メイクーモン
めいくーもん
概要
- 世代:成熟期
- 属性:不明
- 種族:不明
- 必殺技:トリコベゾアール、シャットクロー
- 得意技:エクススクラッチ
- 勢力:不明
デジモンアドベンチャーtri.で新登場したネコのような姿をしたデジモンで、見た目は成長期のように見えるが、似た立場にあるテイルモンと同じく成熟期である。
テイルモンが聖獣や天使といった神聖なイメージを思わせる姿なのに対して、こちらはフサフサとした体毛や肉食のネコ科動物を思わせる体の模様など、野生動物の物に似た野生的な要素が全面に出ている。
モチーフは監督の飼っているネコの品種の一つメイクーン。
望月芽心のパートナーデジモンとして登場。愛称は『メイちゃん』で、芽心が鳥取から引っ越してきた為なのか、鳥取弁に似た口調と語尾に『だがん』を付けて話す。
物語のカギを握る存在で、姫川マキからは一連の事件の原因なのではないかと疑われているが…。
関連種
(イラストはVM。)
メイクーモンが完全体に進化した姿で、公式ビジュアルが公開されている通常版と、tri.で登場したVM(ヴィシャスモード)の二種類が存在している。
通常版はメイクーモン時代のフサフサとした毛並みを受け継いだワクチン種の獣人型で、恥ずかしがり屋かつ争いを好まない大人しい気質であるという設定。ただし、自分の居場所を守る際にはいつもの気性からは考えられない力を発揮するという。なお、周りには可愛らしい毛玉が浮いている。
一方でtri.に登場したVMは通常版と比べてカラーリングが暗く、鋭い爪や禍々しい鎧からさながら悪魔や魔獣を思わせる姿となっている。全体的なシルエットも通常版が獣要素が強かったのに対し、こちらはレディーデビモンやバステモンなどを思わせるエロティックな体型をしている。
公式設定に寄れば、VMは世界の破壊を望む性格となっており、戦い方も相手が絶命するまで執拗に攻撃するという。ちなみに手足から伸びる「カースドクロー」はカオスドラモンの装甲にも使用されているレッドデジソイド製である。必殺技は毛針を飛ばして分身を生み出す「フェルトメイド」。
メイクラックモン(通常版)が究極体に進化した姿。
座天使型の究極体で、オファニモンと同等の地位を与えられており、神の領域(カーネル)から世界の全てを見通せる能力を持ち、デジタルワールド中の出来事を知り得た神にも等しい知識量を蓄えているとされる。全体的な外見はネフェルティモンが直立し、顔を人間の女性にした感じで、デザインコンセプトはオリンポス十二神族に近い。
前述の通り、テイルモンでいうところのオファニモンに相当する姿。
必殺技は両腕の魔法陣から五大元素を組み合わせて打ち出す「ノウレッジストリーム」、あらゆる奇跡を起こして敵を駆逐する「セファーラジエール」。
モチーフは座天使長にして七大天使の一柱とされるラジエル。天界や地上界の知識を収めた書物を持つとされる。
デジモンアドベンチャーtri.では登場しなかった一方で、デジモンアドベンチャー:には登場する模様。
メイクラックモンVMが進化するとこちらの姿になる。
女性的な姿をしていた進化前やラジエルモンと比べて筋骨隆々とした獣人の姿をしている。
しかし、顔はどことなく人間の女性のようにも見える。
口元はメガログラウモンを思わせるマスクで覆われており、素顔を窺い知る事はできない。(劇場版の描写では開閉している。)
しかし、目が赤く正に邪悪然としていたVMに対してこちらはメイクーモンと同じく目がグリーン、翼は悪魔を思わせるコウモリやカラスの翼のような邪悪なデザインではなく天使のようなデザインになっている事から完全な悪魔というよりいわゆる堕天使のような存在もしくはラジエルモンより戦闘に特化した姿に位置するのではと推測される。
いわゆる闇堕ちした姿ではあるが、獣のような姿の究極体に進化したという意味ではテイルモンで言うところのホーリードラモンに相当する姿と思われる。
公式設定に寄れば、他の天使デジモンが堕落しないよう疑いの目で監視をするデジモンで、堕落を始めた天使デジモンを殲滅する役目を担っており、アニメとは異なりメイクーモンの堕天形態としては扱われてはいない。が、監視者という疎まれる役目であるが故に心が虚無感で満たされると暴走する危険性があるという。(デジモン界の天使は堕天率が高いため、ラグエルモンがこうなってしまうのも仕方がないのかもしれない。)
必殺技は身体中の刃で敵を切り裂く「フォルムタラニス」と両腕と腹部の宝玉から放つレーザー弾「ポーパルス」。
モチーフはラジエルと同一視される事のあるラグエル。
ただしこちらはヨハネの黙示録において、終末のラッパを搔き鳴らし、地上に苛烈な罰を与える『聖人の名を騙る悪魔』とされる。
座天使型デジモンの影の姿とも言うべきラグエルモンとオファニモンFMが合体して誕生した究極体デジモン。
巨大な黒き翼を持つ堕天使のような姿をしており、いわば座天使版のサタンモードとも言うべき存在。似たような誕生経緯を持つデジモンにマスティモンがいる。
名前の由来はイタリア語で秩序を意味するordine。
なお、合体元のラグエルモンの進化元であるメイクーモンはtri作中では理性を失って暴れる『感染デジモン』が現れた元凶(つまり秩序を作る側ではなく、むしろ混沌を生み出す側)であると疑われているあたり中々皮肉の効いたネーミングである。
メイクーモンのマフラー状の体毛の模様がさながら、アポカリモンの螺旋構造状の触手を思わせる為にファンに関連を疑われているデジモン。
tri.第5章でホメオスタシスの使者ハックモンが姫川を探す西島先生に伝えた内容から、メイクーモンがアポカリモンの輪廻転生した姿だと判明した為、メフィスモンとはある種、異兄妹のような関係である。
テイマーズ世界ではデーヴァの一柱アンティラモンが退化した姿として登場していたが、アドベンチャーシリーズやデジモンフロンティアでは三大天使の一柱ケルビモンの成長期として扱われており、進化系のケルビモンも善と悪両方の姿が登場している。
特に初登場作品であるデジモンアドベンチャー02の劇場版では何らかの原因で悪堕ちし、最終的にはケルビモン(悪)となって主人公達の前に立ちはだかった。ちなみにtri.と同様、この事件にも三大天使やロイヤルナイツが関わっていたりする。(テイルモン側に関してはまだオファニモンが登場していなかった事もあり、ホーリードラモンに進化する形を取っている。)
ラジエルモンもケルビモンも善悪両方の姿を持つ獣人型の天使デジモンというだけあって、アニメ作品では重い過去を背負う傾向にあるようだ。(テイマーズのロップモンに関してはケルビモンに進化しないのでそうでもないが。)
テイルモンにはメイクーモンと外見的に対になる存在がいるように、こちらにも02の劇場版で初登場したテリアモンという相方がいる。(こちらは天使に進化せずデカイ獣型ロボに進化するが。ただしあくまで初登場作品では聖騎士型にするので気にするのは野暮というものである。)
こちらも究極体が天使型デジモンで重要なポストを務める。
なお、オファニモンなど天使型デジモンで重要なポストを務めるデジモンは大体哺乳類型から進化しているのは非常に興味深いところである。