ほら、この目を見て下さらない? 私の目は、太陽
陽の目を持つ女――それが、私の名前よ。さあ、全てを告白しなさい
プロフィール
※正しくはマルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。
概要
「Fate/Grand Order」に登場するアサシンのサーヴァント。レアリティは☆1。
サービス開始時から4周年でシャルロット・コルデーと交代するまでフレンドポイント召喚(ポイント制無償ガチャ)のグラフィックでセンターを飾っていた。
終章を除けば長らくイベントシナリオのみの活躍だったが、第1.5部「禁忌降臨庭園セイレム」にて遂にメインシナリオ参戦を果たす。17世紀のセイレム村で「劇団」に扮する事となったカルデア一行を、持ち前の美貌と処世術・隠密技術でサポートする。
真名
世界の裏側で活躍した女スパイ。マタ・ハリはスパイの中で、最も奇異な存在であっただろう。
ストリップダンサーである彼女はスパイとして処刑されるまで、その肢体で軍の将校たちを翻弄し続けた。
思えばマタ・ハリは人生のスタート地点、彼女にはどうにもならないところで躓いていた。
父は経営していた会社を倒産してしまい、母は心労で病んでしまった。そして、マタ・ハリが十四歳の頃に亡くなってしまった。
結婚生活も夫の暴力、酒、浮気癖で失敗し、青春時代の大半を、男たちのセックスで浪費させられた彼女にとって、男たちを翻弄するスパイは恐ろしいほど性に合っていたらしい。
――たとえ最期に処刑が待ち構えていたとしても。
聖杯に懸ける願いがあるとすれば、愛した者と幸福な家庭を築くことだろう。
もっとも彼女は自分の英霊としての弱さを知っており、そんな望みが叶うことはないだろうと諦めてもいるのだが。
人物
明るく朗らか、蠱惑的な言動が多い一方、本質は芯の通ったしたたかさを秘めた女性。
同時に母性も旺盛で、よくマスターを甘やかそうとしてくる。
絆クエストでは諜報のために返り討ちにした兵士を甘やかして籠絡するという、恐るべき手段で骨抜きしてみせた。なお、その兵士は新たな性癖の扉を開いてしまった模様……。
人の色恋にちょっかいを出すのも好きらしく、バレンタインではサーファーのモーさんが彼女の入れ知恵からひと騒動起こしかけてしまう。(その様子を陰から見ていたところで物音を立ててしまい、デマを吹き込んだとバレてしまったが)
また、その後も懲りずに秦良玉に色々吹き込んで陰から応援をしている様子が描写されていた。
何かと色っぽいが、聖杯への願いや「小指で触れ合う距離」にときめきと温もりを感じるなどの点を鑑みると、性的なものを介さない純愛を欲する、生娘のような純朴さも残しているようにも見える。
絆レベルの上限が10へと解放された事により、それに合わせて彼女にも専用の概念礼装(俗にいう「絆礼装」)が実装された。
効果は、「この礼装を装備したマタ・ハリ(アサシン)が自分フィールドに存在する限り、味方全員のNP獲得量を15%増やす」というもの。パーティに縛りこそ発生するが、このセットを前線に維持するだけで味方全員に「魔術鉱石」を装備した状態と同じ状態を付加できるという優れもの。ただ、彼女自身打たれ弱いうえに火力も低いのでそこのところはご愛敬。
ただ、この礼装の名称は「価値なき宝」といい、そのフレーバーも地味に重い。
女スパイとして暗躍し、数々の敵軍の高官を骨抜きにした結果、彼女の元には貢物として高価な宝石や貴金属が集まっていったことだろう。
だが、彼女が真に欲しかった「たからもの」は愛した者と築いた幸福な家庭。即ち、「真の愛情」。
どれだけ高価な「タカラモノ」と言えど、彼女にとっては価値など無い、タダの「ガラクタ」だった。
そして、その「ガラクタ」が貯まれば貯まるほど、彼女が真に望んだ「たからもの」はどんどん遠くに離れていった・・・。
