概要
※全てHD放送。
多チャンネル放送向けアニメ専門チャンネルのひとつ。テレビ放送の他にも、アニメーションの製作にも携わる。
過去には通信販売、家庭用・パソコン用ゲームソフトの開発・販売等も行っていた。
略歴
1991年、大倉商事の社内事業部として「レモンチャンネル」の名称でケーブルテレビ向けの配信を開始。当初はテープ送付による物理的ネットであったが、1993年から通信衛星「JC-SAT2」によるサテライト配信へ変更、チャンネル名を「キッズステーション」と改称すると共に、独立会社「ネオサテライトビジョン」が設立され運営が移行される。
アナログCS放送時代には家庭での個別受信契約はできず、視聴はCATV経由を建前としていたが、実はノンスクランブルで対応チューナーさえ所持していれば無料で視聴可能であった。
1996年、パーフェクTV!(現・スカパー!)の事業開始に際し、オープニングチャンネルの1つとして参加、それに伴い個別受信契約が可能となる。同時にアナログ通信による衛星配信を終了し、完全にデジタルへ移行。更に三井物産が資本参加している。
1998年、親会社の大倉商事が自己破産。これ以降三井物産の子会社となる。
2000年、商号を局名に合わせた「株式会社キッズステーション」に変更。第三者割当増資により東京放送、ジュピター・プログラミング、ホリプロが資本参加。
2002年、スカイパーフェクTV!2(のちスカパー!e2⇒現・スカパー!標準サービス)で放送開始。
2009年、スカパー!HD(現・スカパー!プレミアムサービス)及びひかりTVでハイビジョン放送開始。翌2010年にはe2においてもHD化される。
2017年2月23日、アニメ専門チャンネル第1位のアニマックスとの経営統合を発表。アニマックス親会社のソニー・ピクチャーズエンタテインメントとキッズステーション親会社の三井物産が出資する持株会社「株式会社AK Holdings」を3月31日に設立し、アニマックスとキッズステーションはAK Holdingsの傘下に入った。ただしそれぞれのチャンネルは独立したままで運営を行う。
放送傾向
アナログCS時代には特撮作品も放送されていたが、デジタル化以降はアニメに特化している。編成の主体は『アンパンマン』やサンリオ・日アニ系等の子供・ファミリー向け作品で、中でも『怪盗ジョーカー』『ペンギンの問題』『デュエルマスターズ』といった小学館系、特にコロコロコミック原作作品に強い。
しかしキラーコンテンツとなっているのが『ポケットモンスター』及び『妖怪ウォッチ』の2大ゲーム発タイトルであろう。また、ディズニーXDでポケットモンスターダイヤモンド&パールが放送されていた為、AGの後番組はポケットモンスターベストウイッシュとなっている。
一方、ファミリー寄りの編成に特化した反動で深夜アニメやUHFアニメの放送を縮小していた時期もあったが、2011年以降は『とらドラ!』など再び深夜・UHFアニメにも力を入れつつある。ただし、一部作品についてはAT-Xの放送枠逼迫に伴う放映権の一時的な移行、という側面もある。
上記のようにアナログCS以降の世代には特撮番組に非常に乏しく、オリジナル作品の環境超人エコガインダーやトミカヒーローシリーズが放映されるのみだったが、2010年代に入ると早朝に流星人間ゾーンが、特別編成として東映ヒーローの劇場版作品やVシネマなどが放送されるまでに。しかし、現在もまた、特撮番組には乏しい状況が続いている。
なお、アナログCS時代はウルトラシリーズの劇場作品(ティガ&ダイナからコスモス劇場版第一作まで)やビー・プロ作品が中心だった。その縁からかウルトラマンサーガ公開記念として久々に放映された劇場版ウルトラマンがウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟となっている。
製作に参加した作品
- ヴァイスクロイツ グリーエン
- エレキング
- 奥さまは魔法少女
- お茶犬シリーズ
- CHAOS;HEAD
- ガラクタ通りのステイン
- ギャグマンガ日和
- くじびきアンバランス
- げんしけん
- 恋する天使アンジェリーク
- リアルバウトハイスクール
- だめっこどうぶつ
- 天使のしっぽChu!
- ドラゴンクライシス!
- ナイトウィザード
- 隠の王
- なるたる
- パタリロ西遊記!
- 花咲くいろは
- はぴはぴクローバー
- パンダーゼット
- piano
- ぷぎゅる
- ポピーザぱフォーマー
- ボノロン
- 勇午
- よばれてとびでて!アクビちゃん
※単独記事の存在する作品に絞って紹介。
関連タグ
TwellV … 資本上の姉妹局。