概要
『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!』に登場する巨大ロボ。
騎士竜ディノミーゴと2体のコブラーゴが竜装合体して誕生した姿でナイトモードのビュービューソウルを介してコックピットスペースに搭乗する。
両手のナイトビュービューソードを用いた二刀流、両肩のコブラーゴヘッドから発射するフレイムビームが主な武装。
劇中では、6500万年前にガイソーグが乗り込んでタンクジョウやガチレウスと戦闘を繰り広げた。
しかし、ガイソーグの装着者でもある生みの親が世界を支配する野心に憑りつかれてしまい、キシリュウジンは生みの親の切り札としてコブラーゴを外した待機状態で神殿に封印されていた。この封印はコブラーゴ2体が変化した起動キーでしか解除出来ず、更に神殿付近の一帯へ立ち入ると侵入者を排除する黒ずくめの衛兵が現れる、物々しい警備態勢が敷かれている。
しかし映画の後半では地球に迫り来る巨大隕石(※後世に残る記録よりも遥かに巨大なサイズで、直撃すれば地球も無事で済まなかった)を破壊する為、神殿の警備を突破したコウを除いたリュウソウジャーの4人が未来より持って来た起動キーで封印を解き搭乗。
大気圏外に飛んで苦闘の末に巨大隕石を粉々にしたが、スペックの限界を超えて稼働した事で機体が限界を迎え、元の時代に戻る為隕石崩壊時の時空の歪みに飛び込んだリュウソウジャー4人の背後で崩壊していった。
考察
設定ではキシリュウオーのプロトタイプであり、キシリュウオーにはキシリュウジンの様々な技術が応用されているとの事。そこを起点に考察をすると、騎士竜の開発系譜とリュウソウ族の辿った歴史がある程度掴めて来る。
- キシリュウオーと比較すると、本体の原型はキシリュウジンの時点で完成しているが、一方でディノミーゴ本体の武装が少なく、コブラーゴがそれを補完する合体構造となっている事から、本機はキシリュウオースリーナイツの要素も有しているのが解かる。
- 映画劇中後、ディノミーゴ単独の汎用性を上げてティラミーゴ/キシリュウオーが作られた一方で、コブラーゴと同じ役割であると同時に独自の戦闘スタイルを持たせて合体バリエーションを増やす役割を与えて数多く製造されたのがサポートタイプの騎士竜と推測される(※その内、スリーナイツを構成するトリケーンとアンキローゼはパーツ構造がコブラーゴに近く、直系の機体に当たると考えられる)。更にかつては同型の個体が複数存在していたらしく、雌雄の区別もあったらしい。
- 更にディノミーゴ/キシリュウジンの変形機構を発展、もしくは触発されて生み出されたのが空と海のナイトロボになる騎士竜・プテラードンとモサレックスだと思われる。しかしこの時期になると膨れ上がった開発系譜内で開発者の派閥が幾つか生じていたと思われ、その派閥同士の確執が激化してリュウソウ族の内戦に発展した可能性がある。当然内戦の主戦力には騎士竜が投入、そこで殆どの個体が破壊され失われたと思われる。
- 最終的には陸海空の騎士竜を合わせた力まで持ち出し、大陸の半分を焼き尽くす被害を出して内戦は集結。これで全体的な数を大幅に減らしたリュウソウ族の生き残りは残存した騎士竜を神殿に眠らせ、世間から距離を置いてひっそりと暮らす道を選んだ様子。一方、守るべき地球を滅ぼし掛けるのへ加担、仲間の騎士竜も多く失ってしまったモサレックスは深いトラウマを負って海の奥深くに引きこもり、陸のリュウソウ族への強い不信に苛まれる事となった。
立体物
色と一部のパーツを変更したキシリュウオーのリデコ。
説明書には噛みつきアームやフォートレスモード等の形態も載っている。
可動を生かし劇中同様の二刀流のポーズが決まる。
リデコ玩具の宿命か使わない色違いのキシリュウオー(ティラミーゴ)のパーツが入っているが【戦隊食玩研究所report.7】ではそれぞれ組み換えてティラミーゴの別カラーver.とディノミーゴの別カラーver.を作れる様になっていると紹介されている。
余談
これまでの恐竜戦隊の夏の劇場版のロボは、(最初は)敵として登場するのが通例であったが、このキシリュウジンは敵になる事なく一貫して味方として描かれている(ガイソーグが乗り込んでいたが、この頃のガイソーグ(の装着者)は恐竜やリュウソウ族を守る為ドルイドン族と戦う正義の味方であった)。
関連タグ
ガオゴッド:はるか昔の1号ロボの前身である、玩具もそのリデコ等が類似。
仮面ライダー鎧武:二刀流という共通点にカラーリング、頭部が似ている。