概要
1985年4月12日、埼玉県入間郡三芳町出身。血液型はO型。
2000年4月、「モーニング娘。第3回追加オーディション」に合格。同年5月にコンサートデビュー。
2005年1月に3代目サブリーダー、同年4月に4代目リーダーに就任。2007年5月の卒業まで務める。
2011年1月より「ドリームモーニング娘。」メンバー。
2014年11月より故郷三芳町の広報大使に就任。後述の不祥事で解嘱となるまで4年近く務めた。
名前と愛称
名字の「よし」の本来の表記は「𠮷」(「土」+「口」)であるが、一般的なPC環境では漢字表示機能の制限から表示できない場合が多く、本項のように「吉」(「士」+「口」)が使われる事がほとんど。
また、愛称の表記揺れが多い事がしばしばネタになる。
本来は「よっすぃ〜」であるが、最後の波ダッシュ(〜)が音引き(ー)になるのは序の口で、小さい「ぃ」が大きい「い」になったり、カタカナになったり、終いにはどこぞのチビ恐竜扱いされたり…と、ファン以外にはなかなか定着しきれていない。
後述の結婚以降、本名の姓は「川前」になっており「吉澤」を芸名としていた。
人物像
加入当初はプロデューサー・つんく♂から「天才的に可愛い」と言われた程の正統派美少女であったが、『Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜』の男装のインパクトからか、次第に宝塚歌劇団の男役的なイメージが強まり、ファンの間でもイケメン担当として認知されていく。
これを称して「ハロプロのキムタク」、あるいはネタ的に「モーニング娘。最強の男」とも。
このことが原因なのか、あの明石家さんまが逃げ出すほどの酒乱っぷりが原因なのか不明だが、卒業してから長い間、全くと言っていいほど浮いた話がなかった(そのせいで石川梨華との仲の深さからレズビアン疑惑を持たれることも多かった)。それでも運命というのは不思議なもので、2015年にはようやくにIT企業経営者の男性と婚約することを発表。助手席に置かれていた「ゼクシィ」が婚約の決め手であった。
モーニング娘。時代は体型の変化がかなり著しく、激太りしたかと思えば今度は激ヤセしたりした。ただし、顔自体は正統派な美形でつんく♂からも評価されている。身長も低めなメンバーが多いモーニング娘。の中では長身。
コントなどでは笑いを持っていくことが多く、小川麻琴との絡みが鉄板。もはや師弟関係のようで微笑ましい。
カップリング上の扱い
イケメン担当のイメージが定着している事もあり、彼女を男性ポジションと見立てた組み合わせは多数存在する(時には「ついている」設定にされる事も)。
中でも、同期の石川梨華といっしょに描かれることが多い(→いしよし)。
不祥事
2015年に会社経営者の男性と結婚、翌年出産し幸せいっぱいの順風満帆のはずであった。
しかし2017年9月29日に交通事故を起こす不祥事を起こす。
この時は謝罪して大事にならずに済んだものの、翌2018年9月6日に飲酒運転のうえ、その日の未明に発生した北海道胆振東部地震の混乱の中、朝のラッシュが始まろうとしているJR東中野駅前で赤信号を無視してひき逃げという言い訳のできない事件を起こしてしまった。
15分後に自首したものの、基準値0.15mgの4倍近い濃度で「酩酊」のレベルに至る0.58mgのアルコールが検出されたため過失運転致傷と酒気帯び運転、ひき逃げの疑いで逮捕。
報道される直前、保田圭と一緒にイベント出演する予定だったが所属事務所や保田にも詳細を告げないままの欠席をしていた。ちなみに、このイベントは練馬区某所で行われたのと事故現場の位置から、パーキング代と都営大江戸線の電車代をケチって飲酒ひき逃げ事件を起こした説がある。
幸い2人の被害者は軽傷だったが、上記のようにかなり悪質であるため、今後の活動も不透明な状況になっている。仮に、『危険運転罪』が摘用された場合は、初犯でも実刑になる可能性も充分否定できない。
過去にもモーニング娘。OGが不祥事を起こすことはあったが、犯罪の疑いをかけられ実際に逮捕まで至ったのは彼女が初。
本人の供述では前日の夜8時から夫と晩酌をし缶酎ハイを3缶飲んだと自供しているが、本人の態度や供述に未だ責任逃れを試みる部分があり、実際の飲酒量はさらに多かった=虚偽証言の可能性が指摘されている。その後吉澤が「他にも酒を飲んだ」と供述していることがわかり、警視庁は吉澤の自宅を家宅捜索し、飲酒に使ったグラスなどが押収された。
元々酒癖の悪さをラジオでちらほら明石家さんまや藤本美貴にネタにはされていたものの、最悪の形で露呈することとなった。
