「今日は楽しい宴会だ。我ら妖怪は封印の扉が開き、力を取り戻したショキ!そして、憎きカクレンジャーも捕まえた!今日は骨の髄まで奴らをしゃぶってやろうじゃないか!」
CV/俳優:粟津號
概要
忍者戦隊カクレンジャーに登場する現代の小豆洗い。
講釈師曰く「アズキアライとは、夜中に川でショキショキ、小豆を洗う。その音を人が聞いて近づくと、川に落ちて死んでしまうんであります」との事だが、原典と違ってこちらのアズキアライは何故かゴミバケツに潜んでおり(ゴミバケツを井戸に見立てた物と思われる)、顔には「welcome to foilhouse」と刻まれ、頭もその蓋の形状をしている。申し訳程度にそれらしさを強調してか、語尾に「ショキ!」を付けて喋るのも特徴。
人間態はほくろだらけの顔(ほくろを小豆に見立てた物だろうか)をした警察官の男性で、普段は飛鳥警察署を掌握してそこの警察署長に成り代わっている。因みに警察官のくせに400年前に隠流の巻物四巻を盗んだ張本人。
オボログルマの生息地周辺に住んでいる妖怪達のボスであり、それ以外にも拠点としている妖怪酒場にはドロタボウ、シロウネリ、ケウケゲン、アミキリが来客する等、結構顔が広い。また、第34話では何と過去にスナカケババアと結婚していたと言う事実が判明した。
独自の妖怪ネットワークによる情報網や変化能力を持っている他、戦闘では「忍法幻ゴミ缶」や「忍法・ゴミ缶バキューム」で相手をゴミバケツに吸い込む他、「忍法・ボイラーボイラー」で出現させた焚火でゴミバケツに閉じ込めた相手を丸焼きにする事も出来る。
活躍
前回の戦いで巻物を奪われ、カクレンジャーに恨みを抱いたアズキアライは復讐の為に警察官に化け、その社会的地位を悪用してセイカイを逮捕してしまう。
警察署内でセイカイを処刑しようとした際、サスケの制止を振り切って救出に現れた残りの3人も「忍法幻ゴミ缶」で捕まえると、4人をアジトへと連行。上記の台詞と共に宴会に興じる。
だが、そこへ化け身之術で虫に化けたサスケが潜入。オカマ風の妖怪に変装し、4人の元へ行って縄を解こうとするも、アズキアライに正体がバレてしまった為、サスケは変装を解いて啖呵を切る。
これに対してアズキアライは本物の警察署長を人質として盾に取った為、カクレンジャーは手出し出来なくなってしまうが、そこへ所長の息子の茂が駆け付け、アズキアライ達を押し倒して父親を解放する。
人質が解放された所で5人はスーパー変化し、襲い来る妖怪達と交戦。レッドに対して刀で立ち向かうアズキアライだったが、分け身之術で翻弄されてしまう。
止むを得ず外へ逃げたアズキアライは鳥に化けて飛んで逃げようとするも、レッドが化け身之術で小型戦闘機となって追撃され、今度は自転車に乗って逃げようとするが、ブルーが化け身之術で化けた大型トラックに轢き倒されてしまう。
続いてアズキボールに化けるも、今度はブラックの隠流シュートとイエローの隠流ホームランの連携技を喰らって敗北。
直後、黒雲から妖怪エネルギーを浴びて巨大化すると、忍法ゴミ缶バキュームで5体の獣将を閉じ込め、止めの忍法ボイラーボイラーで焼き殺そうとするが5体は隠流奥義ビッグバンで脱出し、無敵将軍へと忍者合体。刀で斬り掛かるアズキアライだったが、止めの火炎将軍剣を受けて爆散。「こんなのに化けるなんて知らなかったもん…ショキ…」と言い残しながら梵字の形になったまま昇天・消滅した。
第12話で妖怪レプリカの1体としてカッパやオボログルマ共々再登場(CVは全員新井一典に変わっている)。オリジナルの個体と異なり、右腕が機械化している。
余談
妖怪モチーフは言わずもがな小豆洗い。篠原氏によると、当初はゲストではなく常に道端のゴミ箱にいて、ちょっとしたことで顔を出して「ケケッ」と笑って逃げていく妖怪として描いていたとのこと。
因みに劇中で講釈師が説明していた内容の元ネタは大分県の伝承である。
演じた粟津氏は今作がスーパー戦隊シリーズ初出演となったが2000年3月に亡くなった為、今作が最初で最後の出演作品となった。他の東映特撮では特警ウインスペクター第2話の犯人や超光戦士シャンゼリオン第5話の怪人を演じたことがある。
関連タグ
忍者戦隊カクレンジャー 妖怪(カクレンジャー) 小豆洗い ゴミ箱
バラクラッシャー:翌年の怪人で、同じく第4話に登場&警察官の親子のエピソード繋がり。