※同作品のキャラクターについては⇒コジコジ(コジコジ)
概要
さくらももこの漫画『コジコジ』は、月刊少女マンガ誌「きみとぼく」で1994年12月号から1997年5月号まで、その後不定期に連載された。新装版全4巻。
テレビアニメ『さくらももこ劇場 コジコジ』は、1997年10月4日から1999年9月25日までTBS系列で放送された。全100話。
DVDは2003年に発売され、現在は完売。2014年にデジタルリマスター版が発売された。
ドリームキャスト用ゲーム『さくらももこ劇場 コジコジ』は、2000年4月20日に発売された。
ストーリー
メルヘンの国を舞台に、謎の生命体コジコジとそこの住人たちが繰り広げるシュールで不条理な日常生活。
メルヘンの世界とナンセンスを組み合わせた新しいジャンルの開拓に挑戦した作品。さくらももこ独特のシュールさが全面に出た作風である。メルヘンは勿論、ギャグからシリアス、恋愛描写などあらゆる漫画の要素を取り揃えており、非常にカオスな世界観となっている。
登場人物はメルヘンの国の住人とはなっているが、内容は必ずしも子ども向けではなく、下ネタ・濃い同性愛描写・哲学・ブラックジョークなど、子どもには理解し難い話も混ざる。
大人が読んでも子供が読んでも楽しめる話ではあるが、どちらかといえば大人向けのメルヘンと言える。ストーリーにはテーマと言えるほどのものはなく、そもそも「コジコジとはなんなのか?どこからやってきたのか?」といった設定はあえて明かされていない。
アニメ版でもこの作風は健在で、土曜夕方の時間帯(いわゆるお茶の間アニメ)にもかかわらず上のような内容をそのまま放送していた。というより寧ろあからさまになっている。ミッキーマウスやスヌーピー、ドラえもんなど他作品のキャラクターを規制音無しに平気で発していた。
また、原作では深く語られなかったキャラクターや設定がアニメ版では明らかになっている部分もある。
「ちびまる子ちゃん」の世界とリンクしているところがあり、同作中にまる子が出演していたりする描写もあるが、アニメ版では放送局が異なる関係上そのエピソードは削除されている。また、キャラクターの多くは「神のちから」に登場したキャラクターのデザインを流用されている。
主な登場人物
本作品の主人公。謎多き宇宙生命体。詳しくはコジコジ(コジコジ)へ。
雪だるま。コジコジや次郎とよくつるんでいる。詳しくはコロ助へ。
頭花族の少年。頭に花が生えていて、その花が枯れると死んでしまう。キノコが大好物。
いとこにヒヤシンス・マーガレットという美男美女の兄妹がいるが、頭花君と全く似ていない。
太陽の城の王様。しかし王族っぽくなく紳士でもなく、だだっ子のような性格。
著名人のサインを集めるのが趣味で、そのためなら高額を払ってでも手に入れようとする。
騙されやすい性格で、ブヒブヒやスージーに利用されることが多い。
雷の城の王様。ゲランとは対照的な、極めて紳士的で王族の名にふさわしい人物。詳しくはドーデスへ。
お正月の精。人々に幸せな正月をもたらす役目を果たす。彼がいないと平和なお正月がやってこない。
後にひなまつりの精のひな子と結婚する。アニメ版では結婚後の生活が描かれており、やや登場回数が多い。普段は真面目な好青年だが、ひな子にベタ惚れしており家に帰った途端「ひな子ォ~」と甘えん坊になる。
ナゾ怪人。誰かに嫌がらせをしてがっかりさせるのが趣味。詳しくはスージーへ。
悪魔。全身濃紺の、典型的な悪魔の風貌をしている。スージーと一緒に悪巧みをしては周りを困らせて楽しんでいる。コジコジのマイペースさにはいつも調子を狂わされるため、苦手としている。
やかん科。興奮するとお茶を出せる。詳しくはやかん君へ。
画像右のカメの精。筋肉質な体格であるが、人のいい、穏やかな性格。親友であるやかん君の沸かすお茶をこよなく愛し、それを飲むことを生きがいとしている。
怒りが爆発すると必殺技「カメの思い出」を出せる。
光のつぶ。優秀で心の優しい少女で、クラスの人気者。やかん君に想いを寄せられているが、本人は気付いていない。
画像右の記憶消失の少年。自分のことが何もわからないことを日々悩んでいる。ハレハレ君の親友。詳しくはジョニー(コジコジ)へ。
画像手前のお天気の神様。下駄を飛ばして天気を占ことができる。ジョニーの親友。詳しくはハレハレへ。
天使の少年。一般的に思い浮かべるような天使像とはほど遠い顔つきである。それがコンプレックスになっており、いつも自信喪失気味。
