宮藤芳佳
みやふじよしか
宮藤芳佳とは、『ストライクウィッチーズ』シリーズの登場キャラクター。第501統合戦闘航空団を舞台とした物語の主人公。
プロフィール
名前 | 宮藤芳佳 |
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身長 | 150cm |
年齢 |
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誕生日 | 8月18日 |
通称 | 「豆藤」「ちびっ子」 |
原隊 | 扶桑皇国海軍 遣欧艦隊第24航空戦隊 288航空隊 |
所属 | 第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」 |
階級 |
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使い魔 | 豆柴「九字兼定」 |
固有魔法 | 『治癒魔法』 |
使用機材 |
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使用武器 |
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パーソナルマーク | 【素材】ストライクウィッチーズ 芳佳マークbyser |
CV | 福圓美里 |
※1:一期で使用していた零式艦上戦闘脚二二型甲(V-139号機)は坂本美緒少佐の予備機。最終話で喪失したため、2期では少佐が一期で使用していた(V-128号機)に搭乗した。
人物像
- 「ストライカーユニットの父」として高名な研究者である宮藤一郎博士の一人娘。
- 母親の清佳、祖母の秋本芳子は共に20歳を越えても高い魔法力を維持しており、極めて稀有な家系であるといえる。また、父の研究については坂本少佐に知らされるまで知らなかった。
- 家系上の従姉妹にあたる山川美千子は一切の魔法力を持たないが、幼馴染の同級生で一番の親友である。
- 元々は軍に関わりの無い普通の女学生であったが、ウィッチとしての潜在能力の高さを坂本少佐に見出されスカウトされる。
- 本来「父親を奪った」戦争が嫌いであったが、父親の足跡を辿りブリタニアに向かう中でネウロイとの戦いに巻き込まれ、その光景を目の当たりにした宮藤は「自分の力で皆を護りたい」と決意。坂本のスカウトを受諾し、ウィッチとして戦いに身を投じる。
ガリア解放戦線では ~第一期の活躍~
- 突然届いた父からの手紙により、ブリタニアに行くことを決め、坂本少佐とともに横須賀基地の空母・赤城に乗りブリタニアを目指す。
- 空母の中では雑用をこなしていたが、航行中に大型ネウロイが現れ艦隊が壊滅の危機に瀕する。芳佳は皆を守るため零式艦上戦闘脚を使用する。魔法知識に乏しく飛行訓練を一度も行っていないにも関わらず実戦で初飛行に成功し、坂本少佐とともに赤城を守りきった。
- その後、第501統合戦闘航空団(501JFW)に入隊し、同じ新人のリーネとともに家事もこなしながら坂本少佐の訓練を受けている。入隊してからの最初の戦闘でリーネと協力してネウロイを撃破し初陣を飾った。
- 他の部隊メンバーとうまく交流していきながら徐々にウィッチの腕と戦果を上げていくが、人型ネウロイと独断専行して接触した際、坂本少佐が負傷し重い傷を負ってしまう。そして、坂本少佐が負傷したことに責任を感じ、治癒魔法をかけ続けた結果一命を取り留めた。
- 禁錮処分を受けるがネウロイがとった行動に疑問を感じリーネの助けを得て脱走、再びネウロイの元へ行く。
- そして、導かれるままネウロイの巣の中へ案内されて、そこでウォーロックに関する映像を視聴。その軍人の常識をも超える行動からウォーロックの露見を恐れたブリタニア空軍のマロニー大将により、芳佳の脱走を理由に501JFWは解散に追い込まれる。
