ナムコ(現・バンダイナムコゲームス)によるアクションパズルゲームシリーズ。
概要
穴掘りのプロ『ドリラー』であるキャラクターを操作しゴールまで縦に掘り進むゲーム。
この観点ではアクションゲームだが、プレイヤーキャラは1ブロック単位でしか移動できず、『ブロックは同色が4つくっつくと消える』という落ちゲーのような要素を含むことからパズルゲームの要素もあるのが特徴。
掘り進め方によっては先述の『4つくっつくと消える』ルールの関係でブロックが雪崩を起こし、高得点のチャンスと共に予測不能なブロックの落下に巻き込まれて圧死したり、かといって慎重に掘り進むとエア(持ち時間)が0になって窒息死するなどの危険も多い。
よって、より安全なルートを瞬時に判断して大胆かつ慎重に掘らなければならないため普通のアクションと比べて頭を使うような、思考性とアクション性を兼ね備えたパズルゲームともいえる作品になっている。
当時縮小しつつあったアーケードのパズルゲームで久々ともいえるヒット商品となり、雑誌『月刊アルカディア』の2月号において第一回アルカディア大賞を受賞した。
キャラクターデザイン担当はMACKY(篠崎香織)で、第5回日本ゲーム大賞にてホリ・ススムが『キャラクター賞』に選ばれている。
ドリラーと呼称されることもある。
(※アルカディアではミスドという略称が使われていたが、これは某ファーストフード店のほうが連想されることがほとんどだと思うので、もし使用する際は注意。)
ちなみに、UGSF(銀河連邦宇宙軍)シリーズに含まれていたりする。
開発時の名称
開発時、ミスタードリラーは『ディグダグ3』という仮名が付けられていた。
(なおディグダグ、ディグダグⅡの主人公が本シリーズに登場するホリ・タイゾウである(後付設定)。)
その後『ドリラードリラー』という名称になるものの、発売直前で中村雅哉社長(当時)の提案により今の『ミスタードリラー』という名称となった。
初代オープニングに出てくる吹き出し「Driller Driller」はその名残である。
音楽
作曲はテイルズオブレジェンディアやゴッドイーターシリーズ等でおなじみの椎名豪。
初代、グレート、ドリルランドで担当した。
パズルゲームだろうがポップなデザインだろうが手加減無しと言わんばかりの楽曲が多く(彼曰く「(サウンドは)絵を引き立たせるには、それとは逆のものを合わせるのがいい」だそう)、生音源が収録されており、国内、海外問わず評価が高い。
あらすじ
地中から正体不明の謎のブロックが大量発生したので、穴掘りのプロ「ドリラー」達が地中を掘って原因を探りに行く。
どのシリーズもだいたいこんな感じ。
基本ルール
- エア(≒持ち時間)の残量に注意しながら地底奥深くのゴールを目指して穴を掘る
- ブロックは同じ色同士が4つ以上くっつくと消滅する
(既に4つ以上くっついている場合はぐらぐらさせて落とすと消滅する)
- エアはエアカプセルを取ることで20%回復する
- ×ブロックは5回掘ると壊せるが、その際エアが20%減少する
- ブロックに潰されるか、エアが0%になるとミスとなりライフが1つ減る
- ゴールするまでに残りライフが無くなるとゲームオーバー
歴代シリーズ
ここでは携帯電話orスマホ用アプリは省略。
ミスタードリラー
シリーズ第1作。1999年11月にアーケード版がリリース。
PS、DC、GBC、WSC、Windowsに移植されている。
2006年12月21日よりゲームアーカイブスにおいて販売価格600円で配信中。
2018年12月発売予定のプレイステーションクラシックにも収録予定。
ミスタードリラー2
シリーズ第2作。2000年7月にアーケード版がリリース。
ゲームボーイアドバンス、Windowsに移植されている。
2014年8月20日よりニンテンドーeショップにて700円にて配信中。
ミスタードリラーG(グレート)
シリーズ第3作。2001年3月にアーケード版がリリース。
PS版でオープニングに主題歌『すすめ!ドリラー』が初出。
2013年6月26日よりゲームアーカイブスにおいて販売価格600円で配信中。
ミスタードリラーA(エース) ふしぎなパクテリア
シリーズ第4作。2002年8月23日に発売されたGBA専用ソフト。
本作より家庭版専用タイトルとなる。
2015年3月11日よりニンテンドーeショップにて700円にて配信中。
ミスタードリラー ドリルランド
シリーズ第5作。2002年12月20日発売のゲームキューブ専用ソフト。
ミスタードリラー ドリルスピリッツ
シリーズ第6作。2004年12月2日発売のニンテンドーDS専用ソフト。通称『ドリスピ』。
