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ハリほまの編集履歴

2018-10-28 19:02:45 バージョン

ハリほま

はりほま

『HUGっと!プリキュア』に登場するハリハム・ハリーと輝木ほまれのカップリングである。

概要

マスコット兼イケメンのハリハム・ハリーとヒロインの一人輝木ほまれのカップリング。

 

中々本音を見せないハリーと、少し斜に構えたほまれ。

本質的にあまり素直になれない所が似た者同士だが、他のメンバーがどこかしら明後日の方向にぶっ飛んだ面々なので、チームにおける(比較的)常識人コンビである。

同時に、この2人だけは他のメンバーと異なり、「なりたい未来ではなく、一度は全てを失って取り戻したい未来がある」という共通点を持つ。

また、ボケるハリーにほまれがツッコミを入れる場面もよく見られ、初期の頃から2人の掛け合いは他のメンバー達とは異なる様相があった。


第16話でハリーの優しさにときめいたのを筆頭に、彼に何かあると真っ先に心配したり、1人で抱え込みがちな彼を気にかけたり、第24話や第25話ではハリーに赤面したりと、物語が進むにつれてほまれがハリーに対し特別な感情を抱いている様子が増えてきている。

それが恋愛感情なのか本編では断定はされていないのだが、第25話でのさあややアンリの反応からすると周囲の鋭い人々は「ほまれはハリーに惚れてる」と思っているのは間違いない様子。

それからしばらくの間ほまれのハリーに対する想いの描写は、恋愛感情なのかそうでないのか曖昧ではあったものの、第32話でさあややアンリの認識通り「ハリーに対して恋愛感情を持っている」という事実が具体的に明らかにされた(この時、以前から察知していたさあやに続き、愛のプリキュアであるえみるとルールーもほまれの気持ちを見抜いた様子が伺える)。


ほまれのハリーへの感情表現が話を追うごとに豊かになっていくのに対比して、ハリーは大切なものを危険に巻き込ませたくないという思いがゆえに様々な感情を心の底に封印して一人で抱えこんでいる。だが、それを悟らせないように飄々とふざけた態度を取っている。

ほまれ以外のプリキュアメンバーはハリーが悲劇的な過去に囚われずに楽観的な態度をとっていることを「大人」の余裕であるとして安心感を得ているが、ほまれだけは彼が無理していることを気づいており、仲間達がいないタイミングでは「無理しないで私たちに甘えて欲しい」と真摯な目つきで頼んでくる。

その度にハリーは照れ隠しに誤魔化すのだが、ハリーのほまれへ向き合い方も少しずつ変化していっている。


前期verのOPや第9話でハリーがほまれの肩に乗っていたり、前期EDではほまれの手のひらにハリーがいる上、後期EDでもほまれとハリーのツーショットが存在。また、後期verのOPのワンシーンでは2人が見つめ合っているのが確認できる。

プリティストアのポイントカード景品コースター第4弾やキューティーフィギュア2でペアになっていたりと、この2人はよくセットになる事が多い。

また、「2019HUGっと!プリキュア A2カレンダー」の中の9月・10月のページにて、ルールー扮するミイラに怖がるあまり思わずハリーに抱きついてしまうほまれ、という光景を見ることができる。


本編の展開

◼️第4話

初遭遇。特筆するべき点としては人間態のハリーが初対面だったプリキュアはこの時点でほまれのみであるということ(後のえみるは第9話にてハムスター態が初対面、ルールーも初出撃の第7話を初対面とするならハムスター態が初となる)。

また、ほまれがプリキュアの正体を知った第5話でも(当時はプリキュア未覚醒だったからか)ハリーの正体は隠されており、ハムスターとしての姿を知った描写があるのは第6話からである。


◼️第5話

ビューティーハリーの開店に向けて内装を決める際に助っ人としてはなに連れてこられる。悪趣味と化した店内を見かねてハリーの要望に合わせた内装に変えるファインプレーを見せるも、プリキュアになれなかった自分に対するはなたちの優しさが辛かったのか足早に店を去ってしまう。追おうとするはなに対してハリーは、

