概要
プロフィール
99年 天皇賞(秋)
スペシャルウィーク、逆襲のラン。
本当の敵は、諦めだ。
―2011年JRA天皇賞(秋)CMより
北海道から上京してきた元気印のウマ娘。生まれてすぐに母と死別するという悲劇的な身の上に生まれるが、育ての親の"お母ちゃん"からたくさん愛情を受けて、まっすぐに育つ。どんな逆境でも決して諦めないガンバリ屋。(公式ポータルサイトumamusume.jpより)
ブルネットのボブカットに、スペシャルウィーク号の鼻梁白の面相に由来した白い前髪と、同色の三つ編みハーフアップが特徴。右耳に青いリボンを付けている。
『ウマ娘』のセンターを務める元気印だが、コミカライズ版『STARTING GATE!』では折に触れて繊細な一面が描写されており、後述のアニメ版とは違った印象を受けるかもしれない。
ソロ曲
目指すはあなたの大本命◎!
『 わたしの印は大本命◎ 』
作詞・作曲:俊龍 編曲:Sizuk
永遠に勇気くれる キミに届けていくよ
『 ありがとう、神様 』
作詞:Apis (TRYTONELABO) 作曲・編曲:Lucas (TRYTONELABO)
アニメ
アニメでは主人公を務め、第1話から登場。母との約束である「日本一のウマ娘」を目指すため、生まれ育った北海道から単身上京しトレセン学園ジュニアクラスC組に転入する。学園を目指す途中で立ち寄った東京競馬場で、トゥインクル・シリーズに出走するサイレンススズカのレースを見て、他の追随を許さない彼女の美しい走りに憧れを抱く。
転入後ほどなくして、彼女の素質に目を付けたトレーナーの指示を受けたチームスピカの面々に誘拐され、トレーナーの指導のもと、母との約束を叶えるためにチームメンバーやライバルたちと切磋琢磨していく。地元では身近に他のウマ娘がいなかったため、奇しくも寮で同室となったスズカを憧れ混じりに慕うようになる。
愛されて育ったためか朗らかで人見知りせず、親しいウマ娘達の間では「スペちゃん」の愛称が早々に定着した。
スピカの大食い筆頭であり、食事のシーンには恐るべき技術で盛り付けられたてんこ盛りご飯が当たり前のように登場。食後はよく腹が膨れており、変化球すぎるへそ出しで視聴者からしばしば笑いを取っている。またドジっ娘属性の持ち主でよく転んでいる。
競走成績
以下ネタバレ注意
デビュー戦ではスタートで出遅れるものの5番手に上がり、4コーナー出口からスパート開始、3コーナーから捲って出たクイーンベレーを直線で差し切り、デビュー戦勝利を飾る。
2連勝で迎えた弥生賞では序盤から後方に付けると、3コーナーで大外から仕掛け一気に3番手に上がり、坂の中腹でラストスパートを掛け、脚勢一杯になったセイウンスカイをゴール直前で差して3連勝。
初のGIとなった皐月賞では前走と似た展開となるが、4コーナーで5番手から仕掛けようとしたタイミングで中団から一気に抜け出したセイウンスカイに先行を許してしまう。それでも終直線の坂で3番手と絶好の位置につけるが、体重増加の影響か思うように差し脚が伸びず3着。1着は前走で彼女に差されたセイウンスカイ。2着はキングヘイロー。
トレーナーは後にこのレースの動画を確認したところ、坂に苦手意識があると判断。弱点克服の為、チームリギルに依頼し、ウッドチップコース(間伐材等の木くずを敷き詰めた調教用コースで、脚への負担が少ない)を使用してタイキシャトルとの模擬レースを行わせる。勝敗はタイキシャトルの勝利だが、このレースで坂でのピッチ走法(歩幅が狭く足の回転を速く走る走法、ドリームジャーニー号などが著名。反対に歩幅を広く走る走法を「ストライド走法」と呼び、ディープインパクトなどが著名だが、体力の消耗が激しいのが難点)と、スリップストリーム(前走者のすぐ後ろに付いて空気抵抗を抑える走り方で、モータースポーツでもサーキットのレースでよく使われる方法)を習得。
雪辱を晴らすべく臨んだ日本ダービー、レースは序盤からキングヘイローがやや暴走気味の逃げ(所謂、福永祐一顔面蒼白事件)を打ち、続く2番手にはセイウンスカイがぴったりとつき、エルコンドルパサーとスペシャルウィークが中団で脚を溜める。4コーナーでセイウンスカイがヘイローを交わして出るものの、ハイペースのレースで脚を消耗しており、そこへスペシャルウィークの外からの捲りが見事に炸裂、「あっという間に、並ばない!並ばない!あっという間に交わした!」(by 三宅正治)と言わんばかりに一気に先頭へ躍り出るとそのまま直線へ。
一度は猛追してきたエルコンドルパサーに交わされてしまうが、最後の力を振り絞って外から差し返しに掛かり、粘るエルコンドルパサーと壮絶なデッドヒートを繰り広げた末、写真判定まで縺れ込んだ日本ダービーはまさかの同着優勝。
