データ
全長 | 85m |
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重量 | 24万トン |
別名 | 合体超竜 |
概要
第22話「復活!恐竜帝王」から登場。
破壊されたゴッドゼノンに代わり新たに投入された、ティラノサウルス型の戦闘サポートロボット。アシストウェポン2機(キングジェット・ダイナファイター)によって構成されており、前段階としてこの2機が合体した大型戦闘機ドラゴンフォートレスから、さらにこの形態に変形するというプロセスを踏んでいる。
アクセスコードは『DYNADRAGON』だが、後にセレクターシステムに整理された際にコードを使用せずに出撃できるよう設定しなおしている。
劇中、桜ヶ丘郊外で発掘されたニホンティラノサウルス(放送当時は「現実の日本にティラノサウルスは存在しない」というのが定説とされていたが、21世紀に入ると少なくともティラノサウルス科の恐竜自体はいたことが明らかにされつつある)の復元図のデータを参考に、それをキングジェットの可変機構に取り入れて生み出された。この時、ゆかと直人は発掘現場に行っていて不在のため、プログラミング自体は一平が単独で行っている。
武器は主に前足のクローでの格闘と、肩部のペネトレーター砲による中距離攻撃。必殺技は口から発射する火炎ドラゴンロアー。またベノラの猛毒煙に苦しめられたグリッドマンのために、第26話でキングジェットの部分が防毒機能を備えた鎧になるように改造された。
制作にはドラゴニックキャノン→ダイナファイター→キングジェット→ドラゴンフォートレスと多くのプロセスを踏んでいる。最初から完成されたシステムとして生まれたゴッドゼノンとは対照的であるため、かなりの難産となった。基本的にはドラゴンフォートレスの状態で送られるが、キンググリッドマンのシステム完成後はダイナドラゴンの状態で送り込まれることが多くなった。そのせいなのか、出撃時には基本的に変形合体のプロセスを踏むゴッドゼノンより活躍の機会が多い。
リメイク
2018年にグリッドマンがアニメ化された際、ゴッドゼノンに相当するアシストウェポンは放送前の段階でそれに登場することが発表されていたのもあり、同様にダイナドラゴンとそのベース機も後でリメイクされて出てくるのではと期待されたりしたのだが、結局作中では最後まで現れることはなかった(監督いわく「尺の都合」だとかなんとか)。
こうしてダイナドラゴンのみリメイクの機会を逸した・・・かに見えたが、「SSSS.GRIDMAN」終了から1年近く経った2019年12月に新作アニメ「SSSS.DYNAZENON」の制作が発表され、翌年5月に公開された同作のキービジュアルにてドラゴン型のメカが映されていることから、ファンの間ではダイナドラゴンもこの機会にリメイクされるのではないか、との見方も示されている。
ドラゴンフォートレス
全長 | 106.4m |
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全幅 | 73m |
全高 | 30m |
総重量 | 24万トン |
飛行速度 | マッハ18 |
ダイナファイターとキングジェットが合体した大型戦闘機。メカステルガン戦で初めて投入された。
製作の際、デザインを手掛けた馬場一平は翼の色にギリギリまで頭を悩ませていたが、直人の叔父でグラフィックデザイナーであるジロー・ダイ(翔大次郎)との交流を経て白に決まった。
武装
- フォートレスミサイル
- ペネトレーター砲:ダイナドラゴンやキンググリッドマン時にも使用される連射砲。
キングジェット
全長 | 97.3m |
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全幅 | 73m |
全高 | 29m |
総重量 | 14.4万トン |
飛行速度 | マッハ18 |
ダイナファイターの強化のために開発された戦闘機で、ダイナドラゴンの体全般とキンググリッドマンの鎧となる。
メカステルガン戦で初投入された。
実はこれ1機のみで、キャリバーを除く他の新世紀中学生(特にヴィット)の完全上位互換という超兵器でもある。