「そっとしといたれ。十分がんばっとるヤツにがんばれ言うんは酷やで」

とほまれを気遣う様子を見せる。

その後色々あって自身のトラウマに打ち勝ち、キュアエトワールに初変身することができたほまれをはぐたんと共に見守り、「いったれ!キュアエトワール!!」と彼女にエールを送るハリーであった。


◼️第8話


「自分の心に素直になるんが大事な時もあるで」


若宮アンリにモスクワ行きを勧められ、迷うほまれにそう言葉をかけるハリー。「イケメンアドバイス」と茶化すように付け足すハリーにほまれはムッとしたような照れたような表情で、「よく言うよ…アンタが一番素直じゃないじゃん」と返す。それにハリーは「何の事やら」とはぐらかした。

終盤、アンリに対してはなやさあやと出会った今の自分をスケートで表現してみせるほまれを見て微笑みキラキラとしたエフェクトが舞うハリーというカットが挿入される。


このように、序盤は初期の他2人とは違った距離感と空気のあったハリーとほまれ。

しかし、第12話のパジャマパーティーでハリーが自分たちの素性を明かした際、微妙な変化の兆しを見せていく。


◼️第12話

パジャマパーティー中にはぐたんに歯が生えていることに気づき、離乳食を食べさせる一同。はぐたんの成長を喜ぶ中で、はぐたんのミルクを飲む姿がお気に入りであったほまれは思わず

「ミルクを飲むはぐたん、めっちゃ可愛かったのにいつか見られなくなるのかな、ちょっと寂しい」と呟くが、それに対しハリーは

「それがええんとちゃうんか?確かに大きなってできんくなることってのはある。けど、またそれ以上にできることが増えていくってのがええんとちゃうんかな」

と返す。ハリーが意識したのかは不明であるが、これは成長によってジャンプが跳べなくなっていたかつてのほまれにも重なり、成長したからこそはなやさあやたちと出会い新たな表現を学んだということへのある種のアンサーとも言えるであろう。


それからさらに夜は更け、パジャマパーティのくだけた雰囲気に乗せられてほまれはハリーに以前から気になっていた事を尋ねる。


「みんなのおかげで、俺たちの未来に近づけてる気ぃするわ。クライアス社の連中が来る前の……大好きなあの頃に…」


ほまれが尋ねたことにより、ハリーが自分とはぐたんの素性の一端を話す。

滅ぼされた遠い故郷に想いを馳せるハリーに対しはなさあやが盛大なボケをかます中、ほまれはその横顔を潤んだ瞳でただ見つめていた…


◼️第16話

百井あきから師匠と敬われて重責を感じ、さらにそれが原因で未だ自分を不良だと誤解している十倉じゅんながあきと仲違いしてしまったことを悩むほまれは、色々と手を尽くして2人を仲直りさせようとするが悉く失敗。

結局仲直りできない2人を見てほまれは1人ビューティハリーに赴く。

そして気落ちを誤魔化そうとはぐたん相手に遊ぶも、その不自然さをハリーに勘づかれてしまう。当初こそ気慰めにチョコミントアイスを勧めたりといつものように道化な素振りを見せていたハリーだったが、ほまれの抱える悩みの深刻さを察すると急に真面目に。


「いつも一緒におるからわかるわ」

「…何もないって言ってんじゃん!」


結局、問い詰められるのが嫌で店から出ていき、公園で雨宿りしながら一人物思いにふけるほまれだったが、いつのまにかハリーが迎えに来ていた。

相変わらず「アイス……溶けるやろ」とおちゃらけているが、服はずぶ濡れで足も泥だらけで、傘も差さず必死に自分を探し回ったことを悟るほまれ。


「でも、傘一本しか…!」


さっさと去ってしまった彼を追おうと傘を開いてみれば、晴れていたのは空だけではなく、ほまれの心もだった。

一連の流れは雨の演出や効果・レイアウトなど随所でやたらと気合の入ったシーンであり、2人の今後が期待される。

ハグプリワンドロ 16話その1


因みに、すぐ近くでその様子を観察していたルールーによるとほまれのバイオリズムは「心拍数は153まで上昇、発汗して瞳孔が開いていおり、集中力は67%低下している」らしい。

ハリーが立ち去った直後にルールーからこのことを指摘されたほまれは顔を真っ赤にしてテンパってその場を立ち去ってしまうのだが、当のルールーはほまれの集中力の低下を利用して彼女のプリハートを盗んでしまっていた。

