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有尾人一族ジャシンカ帝国の編集履歴

2017-12-15 17:43:54 バージョン

有尾人一族ジャシンカ帝国

ゆうびじんいちぞくじゃしんかていこく

有尾人一族ジャシンカ帝国とは、スーパー戦隊シリーズ第7作「科学戦隊ダイナマン」に登場する敵組織の名称である。

概要

はるか古代地球に落下した隕石に付着していた生命体が独自の進化を遂げた地底の居住者「有尾人(ゆうびじん)」の一族による帝国。卵生でから誕生し、その名のとおり尻尾を持ち、尻尾の数が多いほど階級が高い。尻尾の無い地上人を下等生物と見下し、人間に尻尾を生やす事も不可能とわかると、怪物のような外観をした巨大攻撃要塞グランギズモを居城とし、地上への侵攻を開始した。


首領・幹部

※括弧内は尻尾の本数。


帝王アトン(9本)

声:渡部猛

ジャシンカ帝国の支配者。普段はグランギズモ内の玉座に座っており、終盤まで出撃する事がなかった。帝王剣を使って、強大な妖力を発揮する。不老不死で超魔力を得られる伝説の10本尻尾になることを夢見ており、尻尾の数を増やすレトロ遺伝子の奪取に執念を燃やすが、ゼノビアとダークナイト(=メギド)の策略に嵌まって猜疑心が高まった事で結果的に忠臣のカー将軍を失う羽目となる。更にその夢は叶わず、第50話でダークナイトに扮するメギドと一騎討ちの果てに倒されるものの、メギドの成長を認め、ジャシンカの帝王の座を譲った。なお、ダイナマンとは直接対決はしていない。


カー将軍。

カー将軍(7本)

演:石橋雅史

帝国一の科学者で、進化獣・メカシンカの製作を行い、メギド王子の教育係も務めている。尻尾の数こそメギドとキメラより多いが、2人を自分の上に立てている。最後の戦いに臨む際の絶叫から、自身を重臣ではなく一兵士のように見ていた模様(自らを「家来」と称している)。だが一方で帝王アトンが10本尻尾になった際には自分も9本尻尾になるとの発言もあり、帝国が栄えることによって恩恵を受けることは拒んでいないようである。

戦闘力も非常に高く、「軍神」の異名に恥じぬ攻撃でダイナマンを苦しめた。帝国への忠誠心は随一で、アトンから全幅の信頼を得ていたが、ゼノビアとダークナイトの策略に落ちて、謀反の濡れ衣を着せられてしまう。身の潔白を証明するため第49話でダイナマンに戦いを挑み、壮絶に散っていったが、彼がいなければ新たなメカシンカが作れない、巨大化もさせられないと、まさにジャシンカの柱石たる存在であり、彼の死を以ってジャシンカ帝国の地上征服の望みは、ほぼ潰えたと言っても過言ではない。死後、最後のメカシンカ・ファイアースフィンクスを作るための映像が発見され、最後まで帝国のために尽くしたその忠誠心をアトンから賞賛された。

なお、ダイナマンの前に初めて姿を現したのは、第34話である。


悪の願い十本尻尾

女将軍ゼノビア(7本)

演:藤山律子

第37話から登場した女将軍。妖魔力の使い手で、刃を宿した杖を武器に戦う。狡猾で奸智に長けた野心家であり、8年前にジャシンカ帝国の女王として君臨することを企てアトンを暗殺しようとしたが失敗、千年洞窟に投獄されていた。自力で脱獄し、改めてアトンに忠誠を誓ったが、その心中には今でも野心を宿しており、アトンに従う振りをしながら、ジャシンカの帝王の座を狙う。そのために邪魔なメギド王子を罠に陥れ、彼の尻尾を全て切って千年洞窟に落とした。レトロ遺伝子の存在を知った後はダークナイトと手を組み、アトンより先に10本尻尾になろうとした。しかしダークナイトに巧みに利用された揚句、第50話でレトロ遺伝子を浴びて10本尻尾となるが、その強力なパワーに耐え切れず、白骨化して絶命する。その一連の素振りからダークナイトがメギドである事に気付かなかったようである。

彼女の白骨化は、人間ナメクジ(第23話)と並ぶトラウマになることこの上ない。


尻尾の怨みぃぃぃ!

