データ
| 初登場 | 第1世代 |
|---|---|
| 効果 | 特になし(捕獲率はモンスターボールの2倍) |
| 値段 | 1200円(第1〜6世代)→800円(第7世代〜) |
| 英語名 | Ultra Ball |
概要
初代から登場するモンスターボールの一種。
黒のボディに黄色いHの文字が描かれたようなデザインが特徴的で、モンスターボールの上位種スーパーボールを開発したシルフカンパニーがさらなる上位種として開発した。
スーパーボールはモンスターボールの3倍とかなり値が張ったが、ハイパーボールはそのさらに2倍、モンスターボール6個分もの価格がかかる。
値段の割に捕獲率がモンスターボールの2倍しかなく、特定条件下における効果は特になし。さらに初代の補正率は1.6倍しかなくますます値段に見合っていない性能だった。
ただでさえ微妙な位置付けのボールにもかかわらず第3世代以降はデボンコーポレーション産をはじめとする性能もデザインも個性的なボールの登場や第5世代からのモンスターボールレベルの性能でも比較的捕まえやすくなった仕様変更、○○パワーなどの捕獲率アップを促進するサブ効果の登場、第6世代からのオシャボの流行などによりますます立場がなくなっている感が否めない。そのため全体通してハイパーボールを一度も買った事すらないばかりか、過剰なまでに毛嫌いするプレイヤーも少なくない。
第7世代では性能と値段が余りに見合ってないためか800円に大幅値下げされた。シルフもあまりにもこのボールが売れないため値下げを決めたのだとしたら割と生々しい現状である。まあ値下げしても高いという声は多いのだが…
なお、同世代でハイパーボールの英名そのままのウルトラボールが登場してしまった。この影響で海外版ではウルトラボールの英名はBeast Ball(ビーストボール)に変更されている。
しかし…
サン・ムーンのシナリオ上ではかなりの高待遇を受けているボールだったりする。
まずこのボールを使用しているトレーナーを見て欲しい。
そう、四天王や組織の高級幹部などの名前がずらりと並んでいる事からも分かるように、いずれも職業上プロフェッショナルとされる実力者のほぼ全員の手持ちが全てハイパーボールに収められているのだ。その中にはかつてキャプテンを務めていた者や島巡りチャンピオンになった者、キャプテンを目指して修行していたため実力は実質それらと同等な者までいる。
この事からアローラでは以前から「アローラでプロのトレーナーになりたいならポケモンはハイパーボールに収めるべき」という風潮があったのだろう。
シナリオ序盤では一般トレーナー同然だったハプウもバンバドロをハイパーボールに収めているのはおそらく自分がポニ島のしまクイーンに認められる将来を見込んだ上でのプロ意識があったためと思われる。
グズマも元々はキャプテンになるべく修行を積んでいたため、その名残と考えれば全く矛盾がない。また彼の部下にあたるプルメリも同じボールを使っていることから彼女もキャプテンを目指していた可能性が高い。
…しかし、そんな実力者の中にも例外はいくつか存在する。
そもそもなぜ上記一覧の該当人物をキャプテンでくくって含めなかったか。それは例外の一つにスイレンが含まれているため。
キャプテンの中でも彼女だけは唯一手持ちをネットボールに収めている。
そしてもう一つがチャンピオン防衛戦の挑戦者の中でも序盤から新米として登場していたトレーナー。ハウとグラジオ(厳密にはエーテルパラダイスを出てスカル団に入るまで二年の潜伏期間があるが手持ちのレベルからして主人公達とそこまで大差はないと考えられる)はもちろんの事、たんぱんこぞうのタロウも全て手持ちはモンスターボールに統一している。彼らも実力者にカテゴライズされそうな面子であるがあくまで目指しているのはプロではなく強くなりたいだけなのかもしれない。
そしてなぜかバトルロイヤルの実力者と言われていたロイヤルマスクもといククイ博士も手持ちはモンスターボールに統一している。これもあくまでも本職はポケモン博士という意思の表れか。
ちなみに外の地方からやってきたレッドやグリーンの手持ちもモンスターボール固定だが、リュウキとデクシオ/ジーナはハイパーボールを使用している。後者は新たにアローラ現地で手持ちを調達し直した(彼らの手持ちはバトルツリーのユキノオーを除き全てアローラで入手可能)と見られる。
なぜ大幅値下げされたハイパーボールがアローラではプロの象徴のように扱われているのか。
詳細は謎だが、ハイパーボールの売れない現状を嘆いたシルフがアローラのマスコミと提携して流布させたものとも考えられなくはない。