初のGI制覇をチームスピカやライバルたちと称えあった。
8話冒頭では療養中のサイレンススズカに代わってジャパンカップに出場、エルコンドルパサー、エアグルーヴと共に日本勢で上位を独占するが、1着を逃した悔しさから号泣してしまう。
その後宝塚記念に出走、グラスワンダーを警戒する中、3コーナーで早めに先頭へ出るが、集中力を欠いたスペシャルウィークは直線で彼女に苦も無く差され2着。
10話では気持ちを新たに京都大賞典に出走するも、オーバーワークと食べ過ぎによる体重増加(史実のスペシャルウィークもこのとき現役時代最重の486kgだった)が祟ってまさかの7着。
しかしここでリフレッシュのためにトレーナーから里帰り命令が下り、天皇賞には疲労を抜いた万全の状態で臨む。
道中後方で脚を溜め、直線で大外から一気に追い込み開始、粘るキンイロリョテイを差して5話以来となる勝利を挙げた。
12話、日本総大将としてブロワイエに挑むジャパンカップ、レースは道中中盤の位置、3コーナーで外から捲っていくとその後位をブロワイエが追走、直線でスペシャルウィークが先頭に立つと差しに来たブロワイエを振り切り見事勝利。
話数 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 枠番/馬番 | 着順 | 1着ウマ娘(2着ウマ娘) |
2話 | 阪神 | ? | ? | 芝1600m | 8/14 | 1着 | (クイーンベレー) |
3話 | ? | ? | ? | ? | 1/1 | 1着 | (?) |
3話 | 中山 | 弥生賞 | GII | 芝2000m | 8/13 | 1着 | (セイウンスカイ) |
3話 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m | 8/18 | 3着 | セイウンスカイ(キングヘイロー) |
5話 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m | 3/5 | 1着同着 | エルコンドルパサー |
6話 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m | ? | 2着 | セイウンスカイ |
8話 | 東京 | ジャパンカップ | GI | 芝2400m | ? | 3着 | エルコンドルパサー(エアグルーヴ) |
8話 | 阪神 | 宝塚記念 | GI | 芝2200m | 7/9 | 2着 | グラスワンダー |
10話 | 京都 | 京都大賞典 | GII | 芝2000m | 7/7 | 7着 | ? |
10話 | 東京 | 天皇賞(秋) | GI | 芝2000m | 5/9 | 1着 | (キンイロリョテイ) |
12話 | 東京 | ジャパンカップ | GI | 芝2400m | 7/13 | 1着 | (ブロワイエ) |
13話 | 中山 | 有馬記念 | GI | 芝2500m | 2/3 | 2着 | グラスワンダー |
13話 | 東京 | ウインタードリームトロフィー | GI | 芝2400m | 7/13 |
12話現在:11戦6勝(2着②3着②着外①)
※着順の太字はレコード勝ち
※2戦目は明言されていないが京都競馬場のきさらぎ賞(GIII)の可能性が高い。
※忠実のブロワイエ(モンジュー)は4着だった。
デザイン
流星をメッシュに、勝負服はいかにもなアイドル衣装で紫がイメージカラー。スペシャルウィーク号の馬主である臼田浩義氏の勝負服をモチーフとしており、白と紫に淡いピンクを合わせた華やかな見た目。
スペシャルウィーク号の右後脚のみに白斑があることから、シューズは左右色違いになっている。
余談
元ネタのスペシャルウィーク号も生まれて数日後に母馬を亡くしており、また乳母の気性がきつかったため、人の手をかけて育てられた。そのころを過ごした日高大洋牧場では、あまりほかの馬たちと行動をともにすることなく、いつもひとりで遊んでいたという。
育ての親のお母ちゃんは直接の明示こそされていないが、彼(彼女?)の育成を担当していたオーストラリア人女性がモデルとなっているとみられ、金髪なのはその名残と推測される。
訃報
種牡馬生活も引退し、故郷の日高大洋牧場で余生を送っていたスペシャルウィーク号は、アニメ放送中の2018年4月27日に死去した。享年23歳。
CVの和氣もtwitterで昨年スペシャルウィークに会いに行ったことをコメントしている。⇒こちらを参照。