- 自身も坂本少佐とペリーヌとともに赤城で扶桑皇国に送還されるが、ウォーロックの暴走で赤城が攻撃された時に坂本少佐が隠していたストライカーユニットを使用してウォーロックと戦う。
- 再び結集した501JFWとともに赤城と融合したネウロイと戦い、リーネとペリーヌと赤城の中に潜入、途中武器を失うも、ネウロイの巣の大型コアを自らのストライカーユニットをぶつけるという機転で破壊し撃破、ガリアのネウロイの巣は消滅し、ガリアは解放される。
- そして、501JFWは解散。自身は一連の軍規違反によって「非名誉除隊」という形で軍を退役し、実家の診療所で治癒魔法の修行に励んでいた。そんなある日、諏訪天姫によって再び父からの手紙が芳佳の元へ届く。
ブレイブウィッチーズ(第一期と第二期の間)
- 予備役として女学生に戻っている(非名誉除隊の件は坂本少佐の便宜により伏せられている)。1話でガリア解放に関する記事に掲載された坂本少佐の写真の中に、後ろの方に小さく写っていた。治癒魔法のスキルは上がっていたため、扶桑・舞鶴にあるウィッチの療養施設にて、先の北極海の戦いで負傷してこん睡状態にあった雁淵孝美を回復させた。
ヴェネツィア解放戦線では ~第二期の活躍~
- 再び届いた父からの手紙を坂本少佐に伝えるためみっちゃんとともに横須賀基地を訪れる。軍を退役してからも横須賀基地に差し入れを届けたりなど、基地の人達とは交流があったためすんなりと基地に通してくれたが坂本少佐はおらず、代わりに土方圭助に手紙を渡す。
- しかし、そこでヴェネツィア陥落とリーネの救援要請を聞き、かつての仲間達を救うため欧州へ向かおうとしたが、突然現れた坂本少佐に止められる。が、それでも仲間達を守るため無断でストライカーユニットを使用し、みっちゃんに見送られながら再び空へ飛び立つ。
- 半年間のブランクを物ともせず、ストライカーユニットを駆使、坂本少佐を乗せて基地から飛び立った二式大艇に追いつき戦う意志を訴える。これには坂本少佐も芳佳の戦う意志を認めて参戦を許可し、ロマーニャへ向かう。
- 目的地に着く直前に、アドリア海で大型ネウロイに襲撃される。なんとか回避するも、今度はアドリア海に展開するヴェネツィア艦隊が攻撃を受ける。艦隊を守るため一人で奮闘するも、徐々に追い詰められ窮地に陥りそうになるが、元501JFWメンバーが続々と集結し大型ネウロイへ総攻撃し、とどめは坂本少佐の烈風丸による烈風斬で撃破する。
- そして、仲間たちと再会の喜びを分かち合った後、ロマーニャ防衛及びヴェネツィア奪還のため501JFWが再結成する。だが、半年間のブランクのため、リーネとペリーヌとともにアンナ・フェラーラの元へ送られ修行に励み合格をもらい帰還する。
- 魔力が強くなりすぎたため、自動的にストライカーユニットのリミッターが起動して飛行に不調をきたしてしまったが、戦艦・大和で事故が発生した時は、リーネとともに大和へ向かい、負傷者を全て救う。
- だが、そこに現れた超大型ネウロイに艦隊が攻撃され戦おうとするも、飛び立つことができずリーネが単身で戦いに行ってしまう。戦えないことに慟哭してしまうが、そこに父の手紙により開発された新型ストライカーユニット『震電』が現れる。
- 飛行試験も済んでいない震電を使用し、初飛行でほぼ完璧に使いこなし再び空を飛ぶ。親友であるリーネを傷つけられた怒りから、訓練でも見せた事のない多重シールドを駆使し超大型ネウロイの体内に侵入し単独撃破し、「ひよっ子」を卒業する。
- ヴェネツィアに出現したネウロイの巣との最終決戦を迎える前日に、坂本少佐には魔力がほとんど残っていないことを知る。
