「ライダーとアンデッドが、世界の統率者となるのだ!」
概要
ハートのカテゴリーKに属する、劇中におけるパラドックスカレハカマキリ(ゴーストマンティスとも呼ばれるカマキリの一種)の始祖にあたる上級アンデッド。
仮面ライダー剣にて該当するラウズカード「エボリューションパラドキサ」が登場するなど、その存在が示唆されていたにも関わらず劇中に登場することは無かった怪人である。
しかしブレイドの放送から5年が経ち、仮面ライダーディケイド内にて遂にその姿を現すことになる。
劇中では「龍騎の世界」で初登場し、普段は「ATASIジャーナル」副編集長の鎌田という中年男性に化けている。
(詳しくは鎌田の項目を参照)
この時はアンデッドの姿にはならず、仮面ライダーアビスに変身してディケイドと戦った。
「ブレイドの世界」で怪人体の全貌が明らかとなったが、四条ハジメ/ジョーカーアンデッドと共にブレイドの力を借りたディケイドのファイナルアタックライドで倒された。
ライダー大戦の世界ではスーパーアポロガイストにより生き返らされたが、再生怪人のお約束としてウーウー唸ってばかりおり、最早知能すらなかった。
デザイン
派手なデザインが多いカテゴリーKの中では、非常にスマートなイメージで纏まっているのが特徴。
背中にはデザイナーの遊び心か、「ハートマーク」と「K」が描かれている。
本来は体色の黒の部分はワイルドカリスと同じ赤の予定であった。
なお、この怪人が登場した作品は、あくまでも原典の仮面ライダー剣ではなく、「仮面ライダーディケイド」番組内のパラレルワールドであるため、原典同様にデザインの担当となった韮沢靖が、原典に敬意を表し意図的にカリスに似つかないデザインにしたという逸話がある。
他のカテゴリーKとは異なりカテゴリーAのマンティスアンデッドとは外見があまり似ていないが、これはマンティスアンデットがカリスベイルという装甲を纏っているためで、彼の装甲の下の本来の姿はパラドキサアンデッドによく似ているものだと思われる。
能力
ブレイド本編におけるラウズカードの能力は「エボリューションパラドキサ」であり、カリスを新たなる姿へと進化させた。
また通常使用した場合は他上級アンデッドと同じくAP回復の効果があると思われるが、なぜか他カテゴリーKに比べ回復量が極端に低い。他三体が4000~4600なのに対して2800となっており、これはカテゴリーJで回復量が最も大きいエレファントアンデッドと同値である。
ディケイド版では両腕に備えた鎌を武器とし、そこから真空刃を発生させて遠方の標的を切り裂くことが可能。
「ライダー大戦の世界」ではギラファアンデッドの武器である双剣の1本・スケルターも使用している。
鎌田の姿でも腕から真空刃を生成して攻撃可能。
マンティスアンデッドのカリスベイルのような能力は持たないと思われるが、アビスに変身したことで奇しくもアンデッドが装甲を纏い仮面ライダーとなるという点を再現することになった(原理は別物だが)。
では原典の『仮面ライダー剣』ではどうだったのか?
既に封印された状態であり、劇中では登場しなかった。そのため想像で描かれたイラストも見かけられる。
イラストではカテゴリーAのマンティスアンデッドがカリスそのままの姿であるため、ワイルドカリスの姿を模した者が多く見られるが、カリスやワイルドカリスの設定上それに近しい姿では無い可能性が高い。
強いて言うならば、パラドキサアンデッドの細胞が使用されているトライアルFか、このディケイド版に近い姿をしていると思われる。
その他登場作品
- 仮面ライダーディケイドの主題歌「Journey through the Decade」のPV:PVの中でディケイドと対決している。
- オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー:ショッカーの怪人として登場。この時はコーカサスビートルアンデッドの専用武器である長剣・オールオーバーを装備していた。
- 仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX:仮面ライダーアクアがいた未来の時代で暴れていた怪人の中に、彼と思われるシルエットが映っている。
関連項目
仮面ライダー剣 スート・ハート 上級アンデッド カテゴリーK
仮面ライダーディケイド 仮面ライダーアビス ジョーカー(アンデッド)
パラド/仮面ライダーパラドクス:名称やライダーに変身する怪人繋がり。なお、こちらの体色が赤色であったなら、仮面ライダーアビスを含め変身後の体色が一致する。