概要
1976(昭和51)年4月~77(昭和52)年1月にかけて、東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放送された特撮番組。
東映の十八番である「忍者」をモチーフとした作品で、男女7人組の集団ヒーローというスーパー戦隊シリーズの要素が色濃い作品である。
作品の扱いについて
実は一時期、本作「忍者キャプター」はスーパー戦隊シリーズの1作としてカウントされていた時期があった。
ケイブンシャ発行の「科学戦隊ダイナマン大百科」では、(当時はカウントされていなかった)「秘密戦隊ゴレンジャー」と「ジャッカー電撃隊」だけでなく本作も掲載されていた。
現在は「ゴレンジャー」「ジャッカー」とは違い、本作はカウントされない。
その理由は、放送局がテレビ朝日ではなく、東京12チャンネルだったことと、放送期間が「ゴレンジャー」と重なっていることである。
(「ゴレンジャー」は1975年4月から77年3月の2年間で、「忍者キャプター」は1976年4月から77年1月である。)
登場人物
忍者キャプター
- 火忍キャプター7/出雲大介(いずも・だいすけ)
21歳。シンボルカラーはレッド。
チームのリーダーで他のメンバーからはチーフと呼ばれる。
かつては、風魔烈風率いる風魔忍群の忍者だったが、日本征服を目論んだことを機に抜け忍となった。
演じたのは、過去にキカイダーやイナズマンを演じた伴大介である。
- 風忍キャプター6/泉敬太(いずみ・けいた)
15歳。シンボルカラーはグリーン。
メンバー最年少の中学3年生で、少々生意気な性格。
- 金忍キャプター5/大山昇(おおやま・のぼる)
17歳。シンボルカラーはイエロー。
電気屋の息子で、機械いじりが得意。
演じたのは、後に「大戦隊ゴーグルファイブ」でゴーグルイエロー/黄島太を演じた伍代参平である。(当時は本名の「藤江喜幸」名義)
- 土忍キャプター4/黒川団(くろかわ・だん)
23歳。シンボルカラーはブラウン。
寡黙な性格で、キャプター一番の長身と怪力を誇る。
- 花忍キャプター3(初代)/桜小路マリア(さくらこうじ-)
15歳。シンボルカラーはピンク。
敬太の保護者役を務めるチームの紅一点。第26話で美樹に後事を託し渡米した。
- 花忍キャプター3(2代目)/天堂美樹(てんどう・みき)
15歳。シンボルカラーはピンク。
天堂無人の孫娘で、当初はキャプターのサポートをしていたが、マリアの脱退後は、彼女の任を引き継ぐ。
- 水忍キャプター2/四条左近(しじょう・さこん)
22歳。シンボルカラーはブルー。
大学生で、水泳のインストラクターの資格を持つ。
- 雷忍キャプター1/袋三郎兵衛(ふくろ・さぶろべえ)
45歳。シンボルカラーはオレンジ。
天堂家の執事を務める。鼻が利き、涙もろい性格などコメディ担当となっている。
演じたのは、「仮面ライダー」の地獄大使で知られる潮健児で、彼の経歴の中では珍しい正義役である。
キャプターの協力者
- 天堂無人
大介の師匠で、平和が脅かされることを察知し、キャプターを結成した。第37話で命を落とす。
- 戸隠白雲
無人の師匠にあたる人物で、2代目の指揮官となる。「忍大臣」の異名を持つ。
敵
- 風魔烈風
悪の忍集団「風魔忍群」の御大将。
アジトにはいくつかの蝋燭が立てられ、灯された火は風魔忍者の命を表す。
キャプターに倒されると火が消える。
その光景を目の前に「おのれぇぇぇキャプターめぇぇぇぇ!!」と怒り狂うのがお決まりのパターン。
配下として「風魔十三忍衆」「風魔鬼四天王」「あやかし三行者」「風魔五道人」といった精鋭達を率いている。
第26話で死亡。
- 暗闇忍堂
26話で壊滅した風魔忍群に代わって出てきた「甲賀忍者群」の首領。別名「忍将軍」
演じたのは後に『仮面ライダー(新)』で『ゼネラルモンスター』を演じた堀田真三。
上記の風魔烈風に続いてのレギュラー登板となり、それぞれ異なる二人の敵首領を同じ俳優が演じるという稀有な例となった。
その他
- 「キャプター」とは「捕獲者」のことであるが、同じ「キャプター」繋がりで、『カードキャプターさくら』の主人公
木之本桜が忍者キャプターのコスチュームを着ているイラストも見られる。→名前系バラエティ
- 2013年に放送された『非公認戦隊アキバレンジャーシーズン痛』の第4痛では、本作品のパロディとして「忍者キャプたん」が登場。劇中では「伝説の公認戦隊そっくりさん」として紹介され、ある意味でアキバレンジャーの先輩格といえる。
アキバイエロー/横山優子の姑役として、主題歌を歌った堀江美都子が登場。(劇中では「堀美江都子」名義)
エンディングでは、本作の主題歌の替え歌「キャプたんchu chu chu」を歌唱した。
- 強化服を着たキャプターが勢ぞろいしてポーズを決めている写真を見ると分かるが、全員揃って非常に足が短い。
関連イラスト
関連タグ
1976年に放送されていた東映特撮番組
- 『がんばれ!!ロボコン』(1974年10月から継続)
- 『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年4月から継続)
- 『宇宙鉄人キョーダイン』
- 『ザ・カゲスター』
- 『忍者キャプター』
- 『超神ビビューン』
- 『5年3組魔法組』