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タイムパラドックスの編集履歴

2020-09-11 23:50:09 バージョン

タイムパラドックス

たいむぱらっどくす

タイムパラドックスとは、タイムトラベルが実現した場合起こりうる現象である。

概要

本来、時間過去現在未来一方通行であり、当然ながら後の時間に起こることは前の時間に起こっていたことを土台とする。


しかし過去にタイムスリップし、後の時間に起こる事に符合しない影響を与えてしまった場合、未来は変わってしまうことになる。そしてその結果がタイムスリップ行為そのものに影響を与えた場合、矛盾が生じてしまうことになる。


例を挙げると、ある人が自身の産まれる以前にタイムスリップして、自身を産む前の父母を殺害したとする。或いは殺害しなくとも別の人と結ばれるよう画策すれば、少なくとも「その人が」産まれてくることはない。しかしそれは即ち、上記で父母を殺害した(或いは婚姻を妨害した)人物もまた「産まれてこなかった」事になる。


そうすると必然的に上記の件も「起こらなかった」事になり、やはり「その人」は産まれてくるため、過去に行って両親を殺害することになり……と、堂々巡りが起こってしまう。


このように、時間移動が可能なために起こってしまう矛盾(パラドックス)をタイムパラドックスという。


様々なパラドックス


解消の方法

  • そもそも、干渉ができない。
    • タイムトラベル先で歴史を改変するような行動を試みると必ず何らかの妨害が起こって改変に失敗する(後述の『歴史に折り込み済み』と組み合わされる場合もある)。本末転倒になってしまうが、宇宙(の因果律)が矛盾を許容しないために、過去へのタイムトラベル自体がどうやっても不可能なパターンも。
  • 歴史に折り込み済み。
    • 「未来からタイムトラベラーが来てなんやかんややったということが既に実際に起こっていた」「改変のために行ったはずの行為が史実における結果をもたらしていた」というパターン。映画『サマータイムマシン・ブルース』や『ドラえもん』の一部エピソードなどで採用されている。
  • 自己無矛盾の法則
    • いろいろあってつじつまが合ってしまう。偶然であるが、ターミネーター2での情報のパラドックスを指摘したサイエンスライターのミチオ・カクと、それを指摘された監督は、ターミネーターの作品でこれ(必ず末日がくる、ハードはいろいろあってすぐできない)を説明する。クレしん映画の「アッパレ戦国大合戦」での「タイムトラベラーの出現そのものでなんとかなった人が結局無理やり本来の状態になる」が無理やり版のこれと思われる。歴史の改変自体が既に歴史に折り込み済みもこのパターンに近い。
  • 歴史の修正力
    • 改変は局所的に成功するが、大局的には「本来の歴史」にそった流れに徐々に戻っていくパターン。事象の積み重ねで修正されるのでスタート時点からみて遠い過去ほど改変が困難。タイムマシンH.G.ウェルズ原作の映画『タイムマシン』(2002年版)などで採用。『T・Pぼん』でも一部この概念が使われている。
  • パラレルワールド
    • 詳細は当該項目を参照。この解決方法は更に、a:そこで分岐する説と b:元から説とある。『ドラゴンボール』の人造人間編およびその続編エピソードで描かれている。
  • 宇宙が消滅する。
    • タイムパラドックスが起こった瞬間にその宇宙がなくなることで矛盾を解消する。
  • 徐々に影響が出る。
    • 歴史改変の影響が段階的に現在世界に反映されていき、最終的に完全な別世界に塗り替えられてしまう。映画『サウンド・オブ・サンダー』や週刊少年ジャンプで連載されていた『封神演義』など。
  • そもそも、矛盾していない。
    • 時間が過去→現在→未来へと順序よく並んでいるのではなく、過去と未来あらゆる時点が網目状に相互に結びついているので、「未来(であると同時に過去)に原因→過去(であると同時に未来)に結果」が普通に存在できる解釈。草野原々(節足原々)氏によるSF作品「最後にして最初のアイドル」(原題『「最後にして最初の矢澤」)で採用。

関連項目

タイムトラベル パラドクス

パラレルワールド:上記パラドックスを解消させる手段の一つ。


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