気が動転していたほまれはこのことに気づけなかったばかりか、ルールーが計測機器も使わずにバイオリズムを正確に測れたことに疑問を抱くこともできなかった。これが後の大ピンチと悲劇を生むことになるとはその時のほまれは知る由もなかった。


第16話放送後、なんと『ハリほま』がTwitterのトレンドに入っており、この回を機にハリほま好き、またはハリほまに注目する人が増えたと言っても良いだろう。

事実、これ以降2人が絡む描写がある話では『ハリほま』のキーワードがトレンド上位の常連となっている。


なお、この回のチョコミントアイスの件から、ハリほま好きの間ではチョコミントアイスがハリほまを象徴する食べ物になったとかならなかったとか。


◼️第17話

お気付きになられたハリほま好きの方も多いだろうが、今までハリーのことを「ねずみ」や「アンタ」と呼んでいたほまれが、初めてハリーのことを名前で呼んだ回である。そして、ルールーの攻撃を受けたハリーを真っ先に心配して無事を確認していた。


◼️第19話

ハリーの様子がおかしいことにいち早く気づき、「どうしたの?」と声をかける。

また、隣同士でいる場面が比較的多くあった。


◼️第20話

はぐたんを連れて3人でお買い物。一緒にいるのが当たり前のようになってきている。

……が、今回に関しては仲良くとまではいかず、ハリーがプリハートを残り1つしか持ってきていなかった為、えみるとルールーのどちらかしかプリキュアになれない状況にほまれは憤懣やるかたない思いを抱き、「どうしていつも大切なことを誤魔化すの?」と彼を咎める。

それでもハリーはとぼけるだけで、ほまれはそんな態度に彼がまだ何かを隠しているのではと疑念を深めていた。

危うく口論になりかけた時、劇中で初めてジョージがはな以外の相手として3人に接触。

それまでの雰囲気はどこ吹く風で、はぐたんを「宇宙一ですわ」と自慢するハリーにほまれは呆れたように、それでいてはぐたんを誇るかのように笑う。


しかし、2人はジョージからはぐたんの「お兄さん」「お姉さん」と呼ばれるも、ほまれは年齢的にそう捉えられても確かに不思議ではないが、ハリーは普段はぐたんの父親と周囲には認識されており、ほまれもまた外見が若々しい母親という可能性も決して否定はできない

そうでないと予め断定していたジョージは、最初から2人とはぐたんの関係性を知っていたということに…?


そんな得体の知れない違和感をジョージから感じ取ったのか、去り行く彼を見つめるハリーとほまれの表情は何かを警戒したかのように険しかった。

ハグプリワンドロ 20話その3

※これが正解(?)


◼️第21話

張り切って仕事をしようとする度に空回りし、ルールーに八つ当たりしてしまったことを悔やんで落ち込むえみるの前にはぐたんを連れて揃って登場。何も知らない人から見たら赤ちゃんのお散歩をしている若夫婦にしか見えない。

2人でえみるを優しく諭す様もやたらと堂に入っていた。なお、えみるを励ますハリーにほまれが意味深な反応を示すカットが一瞬差し込まれている。

今回はどうして一緒に出歩いていたのかは特に説明されなかったが、裏を返せば「この2人をセットで出すシーンを日常の中で作っておくこと」がスタッフ側の方針としてあることが伺える。


◼️第23話

はぐたんの成長を皆が喜ぶ中、どこか浮かない表情をハリーは垣間見せ、それをほまれだけは気づく。

遂に直接その魔手を伸ばしてきたプレジデント・クライの出現によって事態がさらに深刻化。そして、ミライクリスタルが8個以上揃っているのにはぐたんが「元の姿」に戻る気配も見られない。

はぐたんの件はハリーにとっては完全な想定外だが、元の姿に戻ればはぐたんがクライアス社に狙われることになるのでむしろこれは幸運と見るべきかも知れない。後ろ向きだがそう考えざるを得ず、自分が隠し持っているミライクリスタル・ホワイトを見つめながらため息をつく。

