概要
『Yes!プリキュア5』および『GoGo』における、ココと夢原のぞみのカップリング。
プリキュアシリーズにおける男女間のカップリングは大抵女性側の片想い(もしくは匂わせる程度)止まりだが、こちらは公式で両想いである(想いは直接伝え合っていないものの相思相愛)。GoGoの劇場版ではキスまでした。
『5』の第1話冒頭で2人は「のぞみが光る蝶を追いかけていった先の曲がり角で人間態のココとぶつかりそうになる」という少女漫画のごとき出会い方をする。
ココは光る蝶を呼び寄せてのぞみに見せ、暫し会話をした後別れる。
その後サンクルミエール学園の図書室にて彼を見つけたのぞみはココと再会、光る本=ドリームコレットを見つけたのぞみにココが動揺、紆余曲折の末妖精としての正体が露見。そこにナイトメアの刺客ギリンマが現れ、成り行きでのぞみはプリキュアになる…というのが第1話の大まかな流れである。
ちなみにこの2人、学校では教師と生徒の関係である(第2話以降、有事の際を考慮してココが担任として潜入した)。初期のココはのぞみの家に居候までして、のぞみを起こすために人間形態になったところをのぞみの母に見られるなどラブコメめいた展開も多かった。
ココはのぞみに希望を貰い、のぞみはココとの関わりを通じて教師になりたいという夢を貰う。ストーリー上でも、2人はそれほどまでに繋がりあった関係である。
1作目では敵がココになりすましたり、ココの幻影を見せてのぞみの心を折ろうとするなど2人の関係に関する試練がいくらかみられた。しかしのぞみは簡単に偽物を見破り、幻影を鋼のメンタルで見事に跳ね返してみせた。2人の絆を引き裂くなど、いくら策を弄しようが不老不死を得ようが決して叶わぬ夢に過ぎないのだ。
2作目の『GoGo』では恋愛描写削減の煽りを受けた。
1作目では事あるごとにココを意識していたのぞみが恋愛事にむしろ鈍感になってしまうといった珍事もあった。
ココへの想いという点ではナッツやミルクの方がわかりやすく描写されているほどである。
これについては「そこまでやる必要がない(あるいはやりすぎた)」ことをスタッフが感じ、「お互いに見つめるだけでも、想いが通じあっていることは通じる」と考え、意図的に抑えたとのこと。
ただし、クレープ王女が許嫁を自称していた時、のぞみは相当深刻な顔をしていたため、恋愛感情を思わせる描写が消えたわけではない。
そもそも前作の時点である意味やりきった感もあった(シリーズで初めて、というか唯一と言っていいくらい明確に両思いであることがこれでもかと描かれている)ため、必要性が薄れたとも言える。
また、TV版で描写が薄くなった分、前述したように劇場版でははっちゃけていた。劇場版では序盤からココとイチャイチャしたりしており、恋愛感情が見える場面はある。本編終了後のオールスターズ(『春のカーニバル』など)でもココとラブラブしている妄想に没入したりもしている。
さらに、ややBL臭の強かったラジオドラマですらも、結構二人の関係性を意識した内容はちらほら見られた。
ちなみにGOGOの劇場版では先の通りキスシーンが描かれていることが有名だが、実はEDの一枚絵ではのぞみが妖精姿になったココにキスしようとするシーンがある。
なお、アニメ本編では両想いで留まっているが、上北ふたごの漫画ではデートに行くなど、正式に交際しているような描写が見られる。
プリキュア5の外伝であり、その続編である『キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜』の時間軸ではのぞみが大学を卒業するまでお互い会っていたことが判明しており、さらに踏み込んだ内容となっている。詳しい詳細はこちらで。
禁断の愛
そもそも「生徒と教師の恋」という関係性だけでもかなり危ないのだが……
しかも「人外」と「人間」との間に生まれた恋愛と考えると、二人の関係性はいろんな意味でぶっ飛んでいると言える(ナツこまも同様。人外の姿はSDなのでリバ要素があり、ウルみゆとは違った良さがある)。
人間と妖精とが恋愛関係で結ばれているというのは現状では『5』のみ。(片思いの形なら『HUGっと』のハリほまもあるがこちらは失恋で終わっている)。
なお、ココはなんだかんだいっても大人として常識的な考えを持つキャラなので、のぞみのことを想いながらも、立場や種族の違いも強く理解している。『5』後半はその事実に苦しんでいるような台詞も多かった。
尚、2人の恋の結末は『キボウノチカラ〜オトナプリキュア‘23〜』で、(賛否両論有るだろうが)その答えは公式から発表されている。