ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

苦無の編集履歴

2019-06-03 18:24:00 バージョン

苦無

くない

暗器(手裏剣)の一種。 細長い両刃のナイフのような武器で、柄尻に紐を通す輪が存在するものが多い。

苦無とは、暗器の一種である。


解説(誤解)

忍者が使用したとされる武器(暗器)の一種。

メディア作品では『くない/クナイ』と表記されることが多い。

鉄製で両刃の鋭い切っ先を持ち、片手で握るための十分な柄とその柄尻に紐を通せる輪が付いている。


「苦無手裏剣とも呼ばれ、手裏剣の一種として扱われることが多い。

8〜10cmほどの「小苦無」と、13〜15cmほどの「大苦無」の二種がある。


主に投擲用の武器とみられるが、格闘戦のためのナイフの代わりや、スコップ・壁を登るための鉤爪の代わり、投げ縄の錘(おもり)の代わりなど、様々な用途に用いることのできる万能忍具であったとされている。


解説(実際)

苦無とは、中近世の日本における短剣または工具の一種である。決して忍者専用の特殊ツールなどではない。


その形状通りペグ・スコップ・ナイフを兼ねたような万能ツールで、職人や旅人が持ち歩く万能ツールであった。ありふれた道具であるがゆえに所持していても見咎められることはなく、またその多機能性ゆえ忍者たちの道具としても用いられたというだけである。

刃物である以上、武器や暗器としてなど攻撃的な用途に使えることは間違いないが、投擲武器としてのイメージは棒手裏剣との混同が多分に含まれる。というのも、使われている鉄の質・量(=値段)や重心的にも投げナイフには向いていないのである。

そもそも、諜報活動や潜入工作に従事した忍者が「私は忍者でございます」とばかりに専用の特殊な道具を使うこと自体筋の通らない話である。現代では馴染みのない道具であることも誤解に拍車をかけているのだろう。


ただ、その特異なシルエットは特に映像媒体で様になるうえ「投擲・格闘・潜入対応の万能ツール」のイメージとあればフィクションに用いられるのも無理からぬ話である。ウソやハッタリでも格好良ければいいのだ。


関連イラスト

くのいち紅葉風魔子さん


関連タグ

武器 忍具

手裏剣 暗器

忍者


独鈷杵…仏教の法具で、形状がどこか似ている。


使い手(作品名五十音順)

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました