概要
- 身長:50メートル
- 体重:5万トン
元ナイトレイダーの副隊長、溝呂木眞也(上の画像右)がダークエボルバーを用いて変身する。その際に顔に亀裂が入り、中からメフィストが飛び出すという変身プロセスを取る。
容姿
デザインモチーフは死神。背骨や肋骨状のモールドに意匠を入れている。
右腕のアームドメフィストにはかぎ爪状のメフィストクローを装備し、ジュネッス以上に接近戦を得意とする。必殺技はネクサスのオーバーレイ・シュトロームと同等の威力を持つ破壊光線ダークレイ・シュトローム、メフィストクローを地面に突き刺しダークフィールドを展開するダークシフトウェーブなど。
過去
溝呂木は、ナイトレイダー時代にスペースビーストへの恐怖と力への飽くなき欲望を抱いていた。そこをアンノウンハンドに利用され、心を闇に染まってしまった。
ビーストヒューマンが蠢く倉庫において「お前自身の望む、お前自身の姿」と称するダークメフィストと対面、一体化を遂げたのである。
最期
ネクサスとの激しい死闘の後、記憶を失った溝呂木がTLTに拘束された為、メフィストは彼の元を離れ、メモリーポリス参謀の三沢広之の体に憑依して乗っ取り、ダークメフィスト・ツヴァイとして復活。
脱走に成功した溝呂木を撃って傷を負わせ、ダークメフィスト・ツヴァイに変身したのに対し、彼は自らもアンノウンハンドに利用されていたと気付きなんと光の力で変身。ダークメフィスト・ツヴァイに立ち向かった。
変身前に受けた傷が仇となりツヴァイにメフィストクローで刺され深手を負わされてしまうが、そのままツヴァイを押さえつけてネクサス(ジュネッスブルー)に「俺に構わず射て」「それが光を受け継いだお前の役目だ」と言い、ツヴァイ共々アローレイ・シュトロームを受けて消滅。
変身が解けた溝呂木は、凪に「罪を償うなら人間として生きるべきだ」と悟されるが、彼女の腕の中で息絶えた。
その直前、凪にアンノウンハンドがすぐ近くに居る事を告げていた。
椎名高志氏の漫画版ではジュネッスとの死闘の末に死亡したという扱いになっており、上記のエピソードは省略されたものの、単行本化に際して新たに加筆された最終話にて、ダークザギに立ち向かう孤門の変身したネクサスの前に溝呂木が姫矢、憐、リコらと共に幻影として現れ、孤門=ネクサスに激励の言葉を送るという描写があった。本編には存在しない内容だが、椎名氏はどうしてもこの描写を入れたかったとのことである。
その後の登場
- 3月14日公開のウルトラマンギンガS劇場版『決戦!ウルトラ10勇士!!』にもエタルダミーとして登場。同劇場内でネクサスと再び戦う。中には意外に思う視聴者もいるが、本編にも劣らぬ激しい激突を繰り広げる。最後はジュネッスの飛び蹴りを受けて吹っ飛ばされたところへオーバーレイ・シュトロームを受けて消滅した。
- 小説『ウルトラマンF』にて、並行宇宙からやってきたダークザギと新世界の王になるための取引をした天才少年躁躁が変身した。だが元が科学者、しかも子供であるためオリジナルより戦闘力は劣り、鬱鬱が変身したダークファウストと二人がかりでも巨人兵士Fには敵わなかった。余興として自分たちを利用してきた元帥を変身させたジャミラを送り込むがイデ隊員に倒されてしまい、ファウスト=鬱鬱がFとの戦いで戦死したことで完全に心が壊れてしまい、ダークザギからは弱い地球人と見限られたため地球を道連れに自爆しようとするも、精神世界に現れた鬱鬱の声に導かれ、安らかに昇天していった。
余談
- 名前の由来がファウスト、メフィスト共に、ゲーテの文芸作品から採られている。ファウスト共々スーツに電飾が一切使われていないのは、死人のイメージを強調するためだという。
- 溝呂木が凪の腕の中で息を引き取るシーンでは、直後に雪が降り始めているが、これは合成ではなく本物。脚本にも書かれておらず、全くの偶然であったという。
- 悪のウルトラマンはこれまで何度かソフビなどで玩具化されたが、武器のメフィストクロー(玩具名:アームドメフィスト)や変身アイテムであるダークエボルバーまで発売されたのは、今のところメフィストのみ。
- 撮影終了後に溝呂木眞也役を演じた俊藤光利氏にもダークエボルバーの玩具が送られたが、俊藤氏は「今更かよ!」とツッコんでいた。
- 溝呂木が最後に光の力で変身したメフィストは一部でウルトラマンメフィストやメフィスト・ジュネッスと言われているが、丸山浩氏がTwitterで瞳に光が宿り、胸のタイマーに光が宿ったメフィストを非公式だが描いている。
関連イラスト
関連タグ
ダークルギエル 魔進チェイサー - 関連アイテムが商品化された悪役キャラ繋がり。魔進チェイサーは同じ死神モチーフという点でも共通する。
ジャグラスジャグラー - 最終的にウルトラ戦士に加勢し、捨て身で押さえつけた敵共々光線で撃破されるという、似たような結末を辿ったライバルキャラ。ただしこちらはちゃっかり生存している。また、こちらも関連アイテムが商品化される予定。