概要
父はキングカメハメハ、母はレディブラッサム、母の父はストームキャットという血統である。
名前の「カナロア」はハワイ神話の海の神である。
香港での名前は「龍王」で、そのまま彼のニックネームにもなっている。
調教師は、かつてトウカイテイオーでクラシック二冠を挙げた安田隆行。
現役時代
2010年12月5日の小倉競馬場での新馬戦でデビューし初勝利。
3歳時は同期のオルフェーヴルがクラシック三冠馬となったが、ロードカナロアは短距離オープン戦を順調に勝ち上がり、11月26日のGⅢ京阪杯で重賞初勝利。
古馬になった2012年。
GⅢシルクロードステークスを勝利するも、GⅠ初挑戦となった高松宮記念では、同じく安田厩舎のカレンチャンに敗れて3着に終わった。
続く函館スプリントステークス(GⅢ)でも2着に終わり、ここで騎手が福永祐一から岩田康誠に代わった。
岩田に代わった初戦のセントウルステークス(GⅡ)も2着だったが、スプリンターズステークスでは、春秋スプリント制覇を狙ったカレンチャンを抑えGⅠ初勝利を飾る。
次に香港で行われた香港スプリントでも優勝。日本馬による同競走初優勝を成し遂げた。
この活躍が評価され、JRA賞では最優秀短距離馬に選出された。
5歳となった2013年。
阪急杯(GⅢ)を勝利すると、前年勝てなかった高松宮記念を勝ち、GⅠ2勝目を挙げた。
続いて陣営は1600mの安田記念を選択しここでも勝利。
秋の初戦となるセントウルステークスは58kgの斤量が響いてハクサンムーンの2着となり連勝が5で止まった。
しかし、本番のスプリンターズステークスではハクサンムーンにリベンジしサクラバクシンオー以来となる、スプリンターズステークス連覇を達成した。
そして、年末の香港スプリントを以て引退することを表明。1200m戦としては異例の5馬身差を付けて圧勝し、有終の美を飾った。
そして、2年連続での香港スプリントでの勝利を評価され、2年連続で最優秀短距離馬を受賞。さらには同年に引退したオルフェーヴルを差し置いて年度代表馬にも輝いた。
競走成績は19戦13勝2着5回。連対を外したのは2012年の高松宮記念だけで(それでも3着)、まさに「龍王」と呼ばれるだけの成績を残した。
種牡馬時代
現役引退後は種牡馬となり、初年度産駒が2015年に誕生。
初年度産駒の中でもアーモンドアイは牝馬三冠を達成しただけでなくジャパンカップでは芝2400mの世界記録を打ち立てる大活躍で2018年の年度代表馬となり、ディープインパクト・ジェンティルドンナ父娘以来2組目の父娘年度代表馬受賞となった。
そして同年には、顕彰馬にも選出された。
主な産駒
2015年産
2016年産
関連動画
全競走
「世界のロードカナロア!」
関連イラスト
※2016年には、同厩舎のカレンチャンとの間に牝馬が誕生し、「カレンモエ」と名付けられた。
カレンモエも両親と同じく安田厩舎で、小倉競馬場でデビューを飾り見事初勝利。