪のことを「秀次」と呼び、現在でも彼の身体を気遣うようにしている。
大規模侵攻編においては、東隊・荒船隊・来馬隊・柿崎隊・茶野隊らB級合同隊を指揮。
数多くのベイルアウト者を出したものの、新型トリオン兵「ラービット」や人型近界民ランバネインに遭遇するという苦境を切り抜け、A級たちが追い詰めたことを瞬時に悟って援軍に向かう戦略眼によりランバネインの早期撃破を援助した。
その活躍により、論功行賞では個人で一級戦功(報奨金80万+800P)を上げている。
これに限らず戦略眼はボーダーの中でも突出しており、B級ランク戦の二日目夜の部(三雲隊vs諏訪隊vs荒船隊)において解説を務めた際は、修の策をすぐさま見破っている程。
また、茶野隊が東が解説していることを理由に観戦したり、防衛任務と重なって観戦できなかった太刀川が音声データを求めて女子中学生の部屋に突撃したりと、その解説は隊員からの評価も高い。
だが、高いのは戦略眼だけではない。
B級ランク戦四日目夜の部(第四戦)において、三雲隊・二宮隊・影浦隊と対戦。
四部隊中最下位のため、ステージ選択権が与えられたが、選択は小荒井と奥寺に任せて、東本人は駒に徹する構えだった。
それにもかかわらず、
- 屋内での混戦中、一人浮いていた修を壁抜き狙撃で撃破。
- ゾエさんの放った曲射砲撃をライトニングで狙撃し、空中で全弾迎撃。
- 着弾したメテオラの爆風で雪や塵が舞い上がり、視界が塞がっている中、辻を狙撃し撃破。
といった離れ業を次々と披露しており、最初の狙撃手、かつてのA級1位部隊を率いたという華々しい肩書に違わない、戦力の面でも実力者であることを読者に知らしめた。
また、修に対して行った壁抜き狙撃は、ガラス一枚抜くだけでも軌道がずれてしまうようなものであり、東はそれをコンクリート三枚を抜いた上で命中させている。
戦闘能力
主な使用トリガーはアイビスだが、各状況に合わせてそれぞれの狙撃手用トリガーを使い分けて戦う。
威力重視の重量級狙撃銃を使用しながら、ラービットの腕や二宮のシールドに度々阻まれてしまうという少々不遇な立ち回り。
とはいえ、鈍速の銃弾をキッチリ当てている点や上記のB級ランク戦四日目での活躍を考えれば、決して狙撃手として腕が低い訳ではないのが分かるだろう。
狙撃手の本分である援護や隠密ではボーダー随一の能力の高さを誇り、攻守において狙撃手として完璧な人物。
また、狙撃技術だけでなく、状況判断や指揮能力などにも非常に優れ、総指揮を忍田本部長が執る中、現場指揮官を請け負い、戦場で直接戦いながら隊員たちを率いる。
パラメーター
トリオン | 攻撃 | 防御・援護 | 機動 | 技術 | 射程 | 指揮 | 特殊戦術 | トータル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 8 | 11 | 5 | 10 | 10 | 10 | 5 | 66 |
トリガーセット
メイントリガー | サブトリガー |
---|---|
アイビス | バッグワーム |
イーグレット | ダミービーコン(試作) |
シールド | シールド |
ライトニング | FREE TRIGGER |
余談
カバー裏に於いて「ローテンションロングレンジロン毛」と称されているが、これは恐らく賢い犬リリエンタールに登場した「ローライズ・ロンリー・ロン毛」にかけているのではないかと思われる。見た目も一寸似ている。またA級7位の三輪が出せないとされている「✧」が出せる。(5巻60ページ参照)
アニメ版では焼肉の部位はギアラ(牛の第四の胃)が好きということが発覚した。