- 最終決戦では、ネウロイ化するまで大和を守りネウロイ化した後は、空母・天城へ退避する。大和と坂本少佐によってネウロイの巣が撃破されたと思われたが、坂本少佐とその魔力を取り込んだ巨大なネウロイの出現により、絶体絶命の危機を迎えた。
- だが、芳佳は坂本少佐を助けるため再び戦いに向かう。仲間達も、芳佳の諦めない姿を見てともに戦いにいく。そして、仲間の援護を得て「烈風丸」を使い、自身の魔力を全て注ぎ込み真・烈風斬を発動しネウロイを撃破し坂本少佐を助け出しヴェネツィアを解放するも、それがきっかけで坂本少佐と共に魔力を失ってしまう。
- その後、作戦が終了して501JFWは解散し芳佳は扶桑へ帰還、民間人となる。
OVA(第二期と劇場版の間)
劇場版の活躍
- ヴェネツィア解放の功績と魔法力喪失による三階級特進(→曹長(上等兵曹)→准尉(兵曹長)→少尉)を受け少尉となるが、軍を退役し民間人に戻り医者になるため帝都女子医学校を目指し猛勉強に励んでいた。ただ、坂本少佐からは週に二回診療所への訪問を受け、軍に戻るよう説得されてはいる。
- ちなみに一般的な二階級特進ではなく三階級特進なのは戦闘による魔法力喪失が戦死に相当するほど重いものと考えられ、史実において日本陸軍が特攻で戦死した下士官を一律で少尉(最大で四階級特進)に昇進させた事に由来すると思われる。
- ある日、服部静夏と出会い、医学の最先端のヘルウェティア連邦への留学の辞令を伝えられる。芳佳は留学することを決め、静夏を随行員として同伴し天城に搭乗して三度目の欧州へ向かう。
- 当初、静夏からは尊敬の眼差しを受けていたが、芳佳の軍人らしからぬ姿をみて徐々に幻滅していき、天城が氷山に衝突した時に艦長の命令に反して静夏の制止を振り切って独断専行して結城兵曹長を救出に向かったことが決定的になり避けられるようになる(結果的に最悪の事態は免れ全員助かった)。
- パ・ド・カレーの港に着くとリーネとペリーヌと再会し、リーネから手製の白衣をもらう。静夏との仲は改善されないままジープで目的地に向かうが、途中の村で崖崩れによる多数の負傷者がいることを知り治療に向かう。そこで、リーネからもらった白衣を包帯代わりに使用して負傷者全員を手当てする。
- 翌日、村を出るが欧州でネウロイが攻勢を始め、村にもネウロイが出現する。静夏が小型ネウロイを相手に善戦し自身は村人達を避難させていたが、新手の中型ネウロイに静夏が倒される。気を失った静夏の元へ駆け寄るも別の中型ネウロイが出現、村人達を守る為ジープと静夏の機関銃を使い囮になってネウロイをひきつけるが、徐々に追い詰められていく。
- それでもジープをネウロイに体当たりさせ、更に機関銃を使い魔力無しで中型ネウロイを撃破するが、ネウロイが撃破間際に放ったビームの爆風に吹き飛ばされてしまう。
- 意識を取り戻した静夏が重傷を負った芳佳の元に駆け付けるが、そこへ母艦型ネウロイが出現し二人とも窮地に陥る。しかし静夏の決死の行動により元501JFWの仲間達が結集、芳佳に呼びかけ始める。インカムから仲間達の声を聞き立ち上がった瞬間、芳佳は突如として魔力を取り戻す。
- 魔力を取り戻した芳佳は、坂本少佐から震電を受け取り再び空へ飛び立つ。再結集した501JFWのメンバーとともに母艦型ネウロイを撃破し、直後に静夏とも和解する。そしてカールスラントにネウロイの動きありと伝えられ、501JFWが再結成される事となる。
ベルリン解放戦線では ~第三期の活躍~
- 正式に501JFWが結成されるまでの間、ヘルウェティア連邦のローザンヌ医学校に短期留学をしている。そこで出会ったアルテア・グリマーニと仲良くなる。そこに坂本少佐が訪れ、もうすぐ大規模な作戦が始まることを聞かされ、さらに坂本少佐が正式に501JFWを抜けることを聞きもう一緒には戦えないことを落ち込む。