メギド王子(5本→4本→0本)

演:林健樹

帝王アトンの息子。元は5本尻尾だったが、1話でダイナレッドに切り落とされ4本尻尾となり、以後はダイナレッドを執拗に狙う。「流れ星」という白馬に乗り、常に先頭に立って作戦を指揮する。真面目な性格で側近の死を悲しんだり(第8話)、スパイ有尾人夫婦をキメラの怒りから庇って弁護したりする(第31話)など部下を大事にする心根も持っているが、やや短慮で王子としての威厳に欠ける部分もある。しかし、九州編では帝王アトンから九州征服に成功したら九州を領地として与えると言われており、領主としては優れているのかもしれない。進化獣は作れないがコンピュータードラゴンの意思を奪う機械を作製しており、機械には精通している。ジャシン剣と呼ばれる剣を持ち、「ジャシン剣蝙蝠返し」という必殺技を使う。第38話で度重なる失敗につけ込んだゼノビアの謀略に嵌まり、アトンから罪人として見捨てられ、ゼノビアに残りの尻尾を全て切られた上に千年洞窟に幽閉されてしまう。

キメラとは違い変装術を使うことは滅多にないが、王子時代には第28話でピエロに化け、ダークナイト時代にも第44話で謎の老人に化けている。

王子時代にはキメラとは喧嘩友達に近い関係(ただし第20話や第31話では共闘している)だったが、結婚後は素直に愛情を示しており、最終決戦で自らが重傷を負い敗北を覚悟した際にはキメラだけでも逃がそうとしている。後年の出渕の画集には『ジャシンカ帝国初代「神聖」皇帝メギドと「女王」キメラ』という2人のオリジナルイラストが納められている。


闇の使者ダークナイト

↓以下、ネタバレにつきご注意

尻尾を切られ、千年洞窟に幽閉された後、ゼノビアや自分を見捨てた父アトン、そしてダイナレッドへの復讐を唯一の心の支えにしながら千年洞窟を自力で脱走。脱走後は黒いスーツを纏った闇の使者・ダークナイトとなって暗躍し、必殺技も「ダークナイト闇の舞」に変化した。千年洞窟に幽閉されていた中で偶然にも10本尻尾の秘密を知り、尻尾の数ではなく自分を鍛え、磨く事こそ重要であると悟る。レトロ遺伝子が明るみに出てからはそれを利用し、協力する振りをしながらゼノビアを死に追いやる(この過程でカー将軍を死に追いやったことは結果的に野望を挫折させる直接の原因となる)。父アトンも一騎討ちで倒し、尻尾の数で人間の優劣が決まらないことを証明し、アトンの形見である帝王剣をキメラから手渡され、正式にジャシンカの新帝王となる。父の遺志を継いで地上征服の総仕上げとして最終話でダイナマンに決戦を挑み、1人で4人のダイナマンを圧倒するが、ダイナレッドに傷を負わされる。最期は科学剣・稲妻重力落としの前に敗れ、撃墜され爆発するグランギズモの中でキメラとともに互いの名を呼びあいながら最期を遂げた。



センシティブな作品

王女キメラ(4本)

演:香野麻里

第8話から登場。メギド王子のいとこが帝王アトンの)で、4本の尻尾(花を象ったようにまとまっている)を持つ妖術使い。変装も得意で、カー将軍による将としての評価はメギドよりも高い。ダイナピンクの好敵手で、第20話では(相手は生身、自らは人間に化けた状態で)一騎討ちの名勝負を演じた。鞭に変形する赤いバトンを武器として戦い、そのバトンを使った「キメラ花隠れ」という瞬間移動もできる。黒いボディスーツに赤い鎧を着用している。気の強い性格で、メギドとは事あるごとに反目し合っていたが、メギドが刑に服す瞬間は彼に同情した表情を見せている。また、後に父を倒し若き帝王となった彼を認め、妻となり、新女王となる。最終話でメギドから脱出するよう促されるがこれを拒否し、彼とともに死亡した。第29話では、子供向け番組でありながら1度だけ裸で水浴びをするシーンも披露、その際、ダイナブラックに服を奪われてしまうという失態を演じた。後年の出渕の画集に『ジャシンカ帝国初代「神聖」皇帝メギドと「女王」キメラ』としてオリジナルイラストが納められており、イベントでもファンから「キメラ描いてください」というリクエストが多かった、とその画集の中で明かしている。

