概要
兵庫県神戸市中央区にある阪急電鉄と阪神電気鉄道の駅。神戸市でのターミナル駅となっている。
JR三ノ宮駅、神戸市営地下鉄西神・山手線と神戸新交通ポートライナーの三宮駅と隣接し、地下鉄海岸線三宮・花時計前駅とも連絡している。又、阪急・阪神両社での乗換案内では地下鉄西神・山手線が三宮駅の隣駅の新神戸駅から直通する北神急行電鉄についても案内される。
神戸高速線・山陽電鉄線からは阪急・阪神双方の当駅に向かうことができるため、それぞれに社名を冠して案内している(梅田駅も同様)。
阪急・阪神共に現駅名への改称とともに駅番号も設定されている。
駅番号は、阪急はHK-16、阪神はHS 32となっている。
阪神電気鉄道
阪神電気鉄道本線の駅。
1905年に神戸駅(神戸雲井通駅とも)として開業し、1912年に滝道駅への延伸で三宮駅に改称したものの、1933年に地下化で神戸駅に名前を戻し、さらに1936年に元町駅への延伸で三宮駅に再度改称、2014年に現在の神戸三宮駅に改称した(改称の発表は阪急と同時だったがこちらのほうが実施は遅かった)。
ホームは2面3線で真ん中の線路は頭端式となっており、近鉄奈良方面行き快速急行が主に使用している。
地下化当初は4面3線の頭端式ホームを採用した。その後山陽電気鉄道とともに湊川への延伸を計画し、3線あるうち北側の2線を元町に延伸した。その結果、上下線の南側に折り返し線がある構造となり、2012年まで続いた。
湊川への延伸はかなわなかったものの、1966年に神戸高速鉄道東西線が開業したことで、阪神の電車が乗り入れるようになり、山陽電車も直通運転を開始した。
南側にあった折り返し線は、1965年から1974年まで運行された西大阪線(現在の阪神なんば線)西九条行き特急が廃止となってから使われなかったが、1980年代前半に快速急行の始発駅となったため、3番ホームが使われるようになった。1998年から2001年までは普通電車の折り返しに3番線が使われた。その後使われる頻度が少なくなったが、2009年3月20日に阪神なんば線が開業してからは、近鉄奈良線から阪神なんば線を経由して快速急行が毎日ここで折り返すようになった。
2007年10月から2013年3月20日まで改良工事が行われた。その一環として2012年6月2日に配線が変更され、真ん中の線路が2つのホームに挟まる現在の形となった。
のりば | 路線 | 方向 | 行き先 | 備考 |
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1 | 本線 | 上り | 甲子園・尼崎・大阪(梅田)方面 | 土曜休日朝の新開地発奈良行き快速急行3本も発車 |
2 | 本線 | 上り(当駅折り返し) | 甲子園・尼崎・大阪(梅田・難波)・奈良方面 |
|
- | 本線 | 2番線おりば専用 | ||
3 | 本線 | 下り | 高速神戸・新開地・須磨・明石・姫路方面 |
阪急神戸高速線(旧:神戸高速鉄道東西線の阪急方面)との運賃調整のため、当駅〜元町駅では特別運賃となっており、また、高速神戸駅方面〜神戸三宮駅では阪急と同じ運賃とし、阪神神戸高速線(旧:神戸高速鉄道東西線の阪神方面)と阪神本線の運賃区界は当駅になっている。
近畿日本鉄道(近鉄)の車両は当駅までの運転で、近鉄線方面行きの阪神車は土曜休日に限り新開地駅から運行されている。山陽電気鉄道は山陽姫路駅〜当駅〜阪神梅田駅で直通運転している。
改良工事
2007年10月から以下の順に改良工事が行われ、2013年3月20日に完了した。
- 旧トンネルを撤去。
- 3番降車ホームを廃止し、2・3番ホームを東に延伸し拡張。構内配線を変更。
- 東改札を設置。
- 明石・姫路方面行き線路だった2番線を大阪・奈良方面行き折り返し線に変更し、折り返し線だった3番線を明石・姫路方面行き線路に変更。
- 0番ホームを東に移設。1・2番ホームを東に20m延伸する工事を開始。
- 0番ホームを撤去。その跡地に新たな1番線を敷く。
- 1・2番ホームを拡張。2番線の北側ホームを乗車用、南側ホームを降車用とする。
- 西口の北改札から南改札に駅長室を移転。近鉄の特急券売り場を駅長室に移設。
- 西口改札を新駅長室寄りに集約。切符売り場も新駅長室横に集約。
- 西口の定期券・高速バス乗車券売り場をかつて西口北側の自動券売機があった場所に移設。近鉄の特急券売り場を定期券売り場に移設。
阪急電鉄
阪急電鉄神戸本線と阪急電鉄神戸高速線の駅。当駅から東・梅田方面が神戸本線、西・新開地方面が神戸高速線。
