キャベ
きゃべ
概要
声:岸尾だいすけ
TVアニメ「ドラゴンボール超」に登場するキャラクター。
悟空やベジータたちと同じ純血のサイヤ人だが、二人の出生地である惑星ベジータの生き残りではなく、第6宇宙に存在する惑星サダラを拠点とする「第6宇宙のサイヤ人」であり、これまでのサイヤ人たちとはルーツが異なる。
第6宇宙のサイヤ人は、悟空たちの住む第7宇宙に存在していた凶悪なサイヤ人たちとは対照的に正義感溢れる善良な性格であり、常々宇宙の悪党と戦っているという。キャベもその例に漏れず温厚で礼儀正しい性格をしている。
地球の黄色人種に近い黒髪と黒目、逆立った髪質や猿の尻尾など第7宇宙のサイヤ人と同様の特徴を持つが、これまで登場したサイヤ人の中でも特にか細い体格をしている。
衣装についてはベジータ曰く「フリーザ軍に取り込まれる前のサイヤ人の民族衣装に似ている」とのこと。
名前の由来は「キャベツ」。
活躍
破壊神シャンパ編
破壊神選抜格闘にてシャンパとヴァドスが選んだ第6宇宙の代表選手の一人として参加。
第6宇宙チームの4番手を務めた。
自分の試合が回ってくるまでキャベは第6宇宙の観客席で試合を見守ったが、その途中にはこれまで見たこともなければ聞いたこともない「超サイヤ人」の存在を初めて知ったり、敬意を抱き時には平和の為に共闘していたフロストに長年騙され続けていたなど彼に取って衝撃的な事実が明らかとなった。
そして3番手であるマゲッタがベジータに負けたことによりリングに上がることになった。
試合ではノーマル状態のベジータと同じような戦い方で互角の戦いを繰り広げる。そして全力で戦うためにベジータに超サイヤ人への変身を促されるが変身の仕方を知らないキャベはベジータに変身の仕方を要望する。
しかし、同じ誇り高きサイヤ人でありながら戦いの途中に教えを乞おうとするその姿がベジータの逆鱗に触れてしまい、ボコボコにされて追い詰められる。
その後も一方的な攻撃は続くがリタイアしようとしたその瞬間、「惑星サダラとお前の家族を滅ぼしてやる」と脅迫されて激昂。ベジータに対する怒りをきっかけに超サイヤ人にへと覚醒しベジータと互角以上に戦った。
「それでいい。その感覚を忘れるな。」という発言でベジータの真意を知り、キャベはベジータに促され今度は自力で超サイヤ人に変身する。
キャベの自力による変身を確かめたベジータは超サイヤ人ブルーを披露、「トレーニングを続ければ、お前だってここまでなれる可能性を秘めている」と説く。
超サイヤ人の先にあるものを示されたキャベは、その直後に至近に踏み込まれて一撃を受けKO負け。意識を失いつつあるキャベに、ベジータは最後の助言を贈った。
「この痛み、決して忘れるな…」と。
試合後にベジータに「俺を超えてみせろ」と言われ新たな目標を持ち、その後改めて惑星サダラへ迎えることを歓迎し第6宇宙へと帰っていった。なお、この戦い以来ベジータのことを「師匠」と呼んでいる。
野球勝負
第70話で再登場。シャンパの提案により、第6宇宙・第7宇宙の親睦を深める目的で野球の親善試合が企画され、先の格闘試合でチームメイトだったマゲッタやボタモと共に第6宇宙の選手として参加。その際、人数合わせのためにベジータが第6宇宙チームに参加しており、師匠に良いところをみせようとハリキるものの、ヤムチャの魔球に翻弄され三振アウトとなってしまった。
結局、試合は第7宇宙チームの1点先取によるコールド勝ち(破壊神二人が喧嘩を始めたため)で終わり、第6宇宙チームの面々はこの敗戦でスポ根に火の付いたシャンパと共に特訓しながら帰っていった。
宇宙サバイバル編
全王の提案により、8つの宇宙の戦士たちが一堂に会して戦う「力の大会」が開催されることになり、今回もシャンパから第6宇宙代表として再びスカウトを受け参戦。以前の格闘試合で覚醒した超サイヤ人を完全にマスターしており、その戦闘能力にも一層磨きがかかった。
また、シャンパから「サイヤ人をもっと出せ!」という要望を受け、第6宇宙のサイヤ人のスカウトも行うことになる。キャベははじめ、精鋭部隊「サダラ防衛隊」の元隊長であるレンソウに声をかけるが、彼は既に防衛隊を除隊し戦線から離れており、さらに足を痛めていることを理由に断られてしまう。それでも粘るキャベに対し、レンソウは自身の代わりに妹のカリフラを推薦する。
キャベ自身は粗暴な彼女を以前から苦手としているらしいが、レンソウの「自身をも上回る潜在能力を持つ」という言葉もあり、彼女のアジトに赴くことになる。
なお、カリフラの妹分・ケールの超サイヤ人化のきっかけの一つとして悪口を聞かせて怒らせようとしていたが(内容はどちらかと言うと子供のケンカレベル、しかも小声)その煮え切らなさからカリフラに絡まれ、嫉妬心から覚醒させている影の功労者。
力の大会では序盤第3宇宙のニグリッシと第10宇宙のムリサームを連続して脱落させる。その後もベジータとの再戦や第11宇宙のトッポと衝突など格上の相手とぶつかる事もあったが中盤まで生き延びる。
ヒットがジレンに敗れると、カリフラとケールが第6宇宙が勝ち残る唯一の希望だと判断し彼女達に攻撃を仕掛けてきた第4宇宙のモンナの相手を買って出る。一度は敗れそうになるもベジータに救われ彼と勝ち残った宇宙が超ドラゴンボールで宇宙を復活させる事を約束する。
その後、再度モンナに戦いを挑みその中でベジータを侮辱された怒りで超サイヤ人2へと覚醒しファイナルフラッシュに似たエネルギー波で彼女を吹き飛ばし脱落させた。しかしその後、サイヤ人に恨みがあるフリーザに狙われ力敵わず彼のエネルギー波で場外へと放り出された。
観客転送後はポタラでケフラとなったカリフラとケールに声援を送るも彼女達も敗北。また最後に残ったサオネルとピリナも敗れ、ベジータに別れの言葉を残し全王の力によって第6宇宙と共に消滅した。だが大会終了後MVPとなった17号の「消えてしまった全ての宇宙を復活させる」という願いで第6宇宙のシャンパの宮殿で蘇りベジータ達第7宇宙に感服した。
関連動画
ドラゴンボール超 第37話予告 「サイヤ人の誇りを忘れるな! ベジータVS第6宇宙のサイヤ人」(2016年3月28日公開)
※東映アニメーション公式YouTubeチャンネルより