武装
- キングミサイル:機首下面からミサイルランチャーが出現し、そこからミサイルを発射。
- キングレーザー:機首の先端から発射される。
ダイナファイター/ドラゴニックキャノン
全長 | 69m |
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全幅 | 54.7m |
全高 | 24m |
飛行速度 | マッハ36 |
ドラゴンフォートレスから分離する高機動戦闘機。ダイナドラゴンの頭部・胴体中央・尻尾を構成する。
古代中国の龍の置物から着想を得て作られた大型火炎砲・ドラゴニックキャノンから変形する。
まず最初にドラゴニックキャノンがメカバギラ戦で使用され、ダイナファイターは次のメカフレムラー戦で初投入された。ドラゴンファイヤーの操作はジャンクを介して一平が行っていた。それだけではなくこの二戦とも(怪獣が起こした騒動が原因で)ゆかが不在だったことから、ダイナファイターとドラゴニックキャノンはデザインからプログラムまですべて一平が一人で行っている。
実はドラゴニックキャノンの出番自体はメカバギラ戦のみに終わり、これ以降映像作品においては22年間出番自体が無いというなんとも不遇の武装だったりする。またグリッドマンが『スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド』としてアメリカでローカライズされた際、同じく一度しか使われなかったサンダーアックスが2回使われたのに対し、同様にメカバギラの映像自体は2回使われながらも、このドラゴニックキャノンの映像は一度しか使われなかった。
キンググリッドマン時には、前述の通りキングジェットのみがグリッドマンに合体するため、ダイナファイターは離脱し支援機として機能する。
玩具ではキンググリッドマンにもドラゴニックキャノンを持たせることが可能で、2015年に公開された短編アニメ『電光超人グリッドマンbigh』ではこれを反映してか、キンググリッドマンがドラゴニックキャノンを使用するというオリジナルシチュエーションが描かれている。劇中たった一回きりの使用に終わったドラゴニックキャノン、22年ぶりの出番だった(本編でもキンググリッドマンが使用する予定であったが、重かったため撮影できなかった)。
その理由として、ファンの間では次のような話がまことしやかに語られていた。それは「同時期にバンダイから発売された『五星戦隊ダイレンジャー』のスーパー気力バズーカと、ドラゴン型キャノンというデザインとコンセプトが被ってしまって、 両社間でいざこざが起きたため本編での使用は一回きりとなった」というものであるが、実はこの話に関する明確な情報ソースは現在まで確認されておらず、あくまでも都市伝説レベルと考えたほうが良い。そもそもドラゴン型キャノンなんて数多く使われている題材である。
番組終了後の雑誌展開『電光超人グリッドマン魔王の逆襲』ではキングジェットに乗ったサンダーグリッドマンがドラゴニックキャノンを使用する究極合体フルパワーグリッドマンという形態で戦った他、グリッドマンシグマがドラゴンフォートレスと合体してキンググリッドマンシグマにもなり、サンダーグリッドマンとのそろい踏みを見せた。
武装
- ドラゴンファイヤー:口が上下にスライドし、そこから高温の火炎弾を発射する。
- ダイナミサイル:機体下面にある三連バレルからミサイルを発射。
- ダイナレーザー:目からのビーム。
理論上はキャノン形態で武装の一斉発射は出来ると思われるが、当然実現はしていない。
余談
開発者によると、ゴッドゼノンが裏表がひっくり返る変形形態で異なるシルエットを形成するのに対し、ダイナドラゴンは各部を収納するような形状でまとめあげたという。
またダイナドラゴンは、グリッドマンの企画初期である『ビッグマン』の頃からアーマー合体のひとつとして「サイバーゴジラ・アーマー合体」というコンセプトがあり、 キンググリッドマンにつながるキャノン型ビークルやドラゴンの爪や翼の意匠も、ここから盛り込まれている。
そこから背中の翼を後付けて形成し、モチーフはゴジラからドラゴンへと変形された。