実は彼女は2007年にモー娘を卒業した9日後に当時高校1年生だった自身の1番目の弟をアルバイト先から自転車で自宅に帰る途中交通事故で亡くしている。そのため、交通事故というものには人一倍危機感を持っているであろうにも関わらず、自分が下手をすれば被害者の命を奪っていたかもしれない行動を起こしたこと、娘。の20周年という大事な時期の現役メンバーやOG達に多大な迷惑をかけたこと、何より20周年という時期に合わせて二度の未成年喫煙で事実上のハロプロ永久追放となった加護亜依がハロプロサイドの恩赦により、永久追放処分が解除されて12年ぶりにハロプロに復帰出来るようになったばかりのタイミングで彼女と同じ四期生があまりにも重い不祥事を犯してしまったことに対してもファンの間でも非常に厳しい声が多く、彼女の酒癖を目の当たりにしていた明石家さんまもラジオで「どうしようもない」と匙を投げた。
小川麻琴もtwitterで「怒りの気持ちも込み上げる」と苦言を呈した。
他の娘。OG達も9日以降続々とブログで謝罪と吉澤への怒りをあらわにし、中澤裕子は「本人の自覚の無さ」「擁護出来ることは何一つ御座いません」と激怒、藤本美貴や仕事に穴を開けられた保田圭、現役娘。リーダーの譜久村聖も謝罪、紺野あさ美も悲しみを表明。
辻希美は夫の杉浦太陽が直接吉澤の名前は出さなかったものの、「妻が精神的にかなり落ち込んでいる」と辻が報道でショックを受けてSNSの更新を数日停止に至っていることを公表した。また、辻の相方で上述の通り謹慎処分を経験している加護も「罪を償いってまた這い上がって来てほしい」と反省を促すコメントを発した。
「ASAYAN」で司会をやっていた関係で、娘。とはデビュー以前からの非常に長い付き合いを持つナインティナインの岡村隆史も自身のラジオ番組で「非常にショックです」「ちょっとこれ(芸能界復帰)は厳しいかなって思いますよね」と動揺を隠しきれずにいた。
事件から約1週間後に、別の車のドライブレコーダーから撮影された事故映像がフライデー公式サイトで公開された。
事故直後に被害者の女性がSNSで冗談半分で「(賠償として)新しい自転車買ってもらお」と発言し、一部の過激派ファンの突撃でアカウントを閉鎖すると言う状況があった。しかし上記の事故映像が各ニュース番組で検証され、交通事故の専門家達は総じて「もう少し速度が出ていれば被害者の命に関わった」と判定しており、むしろ被害者が軽口を叩いてくれるほど寛容だったことが判明した。
さらに各メディアの後追い取材で吉澤が事故現場でふてくされていたり、事故直後に夫と電話した際説得されて出頭していた状況が判明し反省がなかったことが発覚し、さすがに彼女を信じたかったファン達も呆れ果てている。また近年酒臭いまま仕事現場に出て来ていた証言も報道され、依存症レベルだったのではと言う疑惑も濃厚になりつつある。
実際、後述の後半でも夫の証言によりキッチンドリンカー状態に陥っていたことが判明。
所属事務所も状況がわかり次第厳正な対処を行うとの声明を出しており、三芳町広報大使を解嘱のほか出演予定だったドラマも事務所から申し出て降板となった。一部の穴が空いた仕事は藤本美貴が代行。
2018年9月28日に保釈され、翌日29日に夫や親を交えて事務所と会談の上、本人からの申し出で契約解除の上芸能界引退となったと発表された。
引退後の11月16日には東京都公安委員会により運転免許を取り消す行政処分が行われ、欠格期間(再取得ができない期間)は最低で8年間と見られると報道された。また同月の29日には東京地裁で刑事事件の初公判が行われ懲役2年が求刑されて即日結審。翌30日に懲役2年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡された。
公判で未だ酒がやめられていないことも判明、実刑は免れたとはいえ、執行猶予が最大の5年とかなり厳しい処分となった。
不祥事による影響
2018年9月15日にはモーニング娘。の歴代ミュージックスペシャルが放送されたが、吉澤が参加したシングル(ハッピーサマーウェディング〜悲しみトワイライト)全てがカットされている。そのため2000年発売の8枚目シングル「恋のダンスサイト」の次は2007年発売の34枚目シングル「女に幸あれ」となっており、24枚シングルが飛ばされる事態となった。
また、上述の加護が復帰した20周年公演の模様を収録した12月に発売予定の映像作品も吉澤のステージの部分をカットする処置を行った。
関連タグ
山口達也、高橋由美子:トップアイドルから酒で転落したつながり。何の因縁か2人とも埼玉県出身で、デビュー当時は特に持ち上げられていた点でも共通している。ちなみに前者は不祥事の煽りで紅白の出場はならなかった。