ハリーははぐたんのことも、ミライクリスタル・ホワイトのことも、大切な仲間と思っている筈のプリキュア達にその秘密を明かすことができていない。

そんな自分に自己嫌悪して夕暮れ時に1人思い詰めるハリーに、買い出しから帰ってきたほまれが声をかける。

ここ最近、彼が何かを悩んでいることをほまれは見抜いており、ずっと気にかけていた。第20話で口論になりかけた時のことも、少しきつい事を言ってしまったのではないかと引きずっていたのである。

ハリーは大丈夫だと笑顔を浮かべほまれの頭をポンポンと撫でて子供扱いするものの、ほまれはどこまでも真剣だった。


「無理矢理には聞かない。けど、マジできつい時は1人で抱え込まないで……それだけは約束して!」


その言葉と共に小指を差し出したほまれに、ハリーも真面目に応え、2人は指切りを交わす。

ハグプリ23話


◼️第24話

ナイトプールでポップコーンを販売するハリーをほまれは遠くから見つめていた。

イケメンな彼に対して女性客から黄色い歓声が飛び交うが、その様子にほまれは頬を赤らめ、そしてなんだか切なそうな複雑な想いの入り混じった表情をしており、真後ろにチャラリートがいるのにも関わらず話しかけられるまで全く気付けずにいた。


◼️第25話

全国のハリほまファンの皆さま待望のメイン回。

夏祭りと花火とハリーのヒミツ

はぐくみ神社の夏祭りに出かけ、ハリーに浴衣と髪飾りを褒められたほまれは思わず赤面しながら誤魔化す。実は何気にハリーの方も少し頬を染めていた。

かたぬき勝負でハリーとの一騎打ちになった際、ついハリーの手に接触し意識してしまいほまれの手が止まる描写があり、この瞬間からさあやは何となく彼女の気持ちを察した様子で、その後も(はぐたんは別として)2人きりになれるよう配慮している。また、通りすがったアンリもほまれの変化に気づいたようで意味ありげに茶化していた。

察する大天使

※愛のプリキュア2人の立つ瀬が…


さあやの気遣いもあり、水入らずで花火見物の場所取りに向かう中、ひょんなことから2人は互いの境遇を語り合う。

ほまれの家庭環境は両親の離婚などかなり複雑で、ハリーもまた未来世界では親を知らないストリートチルドレンだった。

そうした境遇の中でも自分を信じ支えてくれた母親の為にひたむきな努力を続けるほまれを、ハリーはいつになく真剣な声で「たいしたもんや」と感心する。


「そんなことないよ」

「そんなことある」


ほまれの姿勢に心を打たれ、そして指切りの約束を思い出したハリーは遂に自分の秘密を打ち明けようと決心するが、それもビシンの襲来によって頓挫。

「俺の問題や」と1人でビシンを引き付けるハリーだったが、太刀打ちできずに捕まり、ビシンの口から元はクライアス社の一員で改造実験を受けた被験者だという真実が暴露される。

アクセサリーのチェーンを破壊され封印されていた本来の姿と化してしまい、暴走したハリーは攻撃を躊躇うプリキュア達を見境なしに蹂躙するが、それでもほまれはその前に立ち塞がって必死にハリーに呼びかけ続ける。


「何してんの…? これが今までアンタの隠してきたこと!? クライアス社の社員だったから? 改造されたから? その程度で、私たちが離れると思ったの!? そんなわけ……ないでしょ!!」


思い起こすのは、降りしきる雨の日に自らを省みずたった一本の傘を持って来たハリーの優しさ。無力を痛感しながらそれでも生身でオシマイダーに立ち向かおうとした時、真剣に制止してきたハリーの手。

ずっとハリーが秘め続け1人で抱え込んでいた負い目や引け目も、凶悪な怪物としての姿も、ほまれにとってもはや何一つ関係なかった。


「何が『俺の問題』なの? 『私たちの問題』でしょ! 約束したじゃん……一緒にやってこうよ…」


怯むハリーにほまれは迷わず手を差し伸べ、理性を失い本能の赴くままに牙を剥いている筈のハリーも恐るおそる手を伸ばす。

小指と小指が触れ合い、それはまるで…あの時交わした指切りのように。


そんなハリーの脳裏に断片的に過去の記憶がオーバーラップする。彼はかつて凶暴化した状態で檻の中に入れられていた所を、未来世界のプリキュアと思わしき存在によって救われ、チェーンの制御装置を施され今の状態に至ったのだ。

