概要
かつて何万年にも渡って宇宙を支配していた、エンペラ星人やジュダ等と並ぶ宇宙の支配者である。
肉体は数百年前に既に滅んでいるが、亡霊の身でありながらも幾度となく全宇宙やウルトラ族たちに大きな影響を与え続けている存在であり、その実力は現時点でも未知数な部分が多い。
大怪獣バトルシリーズ
自身の後継者(=自分の新しい肉体となる者)を決めるために宇宙にレイブラッドの遺伝子を撒き、様々な惑星で怪獣使いレイオニクスを誕生させた。
この為子孫が非常に多くなるので、子作りしまくった等とネタにされる事があるが、地球人から宇宙人まであまりに子孫が広すぎるので「遺伝子をばら撒く」とは文字通りの意味ではなく超自然的な特殊な方法を利用したと考えられる。
また、地球人のレイオニクスであるレイモンとケイトはレイブラッド星人の血を特に色濃く引き継いでいるとされる。
『ウルトラ銀河伝説』では回想シーンにてウルトラマンベリアルにレイブラッドの因子とギガバトルナイザーを授けて悪の道に墜としたことが語られている(目的は「自身の野望の邪魔者である「光の国」及びウルトラマンを滅ぼすため」)。
この為根本的な諸悪の根源として『ゼロシリーズ』『ジード』の本当の黒幕とも言える存在でもある。
- なお、最近になってギガバトルナイザーを製造したのはレイブラッド星人ではなく、人工頭脳ギルバリスに対抗するためにクシア人という別の宇宙人が製造したものであることが判明した。
レイブラッド星人がどのようにしてギガバトルナイザーを手に入れたのかは不明のままである。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』では、第12話でケイトが語ったシーンにのみ登場。
ブルトンを操って惑星ボリスを怪獣無法惑星に変え、植民していた地球人を救いに来た初代ウルトラマンを岩に封印した。
『NEO』で惑星ハマーのレイオニクスバトルを制したレイを自身の後継者に指名するも拒否されたためこれに怒り、自らアーマードダークネスを装着してレイとその救援に駆け付けたグランデと戦うも敗北。
それでもなお、スペースペンドラゴンで星から脱出しようとしていたレイとZAPの面々に襲い掛かるとするが、間一髪のところで駆け付けた初代ウルトラマンとウルトラセブンに阻まれて失敗し、そのまま惑星ハマーの崩壊に飲み込まれて消えていった。
しかし50年後のゲーム版のストーリーでもレイオニクスバトルは続いており、レイブラッド星人も未だ健在である。
大怪獣バトルシリーズ以降
大怪獣バトルシリーズ終了以降は長らく登場の機会に恵まれていなかったレイブラッド星人だが、『ウルトラファイトオーブ』では、レイオニクスの末裔(=レイブラッド星人の遠い子孫)である亡霊魔導士レイバトスが登場し、ウルトラ戦士たちに牙を剥くことになる。
レイブラッド星人本人も、ファイトオーブ第3話および『ジード』最終話の回想・イメージシーンにおいて映像作品ではかなり久々に登場している。
余談
特徴的な頭部をしているが、実物のスーツではそのままだとスーツアクターの頭が出てしまうためクロマキー合成処理でアクターの頭部を消せるように、アクターの頭部を包むグリーンの丸い何かがある。
レイブラッド星人のスーツが映像作品のみの登場で、ショーなどで一度も出てきていないのはこのクロマキー処理前提の造形があるためらしい。
(簡単に言うと、頭部の抜けた部分にスーツアクターの頭が存在するスーツなのである)
『ウルトラマンジード』に登場する小説家:伏井出ケイ(ベリアルの配下にある人物)のデビュー作:「コズモクロニクル」のあらすじには武芸に秀でた戦士レブラヒムが登場するが、主人公が彼から武芸を学んだという内容とその名称を見るにレイブラッド星人がモデルになっていると思われる(本物はどちらかといえば魔導師や勇者に力を与える神様ポジションだが)。
いずれにせよ、失意のどん底にあった自分に目を付け、力を与えてくれた存在として、ベリアルもレイブラッド星人に対しては少なからず感謝や畏敬の念を抱いているのかもしれない。
なお、本編では一切言及されていないが、上述した経緯があるため、ジード=朝倉リクからすればレイブラッド星人は遺伝学上の祖父ともいえる存在である。