概要
仙台を拠点に活動する架空のローカルアイドルグループをネタにした、Ordetとタツノコプロによるアニメ作品。アニメ映画とテレビアニメ両方で展開する、という、ユニークな戦略を採用した。
また、学研パブリッシングのアニメ雑誌「アニメディア」に優先的に情報が掲載されている事から、学研パブリッシングとのコラボレーション作品とも言える作品である。
制作の発表と同時にキャラクターを演じる新人声優たちによるグループも結成された。
映画版は2014年1月10日から、全国のシネマコンプレックスで公開された。テレビアニメ版は、映画版が封切られる日と全く同じ日にテレビ東京で放送開始されたのを皮切りに、AT-X、テレビ大阪、テレビ愛知、奈良テレビ、ついでにお台場のお友達約1局、赤坂のお友達約2局にて全12話が放送された。
なお、劇場版第一作は、テレビアニメ版のプレストーリーとなっている。
2014年10月よりスピンオフアニメ「うぇいくあっぷがーるZOO!」がネット配信された。
更に2014年12月には前後編二部構成による劇場版第二作の制作が発表され、2015年9月と12月に公開された。ただし、劇場版第二作では、アニメーション制作はOrdetとミルパンセの共同制作に変更された。
第9回声優アワードにて、東北の復興応援活動を評価され、特別賞を受賞。
2016年12月11日、「2017年を目処に、テレビアニメの第2シリーズ(新章)、やっちゃおっかなー」と言う構想が明らかにされた。アニメーション制作は劇場版第2作の共同制作元のひとつだったミルパンセの単独制作に切り替わる。また、監督も、立ち上げから務めていた山本寛から、「BLACKCAT」や「ベン・トー」などを手掛けた板垣伸に交代している。
2017年7月21日に、2017年秋アニメという形でテレビ東京とAT-X、ついでにお台場のお友達約1局で放送されることが明らかになった。その後赤坂のお友達約1局でも垂れ流されることも明かされている。
また、同作には「Wake Up, Girls!」のメンバー以外の新キャラクターが登場することになったが、その声優を「Wake Up, Girls!AUDITION」として行われる第3回アニソンヴォーカルオーディションで決定することが発表され、同日よりオーディションの応募受付が開始された。
2017年7月30日、ワンダーフェスティバルのスぺシャルステージ「WONDERFUL HOBBY LIFE YOR YOU!!」にて、オーディション合格者三名および演じる新キャラクター、彼女たちによって新ユニット「Run Girls, Run!」が編成される事が発表され、新章のあらすじについても公開された。
あらすじ
劇場版第一作「七人のアイドル」
2013年7月、仙台に拠点を置く超弱小芸能プロダクション「グリーンリーヴス・エンタテインメント」は所属していた最後のタレントにも逃げられ、危機を迎えていた。そこで打開策として社長の丹下順子はローカルアイドルグループの結成を思いつく。
さっそくアイドルのスカウトを始めた事務所のマネージャー松田耕平は公園で歌を口ずさむ一人の少女を発見する。その歌声に魅了された松田は声をかけてみるものの、彼女はアイドルという言葉を聞いて立ち去ってしまう。彼女こそは大人気アイドルグループ『I-1Club』の初代センターであり、とある事情からグループを脱退した島田真夢であった…。
TV版
ファーストステージから数日後、年が明けたが依然として会社の金を持ち逃げした丹下社長は帰ってこず、松田は自宅で請求書の山に項垂れていた。Wake Up, Girls!(WUG)は正式に解散しておらず、また連絡するとして宙ぶらりの状態となっていたが、メンバーはライブによりまた活動したいという意欲が沸々と湧いてきており、活動を本格化させることを決意する。
当初は違法スレスレの接客営業や客席ガラガラのミニライブ、メンバー同士の衝突といった艱難辛苦を味わうメンバーだったが、少しずつファンの温かさやアイドル活動のやり甲斐を実感していき、戻ってきた社長の持ち込んだローカル番組の仕事を基に地道だが着実に知名度と人気を獲得していく。
しかし、その報道が東京まで届き、真夢に関連してたゴシップを追うマスコミも関心を持ち始め…。
続・劇場版「青春の影」「Beyond the Bottom」
アイドル界の登竜門「アイドルの祭典」に東北代表として出場し、佳乃の負傷というアクシデントをも乗り越えて大会を終えたWUG。
