概要
その名の通り主人公を操作し、氷山の頂上を目指して登ってゆくという非常にシンプルな内容の縦スクロールアクション。基本は一人プレイだが二人同時プレイも可能。
主人公はハンマーを持っており、道中で登山の邪魔をしてくる敵キャラクターをこれで倒すことができる。また、一部のブロックを下からジャンプして叩くと壊せる。
上へ登って行くと画面が上にスクロールするが、足場から降りても下方向へのスクロールはしないため、床の無いところに落ちるとミスになってしまう。敵からの攻撃を受けたり穴に落ちたりしてストックを全て失うとゲームオーバーとなる。
一定の場所まで登るとボーナスステージへ到達し、スコアアップのアイテムとして何故か野菜が転がっている。最終的に頂上を飛んでいるコンドルの足に掴まればステージクリア。
二人同時プレイ時は上を行くプレイヤーを基準にスクロールするため、遅れたプレイヤーをスクロール殺し出来たり、逆に下のプレイヤーが上のプレイヤーの足場を壊して落とす事も出来るため友情破壊ゲームとしても知られている。
そのため某ゲーセンが対戦ゲーム扱いで大会を開いたことさえある(かつてアーケード用のファミコンコンパチ筐体が存在したため全てのファミコンソフトはアーケードでもプレイできた。ゲームの成績に限らず10分100円なので大概のゲームはクリア不可能だったのは置いといて…と言うか「(デパートの)玩具屋の店頭で無料プレイ出来るだろ」との突っ込みが多かった)。
プレイヤーキャラは男の子の「ポポ」と女の子の「ナナ」。見た目の違いは色のみで、元々が一作きりのレトロゲームキャラのため設定らしい設定はほとんど存在しない。
スマブラ
『DX』から「アイスクライマー」名義で、「ポポ」と「ナナ」のコンビが参戦。
声優は二人とも小林沙苗が担当している。
原作とはうって変わって仲が良く息がぴったりあっている。
二人の仲は『DX』の公式HPでは「友達以上恋人未満」、『X』の公式HPでは「ふたりはなかよしだ!! たぶん。」と紹介されている。
スマブラDX
ボタン | ワザ一覧 |
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B | アイスショット |
→B | トルネードハンマー |
↑B | ゴムジャンプ |
↓B | ブリザード |
『スマブラDX』で新規参戦は、ファミコンオリジナルのキャラクターから代表して1つ参戦させるというテーマの元、候補となった様々なキャラクターの中から、アイスクライマーは原作の特徴である2人同時プレイを二人一組のファイターとして体現すればほかに無い個性を発揮できるということで選ばれた。
何気にスマブラDXでは数少ない新規参戦シリーズである(外はファイアーエムブレムシリーズ、ゲーム&ウォッチシリーズのみ)。
原作に忠実に、空中横移動は遅く設定されているが氷の床で滑らない。
攻撃を食らうなどして2人がはぐれると、ナナはCPU操作になり、ポポの方へ向かう。
ナナが撃墜されてポポ単体となると、大幅に弱体化する。特に合体技の横Bと上Bは復帰力が大幅に下がる。
能動的な「分離」を行い、別の動きをさせることも可能で、「ナナがブリザード固め→ポポが掴み」などチーム戦のような連携が可能。
ガチ対戦においては、なんといっても「ぱしぱし」が有名。
アイスクライマーは掴みからバリエーション豊かなコンボを組み立てることが可能であるが、このテクニックに限っては「決まれば即死」である。
スマブラX
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B | アイスショット |
→B | トルネードハンマー |
↑B | ゴムジャンプ |
↓B | ブリザード |
切りふだ | アイスバーグ |
新たに最後の切りふだ「アイスバーグ」が追加。ステージ中央に巨大な氷山を出現させ触れた相手に連続ダメージを与える。また唯一、勇者のアストロンを無敵時間内に倒すことができる。
スネークの通信でのメイ・リン曰く「刎頸の交わり」(原作でよくあった光景の方もスネークの方がネタにしていたが)。『SP』の天界漫才でも、先に挙げた昔の様子がきっちり言及されている。
スマブラXでは投げの後の隙が無かった為に『投げコン』というコンボで大暴れしており、メタナイトに次ぐ強キャラとされていた。
スマブラfor
『for』では残念ながら不参戦となり、観賞用のフィギュアのみの登場となった。
一応、開発段階では参戦を予定していたようだが、桜井氏曰く「WiiUでは動いたが、3DSではマシンパワーが足りずにどう調整しても動かせなかった」「『DX』のデータを使い回すのも古すぎて困難」といった問題があったために、仕方なく参戦を断念したのだという。
その一方でフィールドスマッシュには敵キャラのホワイトベアが登場している。ファンはなんともやるせない気分になったことだろう。
ご無沙汰登場
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B | アイスショット |
→B | トルネードハンマー |
↑B | ゴムジャンプ |
↓B | ブリザード |
切りふだ | アイスバーグ |
Switch独占により性能面での制約が無くなったことで、『SP』でめでたく復活を遂げる。
過去作で問題になっていた「投げ連」の永久パターン消滅や、拘束時に掴まれても行動不可などの対策がされている。
「切り離し」という二人を交互に操作する高難易度のテクニックは健在だが、パートナーのスピードが上がったため今まで以上に難易度が上がり、より緻密な戦術が求められるようになった。
勝ちあがり乱闘のお題は「ベストパートナー」。
その名の通り全ラウンドで2人が相手となり、ボス戦もマスターハンドとクレイジーハンドのペアがホンキ度関係なしで登場する。
アイスクライマーが男女のペアであるためか、相手の半分以上が異性同士のペアになっている。
スマブラシリーズのファイターは敗北時に(一部を除いて)拍手をするのだが、アイスクライマーはその場で泣く。これは、原作のボーナスステージにおけるクリア失敗時のリアクションが元ネタである。
アイスクライマーシリーズ参戦ファイター
No | ファイター | 初出演 |
---|---|---|
15 | アイスクライマー | DX |
余談
前述のボーナスステージに転がっている「野菜」だが、最初にお目に掛かるのは必ず「茄子」。
スマブラでのシンボルマークとしても採用されているのだが、一説では「ボー“ナス”」の洒落で採用されたというが……真偽のほどは不明である。