概要
CV:綾野剛
肩と膝関節に蛇腹を持ち、伸縮自在な長い手足で巨大な八方手裏剣を振るう。顔の中央にある単眼は動きに敏感なセンサーとなっており、狙った獲物は逃さない。初戦闘でファイズとカイザの二人掛かりでも善戦する等、戦闘能力も中々高い。
元・流星塾生の澤田亜希が、実験により埋め込まれたオルフェノクの記号に適合し変異した姿であり、厳密には普通のオルフェノクとは異なる「人造オルフェノク」である。
ここから先は、小説版のネタバレの為、注意
井上敏樹による小説版「異形の花々」の文庫版では、戦いが終わってから5年後となるストーリーにて登場…するのだが、なんとそれは生きていた草加雅人がオルフェノクとして覚醒した姿というおぞましい展開となっている。
本編となる「異形の花々」では、草加雅人が仲間達と共に長田結花を無残に惨殺した結果、怒り狂う木場勇治が変身したホースオルフェノクによって、四肢や顎をもぎ取られ瀕死の重傷を負わされてしまった。
その後、雅人は完全に身動きが出来なくなりながらも生きており、自身に狂的な愛情を向ける木村沙耶ことドラゴンオルフェノクによって監禁される形で、ストーリーは終了を迎えていた。
しかし、それから1年後、オルフェノクとしての寿命を迎えた沙耶は灰化して死亡し、身の回りの世話をしてくれる人間も失った雅人は、1ヶ月もの間飲まず食わずの状態の上、糞尿にまみれるという惨めな経験をした末に、人間としての原形すら留めないまま、遂に死を迎える事になった。が、雅人は異常なまでの執念によって、死亡したのと同時にオリジナルのオルフェノクとしてスパイダーオルフェノクに覚醒する事になった。
それから4年の月日が経ち、オルフェノクの存在が公表されて世界各地でオルフェノクと量産型カイザ軍団が戦う世界にて、オルフェノクになりながらも四肢を取り戻して自由に動けるようになった雅人は、かつて以上に精神を歪ませた状態で真理の居場所を突き止めて、彼女と啓太郎・結花の間に生まれた息子である勇介を拉致。オルフェノクの巣に連れ込む。
あれだけオルフェノクを憎み、残忍な行いにも全く躊躇いを見せないでいたにも拘らず、雅人は「人間が悪でオルフェノクが正義」であると勇介に吹き込もうとする等、どこまでも図々しく身勝手な面を見せている。
しかし、最終的には、巧の変身するファイズが放ったクリムゾンスマッシュを受け、死亡。あっけなく灰化する末路を迎える事になった。
なお草加がスパイダーオルフェノクとなった理由に関して、本編を執筆した井上敏樹は「草加は蜘蛛の様に地を這う人間でずっと日陰者だったから」と述べている。