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フランソワ・プレラーティ(Fate)の編集履歴

2017-01-29 14:06:43 バージョン

フランソワ・プレラーティ(Fate)

ふらんそわぷれらーてぃ

成田良吾の小説『Fate/strange Fake』の登場人物で、「キャスター(魔術師)」クラスのサーヴァント。イラスト左側の人物。

概要

スノーフィールドで行われる「偽りの聖杯戦争」に連なる「真なる聖杯戦争」においてフランチェスカが召喚したサーヴァント


その性格・趣向はまるでフランチェスカそのもの。

ただ一点、肉体的には少年であるという事を除いては────。


真名

フランス国家元帥ジル・ド・レェに仕え、彼を魔術の道に誘い、数々の虐殺をけしかけた魔術師フランソワ・プレラーティ」。


15世紀イタリア、フィレンツェ近郊のピストイア郊外の出身。

聖職者を志し、教会に仕える僧侶となったが、ある時医師にして魔術師のジャン・ド・フォンタネルという人物と出会い魔術に傾倒していく。

やがて魔術を修めたフランソワはジャンヌ・ダルクが処刑されてから奇行と浪費を続けていたジル・ド・レェに接近。その容姿からジルに気に入られお抱えの身となり、ジルに陰惨な魔術儀式を行う様唆し、共に様々な魔術儀式を行い死体の山を築き上げていった。


しかし、そんな日々も終わりを迎える。

1440年、ついにジル・ド・レェがその所業、悪魔信仰の罪で告発される。フランソワも共犯として宗教裁判にかけられるが、死刑宣告を受けたジルに対し彼は終身刑を下されたのみだった。だが、収監されるも後に牢獄から脱獄、さらにアンジュー公ルネをかどわかし、その所領の代官にまでなりおおせる。しかし、1445年に逮捕され遂に処刑された。


…と、ここまでが現代に伝わるその生涯である。


能力

小説版第3巻時点で披露されているのは、本来ならばティーネ・チェルクにとってアドバンテージとなるべきスノーフィールドの土地をも騙すほどの幻術。


宝具

こちらは現段階で未登場だが、ファンの間では第四次聖杯戦争においてジル・ド・レェが使用した「螺湮城教本」の再登場か、あるいはその原典であるオリジナルの「ルルイエ異本」が新たに登場するのではないか、とも囁かれている模様。

キタブ=アル・アジフの扱い?あれはFateという領域を逸脱しているし…


関連タグ

Fate/strangefake キャスター(Fate) サーヴァント


フランチェスカ(Fate):自らを召喚したマスター。

























その真実(ネタバレ注意!)

適当極まりない詠唱ながらも召喚が成立、真キャスターのポジションへと収まったフランソワであるが、成功の理由はその触媒となったフランチェスカの「自分自身の存在」と英霊との相性が抜群どころか完璧であったが故。つまり────


フランソワはフランチェスカにとっての「過去の自分」だったのである。


…だが、大きすぎる謎が存在している。

「英霊」というのは概念的な形態の存在を除外すれば、自分の死を受け入れているという事が絶対条件であるため、マーリンスカサハのように世界が消えるまで死ぬことができず生き続ける宿命にある者達、またアルトリアのように召喚の時点でまだ死んでいない者等は絶対に英霊にならない(「サーヴァント」となるか、はまた別の問題なのだが、ひとまず一般論として)。


さて、フランチェスカは「死者は死者を召喚できない」という大原則に加え(例外があるにはあったが)、肉体を破壊されては取り替えるという変則的な手段を繰り返しつつ今も生きている事が明言されており、且つ自分自身を触媒に英霊としての自分を召喚できたことから本人であることは確定している。

一方、フランソワは処刑された事により死亡している事は確実で、故に英霊となり得ているのだが…「英霊の座に収まっている魂」が「今も生きている」というのはどういう事なのか?

ここでもう一組、(本編では実現していないが)「自分を喚べる可能性」がある衛宮士郎英霊・エミヤの関係性と比較した場合、彼らが「現在生きている自分」と「未来に死んだ自分」であり矛盾はしないのに対して、フランチェスカとフランソワのそれは「現在生きている自分」と「過去に死んだ自分」であり、因果関係の逆転という不可解な事態になっているのだ。


その詳細な理由は現時点では具体的に語られていないが、本作中でフランチェスカとの関わりが示唆されており、自身も似たような生き方をしてきたある封印指定の人形師が何らかの手掛かりを握っているのかも知れない。


余談1

「フランソワ」という名そのものはフランス語におけるそれであり、こちらを女性形にすると「フランソワーズ」。一方、「フランチェスカ」はイタリア語における女性名で、こちらを男性形にすると「フランチェスコ」。イタリア出身という事を考慮すると、本来の名は「フランチェスコ・プレラーティ」であり、フランスへ渡るに際しそちら風の読み方へ変えた…というのが実情であろうか。

見た目の性別を変え、イタリア読みとフランス読みをクロスさせたのは真名隠蔽の意味合いもあったと推測できるが、実際のところその他の要素を元に大方の読者は正体を看破していた。…もっとも、「マスターとサーヴァントとしての同時存在」までを予想していたのはごく少数だったが。


余談2

先述の理由からこれまでは「プレラーティが登場するとしても、真キャスターは別に存在する」という予想が主流で、その候補者について様々な予想がされてきた。

その一人がフランスの作家シャルル・ペロー


偽キャスターアレクサンドル・デュマの回想において登場した、師と仰ぐ人物「シャルル」がペローその人ではないか、という見解もあったのだが、実はこれはそもそも可能性が有り得ない。…と言うのは、ペローの没年が1703年、デュマの生年が1802年であり、二人が生前に出会う事はそれこそ聖杯の力でも借りないと不可能であるからだ。ちなみに、件の人物のフルネームは「シャルル・ノディエ」。日本でのネームバリューの開きもあってペローと誤認する読者も少なくなかった模様。


しかし、『strange Fake』という物語との関わり、という観点からするとペローの登場可能性も小さくはなかった。それと言うのも、彼の著作の一つとしてジル・ド・レェをモデルにしたと言われる『青ひげ』が存在しており、それを通じてフランチェスカとの接点があったのではないか、とも考えられたからである。

結果としては「魔術師を本業としない偽キャスター」と「あまりにも魔術師らしい真キャスター」という、本作のコンセプトを象徴する対立構造が出来上がったのだが。

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