- 近くで行われていたサーカスでシロクマが暴れ、襲われそうになったアルテアを助ける。そして、シロクマが暴れる原因が虫歯と見抜き、治癒魔法で大人しくさせる。何故か熊と縁がある。
- アルテアが父親・カルロ・グリマーニと通信している最中、カルロが指揮する戦艦ドージェに謎の氷山が接近していることを知り、助けるべく出動しようと坂本少佐に具申して承諾を得ると、ヘルウェティア空軍基地に赴き、状態が悪いストライカーユニットで飛び立ち、戦艦ドージェの元に辿り着くが、その氷山の正体はネウロイと判明する。
- 武器が無いため応戦出来ず、しかもストライカーがエンジントラブルを起こして戦艦に不時着し、出来る限りの応急処置で修理されたストライカーで再び飛び立つ。一人で奮闘しコアを目前にまで迫るが、突然のストライカーの不調(原因は後述の魔法圧にもあると思われる)で仕留め損なう。その後もストライカーの不調に悩まされるが、501JFWのメンバーが続々と集結してネウロイの撃破に成功する。
- 501JFWが結成した後、新たに入隊した静夏の指導を任され、支給された新品の紫電二一型を装着して訓練でも静夏をサポートしていたが、突然ストライカーが動かなくなり落下。検査の結果、魔法圧と魔法力の回復能力が低下して上手くストライカーを動かせなくなっている(シールド自体は普通に張れる)ことが発覚(奇跡的な魔力の復活による弊害と推測され、飛行できていたのも膨大な魔力のおかげでもあった)。当面、出撃を止められることになり、魔力の改善することに専念する。
- 501JFW再結成後の初めてのネウロイの襲来では、静夏に抱えられる形で出撃し、シールドに専念して静夏を守り、ネウロイ撃破に貢献する。また、その際、統合戦闘航空団内では自分の階級が曹長になっていることを知る。
- ちなみに統合戦闘航空団内で「曹長」に降格したのは「軍医少尉」はあくまで「医者」であり兵科(つまり戦闘部隊)の将校として能力が欠如している事に対する措置で第一期の途中まで『原隊では大尉』であった坂本美緒と逆パターンになった。
- 少尉への昇進自体はヴェネツィア解放の功績、そして魔法力喪失という結果に対して栄誉を与えるが主目的であったため実際に指揮官としての能力が備えられているわけではない。
- 実際の軍隊でもその国の制度によるが、戦闘部隊と軍医などの後方職種では求められる技能が異なるために明確に区別され教育内容や昇進の仕方も根本的に異なる。旧日本海軍においては軍令承行令によって階級ではなく「兵科(※海軍兵学校出身)-機関科-予備士官-特務士官-主計科-軍医科-薬剤科-歯科医科」という序列が優先されており「軍医中将であっても兵科の少尉候補生に服従しなければならない」という制度であった。
- 余談であるが一度戦死と判断された者の生存が確認されると特進が取り消されるケースもあるため「魔法力復活=戦死者の生存確認」に相当するという見方もできる。
- ちなみに統合戦闘航空団内で「曹長」に降格したのは「軍医少尉」はあくまで「医者」であり兵科(つまり戦闘部隊)の将校として能力が欠如している事に対する措置で第一期の途中まで『原隊では大尉』であった坂本美緒と逆パターンになった。
- その後も魔法圧と魔力の回復に尽力するが一向に改善の兆しが見えず、焦りのあまり逆にオーバーワーク過ぎてペリーヌにシャワーを冷水に変えられて「頭を冷やしなさい」と注意される。
- ネーデルラント女王の依頼でペリーヌと静夏とともにデ・ハーグ城を訪れて幻の青いチューリップ「クィーン・オブ・ネーデルラント」の栽培に協力。しかし、温室のボイラーが爆発して壊れると、旧型ストライカーユニットを改造した補助ボイラーを自ら装着して稼働。適温の20℃をキープするのに苦戦するが、シャワーの時の冷水が20℃だったことを思い出してイメージし、キープに成功。