(ドリルスピリッツ → Drill Spirits 、それぞれ頭文字を取って並べると『DS』になる)
ミスタードリラー オンライン
2008年4月2日にXbox360のLIVEアーケードより配信開始。
2009年11月5日発売の『ナムコミュージアム バーチャルアーケード』にも収録された。
ミスタードリラーW(ワールド)
2009年2月24日に配信開始されたWiiウェアソフト。800Wiiポイントで購入可能。通称ワールド。
サクッとハマれるホリホリアクション ミスタードリラー
2009年2月25日に配信開始されたニンテンドーDSiウェアソフト(3DSでも購入可)。
800ポイントで購入可能。通称『サクホリ』。
登場人物
※pixivに投稿のあるキャラクターのみ掲載。
ドリラーチーム
本シリーズのメインキャラクターたち。プレイヤーキャラとして操作可能。
詳細 → ドリラーチーム
- ホリ・ススム (CV:堀江美都子)
- アンナ・ホッテンマイヤー (CV:堀江美都子)
- プチ (CV:堀江美都子)
- ホリ・タイゾウ (CV:古川登志夫)
- ホリ・アタル (CV:古川登志夫)
- ホリンガーZ (CV:田中秀幸)
- ウサギ
その他
暗黒ドリラー
- マンホール博士 (CV:田中秀幸)
堀江美都子とミスタードリラー
堀江美都子らが北九州に来た際、当時小学一年生だった息子がとあるデパートの屋上にあった業務用ミスタードリラーにハマってしまい、何時間も離れなかった。
その後とあるスタジオでナムコスタッフにこのことを話すと、「今度新作が出る予定なんですけど」という話になり、
「名前がほり・・・え・・・みつこさんですよね。
ホリ…ホリ…ホリ・ススム…あ、こりゃいいかな」
と、『ホリ』の偶然の一致もあって声や主題歌を担当することになった。
「ススム君とは家族ぐるみで運命的な出会いを感じますね」と、ミスタードリラーには特別な思いがあるそうだ。
また、ミスタードリラーGの公式ファンブックのインタビューページにて「絶対アニメ化してほしい」とコメントしている。
関連イラスト
ちなみにキャラ別に見ると主人公のススム・・・を差し置いて兄のアタルがpixivでも圧倒的に人気。
関連動画
主な関連作品、ゲスト登場作品
タイゾウ(ディグダグ)が主人公のアーケードゲーム。ミスタードリラーの親作品的存在。
マスヨ(KISSY)が主人公のアーケードゲーム。
ミスタードリラーと世界観を共有しているアーケードゲーム。ススム、タイゾウがプレイヤーキャラとしてゲスト登場。
ディグダグ ディギングストライク
ゲームシステムはディグダグとディグダグⅡを合体させた感じとなっているが、キャラクターや設定等はミスタードリラーのものが使われている。再びタイゾウが主人公に返り咲いた。
ディグダグ、バラデュークとミスタードリラーの間の空白時間について触れられている作品。タイゾウとマスヨが登場している。
なお、デザインや設定は原作から大幅に変更されている。
太鼓の達人シリーズ
楽曲『すすめ!ドリラー』、『僕の地球 僕らの地球(僕の→地球 僕らの地球)』が収録されている。また、ススムたちが踊り子として登場。
ファミスタシリーズ
本シリーズの世界観を意識したドーム球場が存在する。
ことばのパズル もじぴったん Wii
辞書に「ミスタードリラー【Mr.DRILLER】」が収録されている。『ナムコの穴掘りアクションゲーム。』
「ドリラー」の職業でススムのドリスーツが登場。男主人公専用。ちなみに攻撃方法は手に持ったドリルでひたすら敵を殴るという原始的なもの。
関連タグ
制作会社 | ナムコ / バンダイナムコゲームス |
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ジャンル | アクションゲーム / パズルゲーム / 落ちゲー / アーケードゲーム |
音楽 | 椎名豪 / すすめ!ドリラー |
メインキャラクター | ホリ・ススム / アンナ・ホッテンマイヤー / プチ(ミスタードリラー) / ホリ・タイゾウ / ホリ・アタル / ホリンガーZ / ウサギ(ミスタードリラー) / 地底人(ミスタードリラー) / キール・サーク / ハタケヤマ・エグリ / コワース |
キャラクターグループ | ドリラーチーム / 暗黒ドリラー |
声優 | 堀江美都子 / 古川登志夫 / 田中秀幸 / 伊倉一恵 / 中井和哉 / 前田愛(声優) |
主な関連作品 | ディグダグ / バラデューク / スタートリゴン |
その他 | UGSF / 萩原雪歩 / プレイステーションクラシック※ |
※ 初代ミスタードリラーが収録されている