能力
近代英霊、しかも武勇にまつわる逸話もない人物のため、基礎ステータスは軒並みEランクとまったく補正がかからない。
ダメ押しにアサシンとしては“目立つことで潜入する”という手法に頼ったため、アサシンのクラススキル「気配遮断」を有していない。
ただ彼女の素性を上回って伝説的な部分が独り歩きしている節もあるため、その具現である宝具“だけ”はA+という突出したランクを有している。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | E | E | E | E | D | A+ |
保有スキル
気配遮断(-) | 「諜報」スキルにより、気配遮断は失われている。 |
---|---|
諜報(A++) | このスキルは気配を遮断するのではなく、気配そのものを敵対者だと感じさせない。親しい隣人、無害な石ころ、最愛の人間などと勘違いさせる。A++ともなれば味方陣営からの告発のない限り、敵対していることに気付くのは不可能である。ただし直接的な攻撃に出た瞬間、このスキルは効果を失う。 |
フェロモン(B) | フェロモンとは動物の体内から分泌・放出され、同様の他個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称。傾国の美女とまではいかずとも、男女の区別なく警戒心を溶かし、会話のアプローチさえ間違えなければ最深部の情報まで手に入れられるだろう。 |
ダブルクロス(B) | 詳細不明。意味は「裏切り・欺き」。「二重スパイ」という意味合いもある。 |
宝具
陽の眼を持つ女(マタ・ハリ)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1
- 最大補足:100人
結び、開き、私という女に溺れて頂戴!
伝説の具現化、洗脳宝具。妖艶な舞踊により、思考回路を麻痺させ、操り人形にする。精神耐性スキルの無いサーヴァントも標的に該当する。詳しくは個別記事を参照。
ゲーム上での性能
☆1ランクだけあって、ステータス自体は低成長で止まるが、メインシナリオ第一章がライダー属性の竜種が多数出現するため、それなりに活躍できる。
同じ☆1の佐々木小次郎と比べてHPで若干勝るものの、攻撃性自体がかなり低い。なによりクラススキルを一切持たない異例のサーヴァントでもあり、下支えとなる強みをほとんど持たない。
スキルは、自身のクリティカルスター発生率を上げる「諜報(A++)」と、敵の男性全員を魅了し、さらに3ターン防御力を低下させる「フェロモン(B)」。特に「フェロモン(B)」は効果範囲が広く、防御低下効果については性別の判定が無いので、単純な弱体化スキルとして使う分には申し分ない。
宝具の効果は上述通り。
効果自体はシュヴァリエ・デオンとほぼ同じだが、デオンが弱体化の比重が大きい分、マタ・ハリは魅了に傾倒している。
この魅了は性別・種族に関係なく有効で、上手く決まればサーヴァントさえ陥落させてしまう猛毒と化す。
クラスのアサシンとも相性が良く、我がカルデアのドラゴンスレイヤーは小次郎ではなくマタ・ハリと豪語するプレイヤーも少なからず存在する。
また、「サーヴァント強化クエスト第4弾」にて、第3スキル「ダブルクロス(B)」が追加。効果は【敵単体に1ターンのスキル封印状態を付与&3ターンの防御力ダウン】で、無敵・回避といった厄介なスキルを封殺できる。防御力低下も「フェロモン(B)」や宝具と重複させれば、バカにならない効果を発揮する。
使い続けるには“愛”が最大要項になるものの、敵陣を魅了や防御低下で撹乱しながら攻め落とす面白い戦術が採れる。敵の弱体耐性を下げる風魔小太郎等と組んでデバフの確実性を上げるのも有効である。
余談