1936年に西灘駅(現:王子公園駅)からの延伸で神戸駅として開業した。それまで神戸駅を名乗っていた駅は上筒井駅に変更している(後に廃止)。1968年に神戸高速鉄道東西線(現:阪急神戸高速線)開業により三宮駅に改称、2013年に現在の神戸三宮駅に改称した(改称の発表は阪神と同時だったが阪急京都線の西山天王山駅開業にあわせたため、こちらのほうが早かった)。
ホームは2面3線で真ん中の線路は主に当駅折り返しの列車が使用している。ホームの案内は阪急の管理駅では唯一、号線ではなく番ホームと案内される。
のりば | 路線 | 方向 | 行き先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 神戸高速線 | 下り | 高速神戸・新開地・山陽電鉄(須磨・明石・姫路)方面 | |
2 | 神戸高速線 | 下り | 高速神戸・新開地・山陽電鉄(須磨・明石・姫路)方面 | 原則として当駅止まり |
3 | 神戸本線 | 上り | 西宮北口・大阪(梅田)方面 | 当駅折り返し |
4 | 神戸本線 | 上り | 西宮北口・大阪(梅田)方面 | 主に新開地からの特急梅田行き |
2010年までは神戸高速鉄道との共同使用駅だったが同年以降は神戸高速線の運営体制が変更されたため、阪急電鉄の単独駅になっている。運賃は神戸高速線が神戸高速鉄道だった名残から当駅で運賃体型が変わる。
山陽電気鉄道は当駅までの運転となっている。阪急車は山陽電鉄線へは現在は乗り入れていない(神戸高速線新開地駅までの運転)。
当駅の駅ビルは1995年の阪神淡路大震災により被害を受け、取り壊された。新駅ビルの建設計画がある。
この他、当駅付近の地下化の計画や、地下鉄西神・山手線西神中央駅方面との乗り入れの計画がある。
利用状況
近況
阪急電鉄
阪神電気鉄道
利用状況比較表
事業者名 | 阪急電鉄 | 阪神電気鉄道 |
---|---|---|
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 124,027人 | 89,940人 |
2009年(平成21年)度 | 118,241人 | 90,537人 |
2010年(平成22年)度 | 111,477人 | 101,222人 |
2011年(平成23年)度 | 111,454人 | 102,323人 |
2012年(平成24年)度 | 113,367人 | 99,923人 |
2013年(平成25年)度 | 112,377人 | 101,058人 |
2014年(平成26年)度 | 112,709人 | 100,389人 |
2015年(平成27年)度 | 113,651人 | 105,098人 |
2016年(平成28年)度 | 108,868人 | 108,718人 |
2017年(平成29年)度 | 106,816人 | 110,394人 |
隣の駅
阪急電鉄 | ||||
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神戸本線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 岡本駅(NK-11) | 神戸三宮駅(NK-16) | 花隈駅(NK-17) | 神戸高速線内では各駅停車。 |
快速急行 | 岡本駅(NK-13) | 神戸三宮駅(NK-16) | 花隈駅(NK-17) | 神戸高速線内では各駅停車。 |
| 春日野道駅(NK-15) | 神戸三宮駅(NK-16) | 花隈駅(NK-17) | |
S急行 | 花隈駅(NK-17) | 神戸三宮駅(NK-16) | 土休日の朝上り1本のみ。 | |
阪神電気鉄道 | ||||
阪神本線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 御影駅(NK25) | 神戸三宮駅(NK32) | 元町駅(HS33) | 当駅~須磨浦公園駅間は各駅に停車。 |
快速急行 | 魚崎駅(NK23) | 神戸三宮駅(NK32) | ←元町駅(HS33) | 当駅~新開地駅間は上りのみ。 |
S急行 | 神戸三宮駅(NK32) | 元町駅(HS33) | 当駅~新開地駅間は上りのみ。 | |
普通 | 春日野道駅(NK31) | 神戸三宮駅(NK32) | 元町駅(HS33) |
参考文献
※1 阪急乗降人員上位50位
※2 ハンドブック阪神