「忘れちゃいけないことがある、愛しちゃいけない人がいる」
概要
さくらももこ原作『コジコジ』の登場人物、ジョニー×ハレハレ君のBLカップリング。
まさかの公式カップリングである。
関係(ネタバレ注意)
記憶喪失の少年とお天気の神様の組み合わせ。メルヘンの国の学校に通っているクラスメイト。
原作・アニメ共に2話「がんばれ!!ジョニー君」にて、ある出来事がきっかけとなり急速に親密な関係となる。
それからお互いにとって唯一の親友となるが、関係を深めるにつれ友情とは言い切れない複雑な気持ちを抱くようになる。しかし男同士の関係や二人の気弱な性格が転じ、気持ちを打ち明けることが出来ずにいる。
プラトニックな関係のため、今のところスキンシップは手繋ぎ止まり。偶然小指が当たっただけで気まずくなってしまうほど。
だがお互いに対して絶対的な信頼感を持っており、たとえ相手の外見が変わっても嫌いにならないと断言しているなど、仲はかなり良好。原作では背景でこっそり交換日記もしている。
アニメ版ではハレハレ君の親とも面識があるらしい。
周囲のキャラクターが二人の怪しさに気付くことは極めて少なく(いつも一緒にいることは周知されている様子)、それが複雑な関係性をより際立たせている。
そもそもジョニーが記憶喪失となった原因は、ハレハレ君の「友達が欲しい」という願いのため、不思議の世界の住人ローズに記憶を消されメルヘンの国に連れてこられた(しかし本人達はその事実を知らない)というところにある。
ローズ曰く「不思議の世界の住人は気の合う者同士を見分ける力がある」という点から、二人の出会いは運命的な関係だったと言える。
作中の描写としては、突時登場した直後にBL展開となり、何事も無かったかのようにメインの話を続けることが多い。もはやBL展開をするために登場したと言っても過言ではない。
二人の関係をメインに扱ったエピソードもいくつか存在し、「今夜はタヌキ村のお祭りだ!!」では相手を思うあまりケンカをしてしまう二人がテーマとなっている。そのすれ違いや仲直りの過程はファン必見。
アニメ版での扱い
どうやらこの二人はスタッフにとても気に入られたようで、土曜夕方の時間帯だということもお構いなしに原作よりも濃い恋愛描写を度々行った。40話「海水浴へ行こう」は特にその熱量が感じられるエピソード。
また、58話「ハレハレ君の天気予報はずれる」は、二人が相合傘をして江戸っ子の国まで出かけるというアニメオリジナルのエピソード。傘の柄は何だか意味深な薔薇柄であった。
アイキャッチは1クールごとにキャラクターが変わるのだが、他のキャラクターが単体で登場しているのにもかかわらずこの二人(79話~100話)だけ何故かセットで登場した。
アイキャッチはトランプをモチーフにしており、二人のトランプはなんとハートだった。
冒頭で引用した台詞はカレンダープレゼント告知(DVD vol.10特典映像)の際にジョニーが放ったもので、「そんな二人の、愛のカレンダープレゼント…」という言葉が続く。そのため二人をテーマにした内容である可能性も高いが、真相は送られた視聴者だけが知っている。
後期エンディングテーマ「死ぬほど恋して 〜Johnny,Johnny〜」は原作者かつ作詞者のさくらももこ曰く「ジョニーの心境」であり、ハレハレ君へのラブソングであることがわかる。
歌詞をよく聞いてみると、いつか訪れる二人の切ない未来に気付けるかもしれない。
ジョニーからハレハレ君への描写
ネガティブな性格のジョニーは、唯一の親友であるハレハレ君に度々励まされている。
ジョニー本人も「キミが守ってくれなくちゃ、危なっかしくて見てられないもんなぁ」と気にしている様子。
ハレハレ君のことを誰よりも見ており、ハレハレ君自身でも気付かなかったことにずっと前から気付いていた、ということもあった。
アニメ40話「海水浴へ行こう」では、ハレハレ君から「どこに行きたい?」と尋ねられた際に「ボクはハレハレ君と一緒ならどこでもいいよ」と恥じらいなく言ってしまうほどのベタ惚れっぷりである。
アニメ49話「ファッションショーをやろう」にて、天使の格好をしたハレハレ君の姿を見た途端うっとりした表情で見つめ、「ハレハレ君…今日のキミは、本当に天使みたいだよ…いつもキミはボクの天使だけどね…」という問題発言を残している。
アニメ69話「ムーアのさいみん術2」では、クラスメイトからの提案でジョニーをハレハレ君の恋人にさせる催眠をかけられたことがある。
そして(催眠にかかってはいるが)「ボクはハレハレ君が大好きです…」という衝撃の台詞を聞くことができる。
直後ストーリーは急展開となり…?
アニメ75話「頭花君のお花見デビュー」では、人間界にいた頃の記憶しか甦らないはずのジョニーが、ハレハレ君の声を思い出してトランス状態から抜け出した。
二人は「ジョニー…心配したよ…」「ハレハレ君が呼んでくれていたんだね…」と顔を近付けながら見つめ合っていた。
ジョニーは元々人間界に住んでいたため、記憶さえ戻れば地球へ帰ることも可能であるが、ハレハレ君のことを見つめながら「過去を思い出しても、ボク地球へ戻るのなんて嫌だ!絶対に嫌だよ!」と宣言している。
また、ジョニーは自分の正体が分からないことに悩まされているが、それ以上にハレハレ君のことが気になるらしい。
ハレハレ君からジョニーへの描写
全体的にこちらの描写の方が多い。
初期のエピソードではジョニーのことを君付けで呼んでいたが、関係が進むにつれ呼び捨てに変わった。
ジョニーのことをいつも気にかけているハレハレ君は、ことあるごとにネガティブな彼を励ましている。
アニメ9話「まほうの練習」にて、もしも魔法が自由に使えるようになったら「キミの悲しみをなくしてあげたい」と本人に話している。
しかしその一方で彼に依存している一面もあり、時には周囲の人物に嫉妬することも。
本人曰く「ジョニーの一番の理解者はこのボクであってほしいんだ」とのこと。
ジョニーと比べると今の自分たちよりも先の未来を気にする傾向があり、いつかジョニーの記憶が戻り地球に帰ってしまうことを日々恐れている。
ハレハレ君にとって一番辛いことは「ジョニーに毎日会えなくなる事」なんだそう。
そして、アニメ43話「さっぱりしようぜジョニー君」にて、過去を思い出しても地球へ戻るつもりはないとジョニーに宣言された際には「キミがここにいてくれるっていうことだけで、ボクは幸せなんだ」と安堵の表情を浮かべていた。
恐らくこれが唯一のまともな進展だと思われる。
アニメ34話「ムーアのさいみん術」では、自分が催眠術にかけれられることを強く嫌がり、「だって皆の前でジョニーのことを…す、好きだなんて…そんな事を言っちゃったら…!」とジョニーへの想いがバレてしまうことを心配していた。
これは未アニメ化の原作エピソード「まるちゃん達がやってきた」でも似たような描写がされている。
アニメ後半では女々しさの中にも男らしさが見られるようになった。
62話「正月君の家計ピンチ」にて、いつもジョニーを気にかけているのは愛する人のことを男は守るからだと話している。
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公式チャンネルにてアニメ本編が公開されている。