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編集者:ex629
編集内容:挫折ギターについて追記。

エレキギター

えれきぎたー

弦の振動を電気信号に変えて、アンプから音を出すギター。 通常のギターのホロロとした詩的な音とは逆に、耳を劈く刺激的なサウンドを奏でることに長ける。

概要

エレクトリックギター、電気ギターエレキなどとも呼ばれる。

様々な音楽のジャンルで用いられる。

エレキギターを製造している会社としては、ギブソンフェンダーなどが有名である。

通常のギター同様にをはじいて演奏するが、弦の下にピックアップ(マグネティック・ピックアップ)と呼ばれる磁石にコイルを巻いた部品があり、磁界の中を磁性体であるスチール弦が振動する事により微弱な電気信号がコイルに発生し、この信号をアンプを介して増幅し、スピーカーから音を出す。

圧電体に加えられた力を電圧に変換する圧電素子(ピエゾ素子)を用い、振動を圧電効果として検出するピエゾ・ピックアップもある。

出力の大きなアンプを使用すれば、大音量で演奏できるが、アコースティックギターと違って、本体に音を増幅する機能がないため、アンプと電源がなければ小さな音しか出せない。

ボディやネックの材質や形状、ピックアップの種類や配置、使用するアンプやエフェクターなどで、音に違いが出るため、演奏者の趣向や曲調に合わせたギターを使う事もある。

木製ボディーの音響で弦を柔らかく響かせる詩的なアコースティックギターに対し、電気信号となった音をダイレクトに放つエレキギターは刺激的かつエキセントリックな波長を生み出す。

もちろん引き方や調整次第で、アコースティック顔負けの情動的な旋律も演奏可能。

日本では1960年代に全国的な「エレキ・ブーム」が起こり、中高生や若者の間でエレキ・インスト・バンドを組む事が流行し、フジテレビで『勝ち抜きエレキ合戦』が放映された。

ブームは1965年のベンチャーズの再来日でピークを迎えた。

加熱するエレキ・ブームに大人達が反発し、「エレキギターは青少年を不良化させ非行に走らせる」「エレキを持っていたり弾いていたりする者は即停学処分とする」と禁止しようとするなど社会問題に発展し、流行は終息した。

その後、カレッジ・フォークが流行し、日本はフォークギターの時代となる。

1970年代末の第1次バンドブーム、1980年代末の第2次バンドブーム、1990年代中盤の第3次バンドブーム、2000年代初頭の第4次バンドブーム、2010年代初頭の第5次バンドブームを経て、日本の音楽に定着している。

近年は中国東南アジア製のエレキギターが激安で販売されており、小型コンボアンプとセットで2万円あれば一式揃ってしまう状況になった。このため「ちょっとエレキギターでも始めてみようかな?」という時の敷居が劇的に低くなった。しかし「F」が押さえられなくて断念する初心者は相変わらず後を絶たず、これら激安品が更に安く中古市場に流れてゆくことになる。

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編集者:ex629
編集内容:挫折ギターについて追記。