そんな彼女たちを待っていたのは、メジャーレーベルbvexからのメジャーデビューの誘いだった。
早坂相が手がけた楽曲を引っさげて上京、アイドル文化の中心たる東京で新たな挑戦の日々をスタートさせる。
エターナル・センシズ
続・劇場版と新章の間を描く公式コミック。
「アイドルの祭典」でI-1 clubを破り、名実ともに日本一のアイドルユニットとなったWUG。
しかし、社長はあえてメディア露出を控え、地元仙台での活動を優先させていく。そうした中でWUGのメンバーたちは自分たちがやるべきことを探していく。
一方で仙台の中学校に通う速志歩、守島音芽、阿津木いつかの三人はアイドルへの憧れを持つようになっていた。
新章
「アイドルの祭典」での優勝から二年。アイドル業界にも不況の波は押し寄せ、王者I-1 clubですら売り上げは激減し、地方シアターの閉鎖も相次ぐ中、WUGは地道な活動を続けていた。しかしファーストアルバムの発売を控え、社長が突如全国ツアー開催を宣言。再びWUGは全国へ打って出る事になる。
一方、アイドルに憧れる歩、音芽、いつかは踊ってみた動画を作成・投稿しつつ、憧れのWUGやI-1に近づこうとしていた。
登場人物
WakeUp,Girls!メンバー
声優陣は声優グループとしてのWakeUp,Girls!でもある。
WakeUp,Girls!メンバーに限り、登場人物と声優の名前の読みが一致している。苗字は「七人の侍」の登場人物に由来している。
Run Girls, Run!メンバー
新章より登場。声優陣は声優グループとしてのRun Girls, Run!でもある。
WakeUp,Girls!メンバーとは異なり、登場人物と声優の苗字の読みが一致している。
速志歩(CV:林鼓子)
守島音芽(CV:森嶋優花)
阿津木いつか(CV:厚木那奈美)
GreenLeaves社員
WakeUp,Girls!の所属する仙台の芸能プロダクション
I-1クラブメンバー
芸能界を支える稼ぎ頭とも言われているアイドルグループ
ネクストストーム
I-1 Clubからの分派ユニットで博多が拠点。三人とも志保への憧れからアイドルになった経歴を持つ。
水田綾(CV:安済知佳) 黒髪セミロングのお嬢様タイプ。
森名能亜(CV:高野麻里佳) たれ目のおっとりタイプ。
藤崎日向子(CV:甘束まお)ツインテールの活発なタイプ。
男鹿なまはげーず
秋田のご当地アイドル。セーラー服になまはげの扮装というイロモノ的スタイルだが実力は高く、アイドルの祭典東北予選でのライバルとなった。WUGとは好敵手と書いて友と読むような関係。モチーフはなまはげとスケバン刑事。
2016年度のアイドルの祭典(WUG不出場)では東北代表となっているが、事務所倒産に伴い解散。しかし、当人たちはフリーのアイドルとして活動を再開している。
絹宮サキ(CV:洞内愛) リーダー。ポニーテール。
六代陽子(CV:明石香織) 黒髪ロング。
風山唯(CV:小笠原早紀) ボブカット。
Twinkle
人気女性シンガーソングライターデュオユニット。丹下社長にはデビュー当時世話になった恩義から、デビュー間もないWUGに「タチアガレ!」「16歳のアガペー」を提供している。
ツインテールにしているのがカリーナ、ショートカットの方がアンナ。
カリーナ(CV:戸松遥)
アンナ(CV:花澤香菜)
その他登場人物
磯川(CV:すずき紀子)-実波がよく遊びに行く仮設住宅で暮らす老人
藍里の母(CV:伊藤美紀)
真夢の祖母(CV:定岡小百合)
真夢の祖父(CV:西村知道)
白木徹(CV:宮本充)-I-1クラブGM(ゼネラルマネージャー)
サファイア麗子(CV:佐久間レイ)歌手。元グリーンリーヴス所属。
関連イラスト
関連タグ
略称 | WUG! |
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ジャンル | アイドルアニメ 声優ユニット |
アニメ | 2014年冬アニメ 2017年秋アニメ アニメ映画 |
その他 | ハッカドール 灼熱の卓球娘 (エンディングテーマを担当) 恋愛暴君(オープニングテーマを担当)わぐばん!(レギュラー番組)異世界食堂(May'nとの合同ユニットでオープニングテーマを担当。またフェアリー役として出演。) |
関連リンク
舞台『Wake Up, Girls! 青葉の記録』公式サイト