2015年の期間限定イベント『ぐだぐだ本能寺』では、衆合地獄のボスとして登場。
ちなみに「公序良俗の境界」という、妙に意味深な名前をつけられていた。
「どうせ☆1だし~」と、なめてかかったマスターたちだったが、ここにきて彼女の宝具の威力のえげつなさを嫌というほど叩き込まれることになった。
攻撃性が低いため即死級の攻撃こそ貰わないものの、敵アサシン特有のチャージの速さで宝具を連発、さらに魅了の効果で戦線を麻痺させられ、防御低下でじわじわと追い詰められ、と真綿で首を絞められるような攻めで大苦戦を強いられることに……。特に男性サーヴァントで打線を組んでいたマスターは、彼女の放つフェロモンによって戦力を骨抜きにされてしまい、ストレスがマッハだっとか。
トリビアだが、衆合地獄とは”色欲に溺れたものが堕ちる地獄”なので、適任だったといえる。
第一部終章では廃棄孔アンドロマリウスにて参戦。
実はメインシナリオ登場はこれがお初。佐々木小次郎ともども、☆2以下のサーヴァント勢でもほとんど本筋に関わらずにいた。
期間限定イベントでは『歌うカボチャ城の冒険〜マッドパーティー2015〜』で初登場。イベントでは比較的早く登場していた。
『オール・ザ・ステイツメン!〜マンガで分かる合衆国開拓史〜』で敵役として登場。
散り様に「私にも……きっとどこかに、聖杯を使ってレベル100にしてくれるマスターがいるはず……」とカルデアにいるマスターと召喚されたカルデアの自分に期待を寄せていた。
もしレベル100にしたマスターがいるなら彼女は報われているかも・・・。
2019年の徳川廻天迷宮大奥では、シナリオ上の重要キャラの一人として登場。
ある特定の行為においては他のサーヴァント達には決して真似できない〝一芸特化〟を見込まれ、黒幕に操られる形で現れるが、洗脳が解けてからはマスターと行動を共にしている。
その後も彼女の宝具の洗脳効果を駆使する事で、「酒を飲んではいけない」という禁忌を破らせる誘惑を跳ね除ける為に、マスターを泥酔状態に洗脳してみせたり、最終決戦時には大逆転の切り札を成立させるための重要ピースとなるなど、劇的な活躍をみせている。
重い裏設定のあるマタ・ハリだが、カルデアで召喚されたことはおそらく幸いだったに違いない。
その証拠に、遅蒔きながら登場したイベントストーリーでは、他のサーヴァントとの交流を謳歌する楽しそうな姿を見せてくれる。
関連人物
自分を召喚したカルデアのマスター。
娼婦やスパイといった経歴を持つ自分を、まっすぐ一人の人間として見てくれるため好意的に接している。
2016年のクリスマスイベントでは、あわよくばお酒の力で既成事実を作ろうかと冗談半分にぶっちゃけており、それなり以上の想いは持っているのかもしれない。
実際、2019年の大奥イベントでは日常的にすり寄ってみたりと、誘惑をしていながらも、いつも逃げられていると愚痴気味に零していた。
女子力高い系サーヴァント仲間。
ともに母性・おっぱい・悲壮な人生と、キャラクター的にもよく似ており、当人らも仲がいい。
『超☆極大かぼちゃ村』にて言及。
酒場の女主人として登場したマタ・ハリから酒場への出禁を食らっている。
荒くれの多い酒場なので、女性に粉かけるくらいは許容範囲だと思われるが……。
黒髭氏、汝殿何をされ申した……?(汗)
2017年のバレンタインイベントにて「チョコスティックゲームが流行っている」と吹き込み、サモさんに主人公とチョコスティックゲームを仕掛けるよう差し向けている。
時代は流れて2019年のバレンタインイベントの被害者(?)。
こちらも何か色々な事を吹き込んでいたようで、告白を頑張るよう陰から応援していた。
だが、最終的に気恥ずかしさで逃げだした秦良玉を捕まえて、「てっきり押し倒すくらいのことはするかと思った」と、ものスゴイ不服そうに告げていた。