- それが魔法圧の安定のヒントとなり、ネウロイが現れた時に魔法圧の安定に成功。しかし、武器を持ってきていなかったためクワを手に戦い、突き刺さったクワの刃によってペリーヌの電撃をネウロイ内部に通すことが出来て撃破に貢献する。
- しかし、魔法圧は改善したものの魔法力の回復能力が直っておらず、短期間に何度も出撃したためか再び飛行不能に陥り、回復のための休養が必要となった。だが、人の胸を揉むと回復が早まることが判明するが……。
- 「オペレーション・サウスウィンド」では、パットン大将やミーナ中佐から強大な魔法力により作戦の要として位置づけられているが、いまだ直らない魔法力の回復能力を危惧されて作戦以外の出撃を禁じられる。
- しかし、キール基地に大型ネウロイが特攻して来ると、出撃してシールドを張って防ぎキール基地を守ったが、魔力を使い果たし気を失って墜落。バルクホルンとミーナ中佐に受け止められるが、その際に紫電二一型が脱げて落下の衝撃で大破する。
- 魔法力が枯渇し、回復には10日ほど掛かるため、パットン大将は統合軍上層部に作戦延期を打診するも、上層部はそれを認めず芳佳は作戦から外されてしまう。
- しかし、芳佳はパットン大将に頼んで501メンバーに秘密で陸上巡洋艦ラーテに衛生兵として搭乗する。総力戦では負傷者を次々と手当てしていたが、ネウロイが構築したドーム状のシールドによって戦車団とともに孤立し、フラックタワー(高射砲塔)に逃げ込んで籠城する。
- 籠城中、屋上に行って戻って来ない兵士がいることを聞いて屋上へ向かい、自棄を起こしてネウロイに銃撃して負傷した彼を手当てし、説得して連れ戻す。芳佳はそのまま屋上に留まり、駆け付けたパットン大将とともに戦況を見守る。そこに地下から戻ってきたネウロイに対し兵士が使っていた小火器でパットン大将を援護しつつ応戦するが、弾切れで絶体絶命のピンチとなり、小火器を捨て覚悟を固める。
- だが、静夏が震電を装着して爆撃によって穴が空いたシールドから自身を見つけ、坂本少佐の命令に背いて突入しネウロイの集中攻撃を受ける寸前のところで自身を守る。更に静夏は魔力が消耗した状態で無謀にもネウロイに反撃するも、取りこぼした一体のネウロイのビームで腹部に深手を負って撃墜、治癒魔法が使えず息絶えそうになる静夏の前で叫んだ瞬間、突如魔法力が復活し静夏を救う。
- 自身の魔力に反応してネウロイが大量に集結するが、パットン大将に静夏を託すと震電を装着して飛び立ち、大量のネウロイを物ともせず圧倒していた。
- 地下から脱出した501メンバーと合流すると、都市型ネウロイに変貌した「ウォルフ」と最終決戦に挑む。「ウォルフ」の本体が離脱して逃走を図り、追跡するミーナ中佐・バルクホルン・エーリカでも追いつけない速度で逃げていたが、それを上回る速度を持つ震電で「ウォルフ」の前に立ちはだかってシールドで逃亡を阻止し、その隙に三人がコアを破壊して撃破に貢献する。
性格
- 真面目で一途だが、一途さ故に周りが見えなくなる事もあるおっぱい星人(後述)。
- 友達思いで義理堅く、諦めず常に前向きに邁進し、ここ一番の本番に強い精神の図太さを持つ。明るく何事にも一生懸命であり、新人でありながら隊内の全員と満遍なく交流がある。
- 特に同じく新人であったリーネとは、彼女の初戦果を手伝って以来の親友になる。逆にペリーヌには、彼女が心酔する坂本少佐に目をかけられていることから嫉妬され、『豆狸』と呼ばれて何かと突っかかられる。ただし、そのペリーヌとも後に友人と呼べる関係になっている。
- 勢いで軍志願したため、軍人としての心得は無く本来所属している部隊をよく把握してなかった。独断専行や命令違反等が部隊のメンバーの中でも多い方でもある。3期10話では、静夏が説得して命令に従わせることが出来た際、一同から絶賛されるのを見て複雑な様子を浮かべていた。