ハリーを救ったその人物の姿は、どことなくキュアエトワールに似ているようだが…? また、現在ハリー本来の姿を抑制しているチェーンはキュアエトワールの技ハート・スターと “鎖” という共通点がある。


プリキュア・トリニティ・コンサートを受け浄化され、今まで一緒に過ごしてきた姿になり正気を取り戻したハリーは、プリキュアと共にこれからも在り続けるとビシンに言い放つ。

今回は矛を収めるもののビシンは当然ハリーを手に入れることを諦めておらず、狂気じみた怒りと嫉妬をほまれに向けていた。

かくしてほまれとビシン、2人の因縁の火蓋がここで切って落とされることに。

ハグプリワンドロ 25話その1

※ここまでは言ってません


戦いが終わった途端に疲労でダウンしつつ謝るハムスター形態のハリーだが、ほまれはその頭を指で撫でながらいつになく殊勝な彼の態度に逆に釘を刺す。許すことなど何もないかのように朗らかに微笑んで。


「何で謝るの」


そして手のひらにハリーを乗せ、ほまれは夜空に燦然と輝く花火を眺めるのだった。


◼️第26話

厳しい暑さが続く中、アイスクリームを食べるほまれの頭の上に乗りハムスター態のハリーがぐでっと寝転んでいた。ほまれは全く気にしていなかったので、彼女自身も許可していた模様。

なお、ほまれが口にしていたアイスクリームは色合いからしてチョコミントアイスである可能性が高い


◼️第28話

ハリーとほまれの2人ともの出番が多かったのにも関わらず、2人の絡みが劇中でほぼ皆無だった珍しい回。他の4人がハリーへの確固たる仲間意識をビシンに宣言する時も、ほまれだけ吹っ飛ばされていたので会話に参加できなかった

今回はほまれの愛犬もぐもぐがタレント猫に恋をするというエピソードで、ほまれともぐもぐの絆を目立たせるためにハリほま描写を意図的に薄めにしたようである。

ただ、前話における次回予告でもぐもぐが恋をしていることをさあやが推測し「こ、こ、こ、恋!?」と激しく動揺するほまれにハリーが驚き過ぎだとツッコミを入れる一幕があった。

なお、犬と猫という「種族の違うもの同士の恋」ということでハリほまに繋げるかという期待もあったがそのあたりもスルーされた。とは言え、視聴者の間では"ペットは飼い主に似る"と妙に納得されたが。

ちなみに「種族の違うもの同士の恋」というネタについてはえみルーに繋げられる形でちゃんと拾われてはいる。今回はかなり濃厚な百合キュア回でもあったので、ノマキュアのハリほまとは相性が悪かったのかも知れない。


◼️第30話

温泉旅館で湯上がりのハリーを見て、ほまれが一瞬見惚れる反応を示すシーンがあった。同じ浴衣姿でも夏祭りの時とはまた異なるのだろう。


◼️第32話

全国のハリほまファンの皆さま衝撃のメイン回。

この回でほまれが自分の気持ちを"恋"だと自覚していることが初めて判明した。

人魚姫(ハリほま)

スケート大会で三度連続の優勝を果たし、仲間たちによる祝勝会でハリーからもお祝いとして手作りの特製シャーベットを渡された時に赤面し、それをさあややえみる、ルールーなどに察せられる(はなだけは分かっているかどうか微妙な表情)。因みに、ハリーはシャーベットの他にまたしてもチョコミントアイスの存在を推していた。

世界を目指すと決めたほまれは、梅橋先生に世界中のプロのアスリートでもできるのはほんの一握りの4回転半ジャンプをやりたいと申し出る。

梅橋先生からは練習内容は考えておくから項目はお前が決めろと言われ、ほまれは図書館で絵本を参考にすることに。この時『人魚姫』を読んでいたほまれだが、絵本の王子様をハリーに重ねて恥ずかしがるという何とも乙女で可愛いらしいことをしていた。


一方クライアス社では、ハリーはどうして戻ってこないのかを理解できないビシンがドクター・トラウムに相談していた。トラウムはそれを知るには本人の心を覗くしかないとして、相手の深層心理をバーチャル空間に変える事ができる装置をビシンに渡した。