天使の身でありながらナゾ怪人のスージーに恋してしまい、そのことでも悩んでいる。
画像手前の天使の少女。兄の吾作とは似ても似つかないチャーミングで明るい少女。神様(ゲタ屋の息子)の写真を一目見てファンになり、それ以来神様に恋して悩む。
てるてる坊主の少女。友達思いで優しく面倒見がいい、クラスの取り纏め役。
過去に出会ったふう太くんのことを大切に思っている。
神社の神様。通称「うめちゃん」。明るくおしゃべりな性格。ペロちゃんやうさ子と仲良し。
うさぎの精。ペロちゃんと仲がいい。歌が上手くなりたいと思っている。
おかめ族。見た目とは異なり、頭が良くクールで実利的である。問答鉛筆の飼育など、マニアックな趣味を持っている。コジコジに一目置いている。
母親から花嫁修業を勧められて反発して家出し、後に一人暮らしを始めた。
北風こぞう。勇敢な性格であり、スパイダー仮面からメルヘンの国を救ったこともある。
一応曲芸師とされているが、特に芸は持っていない。アニメでは、突発的に披露した自分の芸を皆にバカにされてグレたことがある。
けむりの精。特技は催眠術。あまり目立つことを望んでいない。教室では寝ていることが多い。
蛙の精。梅雨の季節には人間界に行き、仲間と共に田んぼで遊ぶ。情報通。
おにぎり星人で、自分の一部を食べさせて人を喜ばせるのが使命。中身はおかからしい。
かぜの子供。フーの姉であり、とても仲が良い。
かぜの子供。ピロロの弟。
タヌキ。タヌキ一族のユニット、グレートタヌキーズの一員。コジコジの天然ぶりに戸惑う一人。悪人ではないが金銭面ではがめつく、時折、ブヒブヒやスージーの悪巧みに加担することもある。
画像左。コジコジのクラスに転入してきた、「サラサラの国」からやってきた転校生。
極度のナルシストで周囲から少々警戒されている。次郎曰く「声からしてサラサラしていない」。
ぺロちゃんに好意を持ち、積極的なアプローチを仕掛けるが煙たがられている。
滅多に怒ったり落ち込んだりしない性格だが、コジコジに「ザラザラ君」「ギザギザ君」などと名前を間違われた時にはショックを受けていた。
ノストラダムス。常に聖書を持ち歩いており、聖書の中には未来の出来事が書かれているため、他人には決して見せようとしない。
自分の人生をもう一度やり直すため、自分の名前を入れ替え虎田進と名乗りコジコジのクラスに転校してきた。
コジコジらが在籍する「3年インコ組(セキセイ)」の担任教師。ブリキのロボットのような容姿をしている。怒ったり困惑したりすると頭についたうずまき状のアンテナがクルクル回る。アニメではロリコンや女装趣味があると生徒達に誤解されたことがある。
物知りの精。湖に棲む首の長いじいさん。「ワシは何でも知っている」と吹聴しているが、実際は無知。自分の知らないことを質問されると、口からでまかせを言って信じ込ませてしまう。
カメ吉の師匠。自尊心が強く、いつも威張っている性格の悪い老人で、大明神という称号も自称である。カメ吉に対し、無茶振りに近い試練を課したり、こき使うことが多いが、安月給ながらもバイト料を払っており、彼を愚弄したかつての友人に激昂するなど、それなりの愛情は持っている様子。
ある出来事を目の当たりにして以来、コジコジに対して恐怖感と苦手意識を抱いている。
スージーの妹。姉同様に悪さと金儲けのことしか考えていない悪女。いつもスージーと喧嘩をしている。彼女も同じく三日月の晩だけ心優しい美女になり、姉との仲も良好になる。
ひなまつりの精。200年以上も付き合っていたバレンタイン君と別れ、正月君と見合いの末結婚する。
1話限りのゲストキャラクター。見た目はパンダであるが本人はパンダであることを強く否定する。「ハウキャウ」としか喋らない。
元は小堺一機が少年期に妹と考えたキャラクター「ハウキャウパンダ」であったが、TBSラジオ『コサキンDEワァオ!』にてさくらももこがゲスト出演の際、コジコジのファンであった小堺が交渉し、アニメへの登場が実現。小堺の下絵に、さくらももこが手直しをして完成した。
主題歌
オープニングテーマ
「コジコジ銀座」(第1話 - 100話)
エンディングテーマ
「ポケット・カウボーイ」(第1話 - 66話)
歌 - 電気グルーヴ
「死ぬほど恋して ~Johnny,Johnny~」(第67話 - 100話)
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