伊邪那岐大神とは、アトラスのRPG『ペルソナ4』に登場するペルソナの一体である。
※本記事は重要なネタバレ事項を含みます、ご注意ください!! |
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概要
真実の先にあったもうひとつの真実に辿り着いた主人公が、すべての元凶との戦いにおける土壇場で覚醒させた究極のペルソナ。
主人公の初期ペルソナ「イザナギ」が白ラン姿に"金の環の大太刀"を装備したと外見をしており、他のペルソナにはない荘厳さを兼ね備えている。
その姿から、ファンからは『総長』・『特攻隊長』などの通称を持つ。
ラスボス最大の技・『幾千の呪言』の呪詛によって一度は死の淵に沈んだ主人公であったが、自身が築き上げてきた多くの人々との"絆"を伝って送られる温かな声に励まされ、絶望の淵から復活したことで『世界』のアルカナを手に入れ、その象徴たるこのペルソナを発現させる。
その力は、『幾千の呪言』を跳ね返し、たった一度の『幾万の真言』で元凶を打ち倒してみせるほど。
この力の前に元凶も遂に屈し、自称特別捜査隊の意思を認めて消滅した。
『ガッカリ』とかいうなよ!!
なお、ゲーム二周目以降になると隠し要素の一つとして「伊邪那岐大神の生成」が可能になる。
その方法が驚異のペルソナ十二体を用いた大規模なペルソナ合体というもので、手持ちペルソナ全部を使う上に上級ペルソナも多く必要とするため、入手は困難である。
……ただし、苦労の末に生成に成功したとしても「合体素材に出来ない」「ペルソナ全書にも登録されない(=一度消したら作り直し)」「素材からのスキル継承が出来ない」「そもそも覚えるスキルが微妙」「お前のアイデンティティの"幾万の真言"はどうした?」という不遇っぷりゆえに『ガッカリ大神』という不名誉な称号が付いてしまった。
『幾万の真言』はイベント用スキルだと諦めるとして、そのほかがアギ・フブ・ガル・ジオの単体攻撃魔法と、各属性の威力を50%上昇させるハイブースタのオンパレードとはこれいかに…(汗)。
前作の『オルフェウス・改』と比べると、その不遇ぷりが泣けてくる……。
面目躍如?
リメイク版『ペルソナ4ザ・ゴールデン』では、合体時にスキル継承が可能になった上、スキルカードによって後からスキル追加も可能になったため、「スキルが微妙」と言う弱点は完全に無くなった。
また、ペルソナからスキルカードを抽出するシステムが実装され、伊邪那岐大神の対応スキルは激レアスキル『勝利の雄たけび』。このためだけに作る価値もある。
さらには、作成する事でトロフィーも獲得出来るため、一度は作る必要が出て来るなど、大幅に立場が改善された。
「むしろスキルカード取ったら用済み?」「そもそも強化されたりせの戦闘後回復スキルだけで十分?」「結局は専用スキルが強いヨシツネの方が遥かに強い?」
言 う な
データ
必要なペルソナ
各ペルソナの頭文字をとると「イ/ザ/ナ/ギ/ノ/オ/オ/カ/ミ/ツ/ク/レ」となる。
覚えるスキル
- 初期スキル ―― メギドラオン/勝利の雄たけび/大天使の加護/コンセイトレイト
- 修得スキル ―― アギダイン/フブダイン/ジオダイン/ガルダイン/各属性のハイブースター
まさかの……
ところが次回作のブラッシュアップ版『ペルソナ5R』にて、まさかのダウンロードコンテンツ化。
かつての「ガッカリ大神」の汚名返上とばかりに、強烈なアップグレードを経て登場した。
- 「ペルソナ全書」の達成率に応じて攻撃力と防御力が最大100%アップする特性「国産みが如き業」。
- しかも他のブースター系スキルと干渉しないため、倍率が他のブースターにそのまま上乗せされる。
- まさかの「幾万の真言」が攻撃スキル化。その効果は万能属性の大ダメージ×3という、ヨシツネの「はっそうとび」も真っ青な鬼畜っぷり。
- 祝福・呪怨以外のほぼ全属性に耐性。
- そして極めつけは、DLCだからゲーム序盤から課金して入手可能。
はっきりいおう、なにこのバランスブレイカー(;^ω^)。
余りの強さゆえに、ファンからの評価は「周回プレイでのお楽しみ用」と完全にゲーム本編では触れない方向で扱われており、ゲームバランスそのものを文字通り崩壊させるレベルほど。
汚名返上を通り越して、もはや「なぜベストを尽くしたのか」と問わざるを得ない。
――というか、この性能をせめてP4Gで条件付きでも発揮してほしかった。特に「幾万の真言」のスキル化が番長ではなく、ジョーカーの下で発露したというのは、正直ファンとしては口惜しいという思いがないわけではない。
かつての不遇を撥ね退けてなお余りある「ハッチャケ大神」と化した伊邪那岐大神に、うれしさを覚える反面、今後の扱われ方がちょっと不安になるところである……。