ビシンはその装置をオシマイダーと融合させ、街に襲来をかける。

いつものようにかけつけてきたプリキュア達。当然、ハリーも一緒だ。ビシンはプリキュアには目もくれず、オシマイダーからの光線をハリーに当てようと躍起になる。だがそれを庇おうとエトワールが駆け寄ったため、その光線はハリーとエトワールの双方に命中。2人は一緒にバーチャル空間に閉じ込められ、その世界は2人の心象風景が混じりあったものとして形成されることに……


ほまれが目を覚ますとなんと下半身が人魚になっており、ほまれはビックリ。→人魚ほまれ

そう、このバーチャル空間は、ほまれが先ほど読んでいた絵本の『人魚姫』の世界となったのだ。

そこに王子の姿で海に沈んだハリーを見つけ、助けるほまれ。しかしこのとき、ほまれはハリーのことを認識していたのに、ハリーはほまれのことを全く認識していなかった…。


ひとまずハリーを陸に置き、海に戻ったほまれは元の世界に戻るべく人間になる薬を飲む。

再び目が覚め人間態で浜辺に倒れているところを、ハリーに発見されお姫様抱っこでお城に連れていかれる。


その後、黄色いドレスを着てハリーと舞踏会でダンスしながら、これまで彼と過ごしてきた記憶が蘇り心臓の鼓動が大きくなるほまれ。

感極まったほまれは、ハリーに自分の本心を打ち明けようとする。しかし、その時に舞踏会場に謎の女性が現れ、ハリーはダンス中にも関わらずほまれを放ってその女性のほうへ駆け寄ってしまう。

ベールで顔が隠れているが、どうやらハリーがよく知っている女性のようだ。

ハリーは「また会えて、良かった…」と、今までプリキュア達にも見せたことのないような表情を見せる。

何故ほまれのことは憶えていないのに、その彼女のことはよく覚えているのか。

その疑問に答えるかのように、そこにまたビシンが現れた。


「王子の一番大切な人だよ」

「ボクも驚いたよ、ハリーにもいたってことだね。一番の相手がさ」


ここはハリーとほまれの心の世界。気持ちが登場人物と重ならなければ、この世界は形成されない。

そして『人魚姫』は悲恋の話。王子は人魚姫を選ばなかったというのがこの物語の本質だ。

そしてハリーとその女性が見つめ合う中、二人の時間は停止する。これは、過去の美しい思い出に閉じこもり永遠を作り出したいという思いがハリーの中にもあったという事だ。


「ハリーは最初から王子役にはまりすぎて、君のこと忘れてたみたい」


ショックを受けるほまれにさらに追い打ちをかけるようにビシンは真実を語り、傷口を抉るように言葉責めを続ける。


「ねぇ、さっきハリーに何を言おうとしたの? ねぇったら!」

「…うるさい」

「ヒャハハハ! ハリーがお前なんかを好きになる訳ないだろ! さっさと泡になっちゃえばぁ?」

「……誰がなるか…っ」

「やせ我慢してないで早く壊れろよぉ!! 前からお前が気に入らなかったんだ! もう限界なんだろ!?」


必死に耐えていたほまれの中で、遂に何かが崩れてしまった。

人間になる薬を受け取った際、他の人魚たちが言っていた「王子様の一番になれなかったら泡になってしまう」という代償が実現するかのように、絶望したほまれは足元に空いた穴から深い海に落ちていく。


「想いを捨てなさい」「全部なかったことにすればいい」「そうすれば、あなたの心は守られる」


まとわりついた人魚たちが次々とそう囁きかけ、ほまれの体も電子データの泡と化しながら、光届かぬ海底に沈んでいった。

と、そこにバーチャル空間に取り込まれてしまったハリーとほまれを助けようと懸命に猛オシマイダーを叩くキュアエールの声が届く。


「世界を目指すんでしょ!? クライアス社にやられている場合じゃないよ!!」


人の気持ちも知らないで…と愚痴をこぼすほまれだったが、自分で世界を目指すと決心したことを思い出し、こんなところで挫けてられないと思ったのか、もう一度ハリーのいる場所を目指して浮上し、海面を跳躍して飛翔した。


