牙狼
がろ
貴様の陰我、オレが解き放つ!
概要
雨宮慶太による、『鉄甲機ミカヅキ』以来5年ぶりのオリジナル番組。ミッドナイトアクションホラードラマと題され、特撮番組としては珍しく大人をターゲットにした番組作りがなされている。
大人をターゲットにしているため、グロテスクなシーンや裸体シーンなど通常の放送枠では実現困難な表現がなされ、ホラー色の強い作風になっている。
本作の制作にあたりバンダイ、東北新社などが資金を出し合う製作委員会方式を採用した結果、従来の特撮番組制作の1.8倍の予算を確保することができた。また、日本有数のVFX制作会社であるオムニバス・ジャパンがVFXを担当した。
そのため、テレビ番組の水準を大きく越えるアクションシーンやCGが可能となり、変身後のみならず、変身前のアクションも数多く取り入れられ、主要キャストのみならずゲスト陣もアクションシーンに挑戦している。
当初はマイナーな部類だったが、2008年にサンセイR&Dからパチンコ版「CR牙狼」が登場。ギャンブル性の高い「魔戒チャンス」がパチンコファンの心を掴み大ヒット。後の続編が製作ができるようになった。
レギュラー出演者に螢雪次朗、京本政樹、ゲストも峰岸徹、加勢大周、板尾創路(130R)、森本レオなど深夜番組としては豪華な顔ぶれとなっている。
牙狼シリーズ展開情報
タイトル | 内容 | 放送開始or公開開始 | 放送局 |
---|---|---|---|
『牙狼〈GARO〉』(第1期) | テレビシリーズ(全25話) | 2005年10月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉スペシャル 白夜の魔獣』 | 特番(前後2話) | 2006年12月 | ファミリー劇場 |
『牙狼〈GARO〉~REDREQUIEM~』 | 劇場版 | 2010年10月 | |
『呀〈KIBA〉~暗黒騎士鎧伝~』 | オリジナルビデオ | 2011年9月 | |
『牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~』 | テレビシリーズ(全24話+総集編) | 2011年10月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉~蒼哭ノ魔竜~』 | 劇場版 | 2013年初春 | |
『牙狼外伝 桃幻の笛』 | 劇場版 | 2013年夏 | |
『絶狼〈ZERO〉-BLACKBLOOD-』 | 劇場版、あるいはCS放送全6話 | 2014年3月 | ファミリー劇場 |
『牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~』 | テレビシリーズ(全25話) | 2013年4月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉~魔戒ノ花~』 | テレビシリーズ(全25話) | 2014年4月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉~炎の刻印~』 | テレビアニメ1期(全24話) | 2014年10月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉~GOLDSTORM翔~』 | 劇場版&テレビシリーズ全23話 | 2015年3月 | テレビ東京系列 |
『牙狼 ~紅蓮ノ月~』 | テレビアニメ2期(全24話) | 2015年10月 | テレビ東京系列 |
『媚空 -ビクウ-』 | 劇場版 | 2015年秋 | |
『牙狼〈GARO〉~魔戒烈伝~』 | テレビシリーズ(全12話) | 2016年4月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉~DIVINEFLAME~』 | アニメ劇場版 | 2016年夏 | |
『牙狼〈GARO〉~阿修羅~』 | 特番(新日本プロレスとのコラボ、魔戒烈伝の特別編) | 2016年7月 | テレビ東京系列 |
『牙狼〈GARO〉』(第1期) | ※HDリマスター版 | 2016年7月 | テレビ東京系列 |
『絶狼〈ZERO〉-DRAGONBLOOD-』 | テレビシリーズ | 2017年~ | テレビ東京系列 |
牙狼(第1期)の概要
物語
画家を夢見る女性・御月カオルは、初めての個展を前に張り切るが、同時に幼い頃に読んだ、父の描いた「黄金騎士」の絵本を夢に見ることが気になっていた。
心理カウンセラーの龍崎駈音に相談することで一応安心したカオルは個展に臨むが、画廊のオーナーが突如として異形の化物に変異し、カオルを襲ってくる。
そのとき、カオルの前に白いコートをまとった謎の青年が現れ、変身して化物を倒す。その姿は、正にあの絵本に描かれた「黄金騎士」そのものだった。
関連用語解説
魔戒騎士
該当記事を参照。
魔戒法師
魔導力による法術を駆使し、魔戒騎士をサポートする錬金術師的な存在。
かつては自らがホラーと戦い、封印するなどしてきたが、それだけでは限界があり、肉体を鍛え戦闘に特化した魔戒騎士が生まれるに至った。
現在は魔戒剣・魔導具等の製作といった裏方に徹している者が多いが、決して戦闘能力が低いわけでも格下の存在であるわけでもない。霊獣の毛皮から作られた魔導筆(多くのファンタジー作品における魔法の杖の役割をする)が商売道具。
ホラー
魔界と呼ばれる世界の住人で古代から魔戒騎士と戦ってきた怪物。森羅万象あらゆるものに存在する“陰我”と呼ばれる闇に寄生する。
ゲート(陰我のあるオブジェが魔界への通り道になったもの)を通じて人間の世界へとやってくる。魔界騎士によって倒されると封印され短剣となり、それが12個集まると番犬所を通じ魔界へと強制送還される(12は魔を鎮める数字であるとされるため、『二度と現世に迷い出ないように』という意味を込めて12本セットにされる)。元の姿はほぼ共通しているが、一度取り憑くとその物と同化、それぞれの陰我に応じた姿・能力を得て次々と人間を捕食する。また、その返り血を浴びた人間は「血に染まりし者」と呼ばれ、その命はあと100日となり、彼らにとっても極上の「餌」となる。「血に染まりし者」の末路は、零いわく「気絶することも許されない激痛の中で、悪臭を放ちながら溶け崩れていく」とのこと。これを浄化するには紅蓮の森に生えているヴァランカスの実の汁を飲まなければならない。
比較的善良で人間とある程度共存できるホラーをソウルメタルに封じて装身具にしたものがザルバやシルヴァたちである。彼らは魔戒騎士に対して対価と引き換えに自らが知っている情報を提供し魔戒騎士をサポートする役目を担っている。