演じた香野麻里は、『太陽戦隊サンバルカン』の2代目バルイーグル・飛羽高之を演じた五代高之の妻である。


その他

進化獣

進化獣製造機プログレッサーに投入された「生命のスープ」が急速に進化した生命体。過大なダメージを受けることによって生命の危機を感じるとビッグバン・プログレスと呼称される細胞が急速に増加する現象によって、巨大化し「超進化獣」となる。この際、「ビッグバン・プログレス!超進化獣○○シンカ!」と呼称しながら巨大化、同時に脚部が太くなる。

進化獣誕生シークエンスのBGMは、ベルリオーズの『幻想交響曲』第5楽章より。


メカシンカ

「生命のスープ」をメカプログレッサーと呼ばれる製造機に投入することによって生物の遺伝子と金属元素を合成させた進化獣の強化版。ダイナマンの必殺技であるスーパーダイナマイトに耐えうる能力を持っている。ニュースーパーダイナマイトには耐えられないが、バラバラになってもジャシンカ帝国の要塞グランギズモからカー将軍によって発射されるビッグバン・ビームの照射を受けることによって、「超メカシンカ」として復元・巨大化することができる。ただし最後のファイアースフィンクスだけは、カー将軍の死後でビッグバン・ビームの照射が不可能なために復元できず、これがジャシンカの敗因となった。

「生物+器物」という怪人設定は、『仮面ライダーV3』(デストロン怪人)や『鳥人戦隊ジェットマン』(バイオ次元獣)でも見られる。


プロップガン

シッポ兵

ジャシンカ帝国でもっとも身分の低い一本尻尾の有尾人。「テール!」と叫びながら襲い掛かる。死ぬと全身が赤く光り尻尾を残して身体が溶け、その尻尾もすぐに消滅してしまう。武器は敵を痺れさせる効果を持つ。変身能力にも長けているが、驚いたりすると尻尾が飛び出して、正体が発覚してしまう。なお、第31話は人間に化けて地上に長期潜伏、スパイ活動をしていた夫婦の苦悩に、そのことを知らない子供(おそらくは地上に出た後の生まれ、最初から人間の姿で誕生したと思われる)の描写も絡めた力作となっている。また、未知の病原体に対しては、地上人の子供と同程度の免疫力しか持っていないという欠点を持っている(当時の子供向け資料によると、「あまりむずかしいことは考えられない」とあり、シッポ兵一般は知能が低いことや、細胞からクローン技術によって生み出されると記されている)。


親衛隊ギール

シッポ兵の中でも精鋭としてメギドの親衛隊として仕える。メギドからの信頼厚く、ギーラとの結束も強い。第8話で人食い花に捕らわれたギーラを救おうとするが、人食い花の捕食欲には、彼らでもなす術がなくギーラともども喰われてしまった。


親衛隊ギーラ

シッポ兵の中でも精鋭としてメギドの親衛隊として仕える。メギドからも信頼されていたが、第8話でダイナレッドのバイクに突き飛ばされ、不運にも人食い花の口に突っ込んでしまう。助けに入ったギールとともに抵抗虚しく喰われてしまった。


侍女ビルギス

ゼノビアの侍女として仕える女性シッポ兵。人間に変身することもできる。10本尻尾になる装置のオーバーヒートによって生じた爆風に飛ばされ、爆死した。

作中で登場した数少ない女性のシッポ兵である。


ジャシンカ帝国の戦力

ギズモスキート

全長:10.3m 全高:4.1m 全幅:12.6 最高速度:マッハ6.2

グランギズモの口から出撃する小型戦闘機。単座式で機体前方から光線を発射する。

グランギズモ

全長:1027.8m 全幅:695.2m 重量:197200t

ジャシンカ帝国の拠点となる怪物のような外観の移動要塞。最終回で地上に姿を現すが科学剣・稲妻重力落としの前に敗れ、その墜落炎上を以って戦いは終わりを告げた。


関連タグ

科学戦隊ダイナマン しっぽ

ジャシンカ帝国表記揺れ

邪命体エヴォリアン設定がほとんど同じ悪の組織


ツー将軍とカー将軍

カー将軍に憧れるツー将軍が登場。演じるのは、ベジータでお馴染みの堀川りょう


暗黒科学帝国デスダーク有尾人一族ジャシンカ帝国新帝国ギア

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