「沈んだ分、高く飛ばなきゃね!」


驚愕するビシンと対峙し、真っ向からのぶつかり合い。


「痛みを抱えて生きていくつもりかよ! そんなの…辛すぎるだろ!!」

「……そうだね」


激闘の末ビシンの持っていた装置を破壊し、攻防の中で半狂乱になった彼の本音を耳にしたほまれは、憂いを帯びた瞳で哀しげに呟く。


「アンタと私は似てる…嫌になるくらいにね」


崩壊していくバーチャル空間の中で見つめ合いながら停止しているハリーと謎の女性を一瞥し、儚げに微笑みながらほまれは静かに告げる。

ビシンと違い、ベールを捲って女性の顔を確認しようともしなかった。


「何も聞かないよ。こんなやり方…フェアじゃないから。その代わり……わたしの気持ちも、もう少しだけ内緒にさせて…」


原典の物語では声を奪われていた人魚姫のように、ほまれの言葉がハリーに届くことはない。

そしてバーチャル空間からハリーを連れて脱出し、元の世界に戻ったほまれはチアフルスタイルで猛オシマイダーを見事に倒した。

脱出した後はハリーはもう王子様のような姿ではなく、バーチャル空間に閉じ込められた時のハムスター形態に戻っていた。全てが終わった後、目を覚ましたハリーは何も憶えていないと言ったのに習い「右に同じ」と嘘を吐く。そして呑気な態度であくびをするハムスター態のハリーを憮然とした表情で撫でながら、ほまれは彼に一つのお願いをする。


「私の前ではしばらくその姿でいてくれる? 大会に集中したいからさ」


ハリーはほまれの真意がわからず「へっ?」と返したが、ほまれはそんなハリーを愛おしそうな微笑みで黙って見つめるのみであった。


ちなみにこのハリーの「想い人」についてだが、ほまれが海底に沈みつつある時にビシンがベールを捲って顔を確認しており、彼女の正体に気づいたビシンは「やっぱりお前か… もういないくせにハリーの心にずっと居座り、僕から奪うつもりか!」と激昂している(視聴者側には彼女の顔はわからないようなアングルになっていた)。

「もういない」の解釈の仕方は色々あるが、少なくともビシンは「ハリーは二度とこの女性と再会することができない」という前提で語っていることは確かなようだ。


◼️第33話

アンリと共にインタビューを受けながらスケートの練習に励む中、ハリーとの舞踏会を恍惚の表情で思い浮かべ、優雅なスピンを決めて満足気なほまれの視線の先には、やはりハリーの姿があった。

はぐたんを可愛がる彼の様子に頬を紅潮させつつ、ほまれはどこか切なげに、それでいてどこまでも愛おしそうに微笑む。

前回のことがあったのでどうなるか放送前は2人の接し方を不安視する意見も多かったが、少なくてもほまれの想いは揺るがず、仮に報われないとしても決して恋を諦めていないことが伺える。

だが、ハリーのことで手一杯なゆえか。あるいは、身近な存在すぎて逆に見抜けなかったのか。

ほまれは最も付き合いが長い者の異変に気づいていなかった…。


◼️第36話

全世界の時が止められるという未曽有の危機を迎える中、それぞれ各地のプリキュアを招集すべく奔走。

朝日奈みらいの箒に同乗してプリキュアを捜索する際、ほまれが妖精枠たちを一手に抱きかかえていた。

ほまれの感想としてはみんな揃って「きゃわたん!」であり、2人の直接的な会話はなかったのだが、構図的にどう見てもハリーがほまれの胸に密着しているとして話題に。



余談

名前について

難敵から紆余曲折を経て心強い味方となったルールーのネーミングはSF戯曲『R.U.R.』に基づいているのではないかとファンの間で考察されているが、その戯曲におけるロボット製造会社の社長の名前はハリー・ドミン。

そして、その妻となる社長夫人の旧姓フルネームはヘレナ・グローリーである。

『Glory』は「栄光」や「名誉」、さらに「ほまれ」を意味する英語だが…?

