概要
ポケモンレンジャーシリーズの第2作目。略称は『バトナージ』。
「アルミア地方」と呼ばれる地方が舞台であり、主人公は学生レンジャー、エリアレンジャー、トップレンジャーとなるうちに様々な体験や経験をして成長していく。様々な仕様変更や追加によって、前作よりやりこみ要素が多くなった。
あれこれ
タイトル | ポケモンレンジャー バトナージ |
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機種 | ニンテンドーDS |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
発売日 | 2008年3月20日(木) |
価格 | 4,571円+税 |
販売元 | 任天堂 |
発売元 | 株式会社ポケモン |
開発 | クリーチャーズ |
CERO | A(全年齢対象) |
この作品が発売された頃といえば、ちょうど7日後の3月27日にMHP2Gが発売された頃である。このソフトをはじめとして、同時期のDSやPSPのゲームソフトは話題性で蚊帳の外にされがちだったのが不運である。
ゲームシステム
基本的なシステムは前作と同じだが、いくつか変更点や追加要素がある。
- スタイラー
前作ではカウント式だったが、今作ではゲージ式に変更(次回作の光の軌跡でも同じ)。
これにより、更に誰でも遊びやすくなった。
また、クエストで手に入れたチップによって様々な強化が出来る。
- 一部ポケアシスト及びフィールドわさの追加・変更
あくタイプの仕様変更やノーマルタイプの追加など一部タイプのポケアシストが追加・変更されている。また、フィールドわさでは「でんき」や移動系のわさが多く追加された。これによってより冒険の幅が広がった。変更されたものは次の通り。
ポケアシスト | 効果 |
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ノーマル | 囲むと溜まる気持ちゲージの量とラインの長さが倍になる |
ほのお | 敵の足元が囲めば囲むほど炎上し、わざを封じる。更に溜まる気持ちゲージが倍になる |
みず | 長時間タッチすると大きくなる泡を飛ばし、ポケモンを封じ、気持ちゲージを溜める。 |
でんき | タッチした場所に落雷が起こり、当たったポケモンの気持ちゲージが溜まり、麻痺状態にする |
どく | タッチした場所に毒沼が広がり、ポケモンをヘロヘロ状態にする。 |
エスパー | 囲んだ回数だけリングが発生し、ぶつけた相手の気持ちゲージを溜めて痺れさせる。 |
むし | スリングショットの要領で飛ばした糸玉がポケモンを拘束し、気持ちゲージを溜める。 |
いわ | 礫を投げつけ、土煙でポケモンの動きを封じる。当たったポケモンの気持ちゲージが溜まる |
ひこう | 囲みで大竜巻と小竜巻を発生させて気持ちゲージを溜める |
あく | エネルギーを大幅に減らす代わりにラインの長さが2倍になり、囲んだ場所にある障害物を消し去る |
ゴースト | 囲むと影法師が発生し、ポケモンに取り付いて混乱させ、気持ちゲージを溜める |
こおり | タッチした場所に発生した雪玉をぶつけると、ポケモンが凍りついて動きが止まり、気持ちゲージが溜まる |
ドラゴン | タッチした場所に隕石が落下し、当たったポケモンの気持ちゲージを溜め、ヘロヘロ状態にする。 |
はがね | タッチすると鋼の球が発生し、ぶつけた相手の気持ちゲージを溜め、痺れさせる |
- クエストの追加
本編の任務(ミッション)とは別に困った人を助けるクエストが追加された。
クエストはミッションよりお手軽でストーリーには直接関わらないものの、スタイラーを強化するチップやパートナー候補が手に入ることがある。
- パートナーの切り替え
パートナー候補は最初は1匹のみだが、パートナー候補関係のクエストをクリアすることでだんだん増える。最終的には17匹まで増え、ポケアシストのタイプも異なる。
パートナーはパチリス/ムックル/ゴンベ/コロボーシ/ズガイドス/ナエトル/ヒコザル/ポッチャマ/グレッグル/タテトプス/マネネ/ユキカブリ/ニューラ/ムウマ/ワンリキー/ヒポポタス/フカマルの中から1体を選ぶ事になる。
- パワーチャージ
トップレンジャーになると使える機能。パワーをチャージすることでより多くの気持ちを伝えることが出来る。
登場人物
主要人物
- 主人公
レンジャー志望の少年(少女)。レンジャースクールに通っており、後にビエンタウンのレンジャーベースに配属される。その後めきめきと腕を上げて活躍し、トップレンジャーに昇進する。両親と妹の4人家族。
主人公の同級生であり、ライバル。しかし、時には主人公に手を貸したり協力したりする場合もある。スクール卒業後はフィオレ地方に配属されるが、その後主人公と同じくトップレンジャーとなりアルミア地方に戻ってくる。パートナーはブイゼル。
オペレーター志望の同級生。卒業後はレンジャーユニオンのオペレーターになっている。
- イオリ
主人公と同級生だったIQ163の天才少年。「ありえないマシン」なる機械の開発に夢中になっているが、実際はヤミヤミ団の研究員として利用されているだけであった。ロッコという名前の妹がいる。
ビエンタウンレンジャーベース
リーダーレンジャーで、大柄な男性。特技はターゲットクリア(自分自身)。パートナーはマクノシタ。
