鷹(タカ)とは、タカ科の猛禽の内、中・小形の種類を総称する呼び名。英名は【Hawk(ホーク)】。
科学的な基準がある訳ではなく慣例的な呼称である。
概要
曲がった鋭い嘴を持ち、脚には強い爪が存在する。
肉食性であり、小鳥やネズミなど小形の動物を主に捕らえる猛禽類。狩りの方法は主に忍者のように自分の身と鋭い爪を隠しながら獲物に近付き襲う。パワーがあり、小さい穴でもスルリと高速でくぐりぬけたり、風がない場所でもスイスイ飛べたりなど非常に優れた飛翔能力も持つ。
様々な住環境に放散している為、種による形態差が著しい。
日本にはクマタカ・オオタカ・ハイタカ・ノスリなどが棲息する。
一部の種は人間にも良く馴れ、鷹狩りに用いられる。
鷹狩りに関連して、鷹狩り用の鷹を捕らえることを鷹打と呼び、秋の季語とされる。
捕らえたばかりの、まだ人に馴れない鷹は荒鷹と呼ばれ、これも秋の季語。
だが、鷹単独では冬の季語とされる。
ことわざ
鷹は飢えても穂を摘まず
・・高潔な人は、どんなに困窮しても不正をして生きのびようとはしないことのたとえ。
鳶が鷹を生む
・・平凡な親からすぐれた子供が生まれることのたとえ。
能ある鷹は爪を隠す
・・才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしないというたとえ。
鳶も居ずまいから鷹に見える
・・立ち居振舞いが上品であれば、どんな人間でも立派に見えるというたとえ。
上記のようにことわざでもよく使われており、凛々しく端正なビジュアル、優れたパワーと飛翔能力を持った鷹は優秀、有能なイメージがある。