 

歌において

ほまれがさあやとのデュエットで送るキャラクターソング『トモダチという奇跡』。その歌詞の中で意味深な箇所がある。


ほまれ「なんかちょっと鼓動ドキドキ、頬熱い」

さあや「検索の結果では……それって"恋"!?」


他の小節が全てさあや、並びにチームとの友情でまとめられているのに対し、ここだけはほまれがさあやに相談している形となっている。

ほまれの気持ちを察してサポートに回り始めるさあやを暗示していたのだろうか。


制作側として

ハリほまが視聴者に対して明確に可視化されたのは第16話であり、第1クールの頃はカップリングとしてはハリはなが公式で進展するかの方が注目されがちだった。

なので「第16話でほまれとハリーにカップリング的な演出をしたら話題になったから、それ以降2人の距離を近づけるようにした」との理解がされることもあるが、実際は上述したように第16話よりも以前から、ほまれとハリーの関係性に特別な雰囲気が持たせられるような伏線が多々含まれている。

物語中盤に行われたアニメージュ9月号の座古明史監督インタビューにおいても「ハリーとほまれのロマンスについては放映開始前からの予定通りであり、前期verのOPでツーショットがあるのも意図的な演出」という主旨の発言がされている。


座古明史シリーズディレクター

・「ほまれもハリーへのほのかな初恋要素がありますが。」


・「坪田さんは女の子の初恋の気持ちを大事にされていて、当初からハリーとほまれには、ちょっと恋愛的な話を盛り込んでいくことになっていました。だから二人は、前期OPでも一緒にいるショットが多かったんです。」


アニメージュの記事では「ハリーとほまれの親密さも第16話、25話でクローズアップされてきた」という説明書きもあった。


実際、pixivでこのタグが登録されているイラストには16話よりも前の日時に投稿されたものもあり、それらは第8話や第12話、さらにはOPでのツーショットにインスパイアされて描かれたものである。嗅覚の鋭い人たちには製作者の意図は伝わっていたようだ。


なお、アニメディア9月号のプリキュア担当声優5人が繰り広げる座談会でキャラクターの人間関係が語られる際、ほまれのハリーへの想いに関して演者本人からある種の見解が述べられている。


田村ゆかり(ルールー役)「ちなみに、ほまれ的にはハムスター姿のハリーでもいいのかな?」

小倉唯(ほまれ役)「どんなハリーでも大丈夫です(笑)でも、こんなにふたりが一緒にいるところをたくさん描かれてしまうと、次が心配になるんです。ハリーはみんなにやさしいし、自覚ないから、一番タチが悪いタイプだと思うんですよ。」


また他にもハリほま要素のある会話もある。


敵味方の関係がどんどん曖昧になって油断ができないという小倉に対しての田村ゆかりの今後の展開の予想のコメント

田村ゆかり「はぐたんがはぐみに成長して、ハリーをめぐって、ほまれとバチバチするとか?」


ルールーが再度クライアス社に行った時はえみるもついていくという田村奈央の発言に対しての田村ゆかりのコメント

田村ゆかり「なりほど!ハリーも連れていったら(クライアス社に)、もれなくほまれもついてくるかな?」


また座談会のインタビューアーが「ほまれとハリー、はなとジョージ、えみるとルールーときましたが、さあやは・・・・・・。」と話題を振るなど、ハリほまをセット扱いしていた。


更にアニメディア9月号の表紙のイラストでは、ハリーを手のひらに乗せたほまれが頬をほんのり赤く染めている。



関連イラスト

ん。ハリほまハリほままとめ3ハリほままま



関連タグ

HUGっと!プリキュア ハリハム・ハリー 輝木ほまれ

ノマキュア NL

ジンユノ:中の人つながり

ココのぞナツこまシロうら:キャラクターデザイナーが同じ『プリキュア5シリーズ』のカップリング。男子側が人間の姿になれる妖精で女子側はプリキュアの1人、と共通点がある。アニメディア9月号でもハリほまと共通点のある組み合わせとして紹介されていた。余談だが、この3組はプリキュアシリーズの中では数少ない公式カップリングである(但し、シロうらは恋愛描写を極力排除したアニメでは明確な描写はなく、漫画版で成立しているという点がある)。ハリほまは果たしてどうなるのか……今後に乞うご期待。


キリほのイラりつ:アニメディア9月号でハリほまと共通点として敵に特別な感情を持つプリキュアとして紹介される。おそらくハリーが元クライアス社出身だからだと思われる。

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