主人公の先輩レンジャーで軽い冗談やジョークで場を和ませる。レンジャースクール出身
パートナーはスボミー。
メカニック担当。組立よりも分解が好きで、分解しない日々が続くとストレスが溜る。
- ラクア
クラムと同じくレンジャースクールの卒業生で主人公の先輩にあたるレンジャー。少しおっちょこちょいな部分がある。パートナーはミミロル。
- オイル
名前はオイルプンプン野郎の意味。ヤミヤミ団に利用されてビエンの森で火災を起こしたが、改心してレンジャー達に協力する。
レンジャーユニオン
レンジャーユニオン技術最高顧問。
- ササコ議長
レンジャーユニオンの議長を務める杖を付いた老人。
全ポケモンレンジャーの統括する人物で本部から総指揮を執る。
前作に引き続き登場。レンジャーユニオンの広報を担当しており、前作から今作までの間に昇進したと思われる。
レンジャーユニオンのオペレーターでリズミの先輩。
- セブン
レンジャーユニオンに所属するトップレンジャーの一人でテンガロンハットと筋肉質のボディが特徴。
パートナーはレントラー。
- ハーブ
セブンと同じくレンジャーユニオンに所属するトップレンジャーの一人。パートナーはムクホークであり、「空飛ぶレンジャー」と呼ばれている。
- バトナとナージ
レンジャーユニオンの研究員で「ファイン・スタイラー」を操られたポケモンもキャプチャできる「バトナージ・スタイラー」へアップデートした兄弟。
- ビッグママ
ビエンタウンで牧場を営む女性で、ポケモンにやたらと好かれるがポケモンが苦手な夫と暮らしている。
実はアルミア地方一の怪力の持ち主で彼女の作るミルクプリンが街の名物になっている。
- ハシモトさん
プエルタウンでアエル橋の管理人を勤めている気前のいい男性。
忙しいイオリに代わってロッコの面倒を見ている。
敵組織
各地で悪事を働く謎の組織。ドカリモと呼ばれる謎の装置を使ってポケモン達を操る。のちに携帯型のモバリモが開発された。真の目的は先代社長が研究していた闇の結晶を使ってアンヘルタワーをドカリモ800万台の性能を誇る「ありえないマシン」に改造し、アルミア地方中のポケモンを操り、制服を成し遂げる事。
主に全身タイツの下っ端とヤミヤミエリートと呼ばれるエリート団員で構成される。ちなみに下っ端(女性)はシリーズ屈指の巨乳とくびれが特徴である。
「トリオ・ザ・ヘル」の紅一点で、ピンクのポニーテールに露出多めの服装を着ている女性。
目的のためならどんな汚い手段も使うが、主人公に敗れた際は「ボスに会わせる顔がない」とその場から身を引くという責任感の強さもある。普段は女性語で話すが、キレると下品な口調で話す。
「トリオ・ザ・ヘル」の一人で、東北弁を彷彿させる口調で話す太った男性。色黒い肌と金髪が特徴。
見かけに反して失敗すると酷く落ち込むナイーブな性格。
「トリオ・ザ・ヘル」のリーダーで、水色の髪をした好青年。言動がキザで、ナルシシズム全開の決めポーズをする癖がある。
- ミスターミラカド
レンジャースクールの教師として潜入していたスパイで、カールした前髪とグラサンが特徴。
優秀な生徒をヤミヤミ団員に仕立て上げていた張本人で、中にはポンテなどヤミヤミ団から足を洗った団員もいる。これでもエリートなのだが、部下には恵まれず、潜水艇で油田基地から脱出しようとするも、ホエルオーに吹っ飛ばされるという間抜けな退場をする。スペシャルミッションでは生存が確認され、ありえないマシンの再起動を目論むが、レンジャーに計画を叩き潰された。
- ホイラ
ブラック・ホールの部下である嫌味な男。モバリモを使ってビッパを操るしか能がないので歴代敵キャラの中でも最弱。
- ホワイト・ホール/ブラック・ホール
創立70周年を迎えるアルミア地方一の石油王で3代目社長で本作の黒幕。
15歳の時に父親であるアプライトによって社を背負っていく人物となるようにブラックに改名させられる。家業の為に父親に構ってもらえなかった事への悩みが闇の結晶に魅入られ、アルミア地方制服の野心に取り憑かれる要因になってしまった。ダークライの闇に呑まれるも、レンジャー達の活躍で生還し、憑き物が落ちたように改心し、レンジャーユニオンに連行された。
用語
- キャプチャ
ポケモンに自分の気持ちを伝え、一時的に仲間になって貰うこと。
- キャプチャ・スタイラー
ポケモンレンジャーがキャプチャをするために使う道具。学生用スタイラー、一般のスタイラー、トップレンジャー用スタイラーがある。スタイラーには通信機能を始めとする様々な機能があるが、学生用スタイラーは制限がかけられている。
- レンジャースクール
レンジャー志望者が通う学校。
レンジャー志望者の他にもユニオンのオペレーターやメカニックを志望する人もいる。
校長はラモであり、ユニオンのササコ議長とは知り合い。
- レンジャーベース
エリアレンジャーが活動するための拠点。
ユニオンからの指令を受けたりスタイラーの充電(回復)をしたり出来る。
- レンジャーユニオン
レンジャーの本部施設であり、各レンジャーベースに指令を出したり様々な研究が行われている。
トップレンジャーやオペレーターなどが所属している。ササコ議長が実質のトップ。
- トップレンジャー
世界に数人しかいないユニオン直属のレンジャーであり、一般のレンジャー(エリアレンジャー)では難しい任務もこなす。トップレンジャーは必要に応じて自分にミッションを課すことが出来る。
関連タグ
ポケモンレンジャー(ゲーム)(前作)
ポケモンレンジャー光の軌跡(次作)