- 家事は得意であり、和食料理が上手である。
能力
- 上記の通り軍人ではないため正規の軍事訓練は一切受けていなかったが、ウィッチとしては天賦の才能があったため、第1期2話で初めてストライカーを装着して訓練無しで初飛行に成功してみせる。
- その後は坂本少佐に厳しく扱われ、訓練では失敗も多かったが徐々に実力を付けていき、模擬戦で坂本少佐が得意とする高難易度の戦法・左捻り込みを成功させている(ちなみに、これは見よう見まねでやっただけで、ペリーヌからは坂本少佐に秘密の特訓を受けたのではと疑われた)。
- 第2期では、2話で半年間のブランクを物ともしない様子で飛行し、ヴェネツィア海軍の艦隊を守り抜いた。8話では試運転も済んでいない新型機・震電をすぐに使いこなし、大型ネウロイを単身で撃破するまでに至る。
- 第3期では、1話でヘルウェティア空軍にあった蜘蛛の巣が張り付いて少し叩いただけで部品が取れるほどのほとんど整備されていない酷い状態のストライカーを装着し、魔導ポンプの詰まりも自身の魔力で強引に直して無事に飛行した。
- 戦艦ドージェで応急処置の整備を受けて武装して再び飛び立つと、ネウロイの攻撃を物ともせず圧倒する技量を見せた。
- そして、何より特出すべき点は、自身に秘める膨大な魔法力である。
- シールドの大きさは個人では規格外なほど広範囲(通常は自身を覆える程度の範囲)で、戦艦ドージェを艦橋から半分以上を覆い隠せるほど。離れた場所にいる味方にも届くため、模擬戦でペリーヌに「反則」と言わせた。また、多重シールドを張って突撃することで強固なネウロイの装甲や分厚い氷山の壁をも破壊するほどの威力を持つ。
- ロマーニャの最終決戦で魔力を失うも、留学で訪れた欧州で魔法力が復活し、その際現れた魔法陣の光で上空の大量の小型ネウロイを一瞬で消滅させた。
- 「オペレーション・サウスウィンド」では、シールドを多方向に同時展開したり、シールドを飛ばして小型ネウロイの大群を撃墜する離れ業を見せていた。
- この魔法力はネウロイも非常に脅威に感じており、魔法力が復活した際、ネウロイは真っ先に自身を倒しに向かって来た(劇場版では静夏を取り囲んでいた小型ネウロイ達が攻撃を中止して芳佳の元へ急行したり、「オペレーション・サウスウィンド」では地下で精鋭の501メンバーと交戦していた小型ネウロイの大群がすべて地上に急行していた)。
固有魔法
- 彼女の固有魔法である治癒能力は念動系魔法の一種。外傷のみならず病気にも有効であり、他のウィッチへの付加能力も有する。
- アニメ開始時点では1人を治すのも精一杯だったが、訓練・実戦での精神的成長によって2期8話では十人以上を治療した後も問題なく戦闘を行っていた。またこの成長は既存のストライカーではリミッターが掛かって飛べなくなる程だった。
- 同じ治癒能力を持つフェルナンディア・マルヴェッツィには504JFWに勧誘されたが断っている。(芳フェル参照)
おっぱい星人(淫獣宮藤)
- おっぱい星人化のきっかけはブリタニアに渡ってからできた親友リーネが芳佳に抱きついたこと。これが原因で宮藤はおっぱい星人として開眼する(なお、「おっぱい星人化」は島田フミカネのブログで触れられており、作者公認と言える)。
- リーネとの共同訓練や任務後に倒れ込む際は、必ず胸元に顔と手を寄せている。水上訓練や入浴、バルクホルンがジェットストライカーを起動させた際などは自然と胸元を注視している。
- シャーリーの胸を鷲掴みにした時は至福の笑みを浮かべ、衝突し倒れた時は胸元に顔を埋めている。またシャーリーとマルセイユとの胸の大きさでの争いの時などは無意識に目を輝かせている。
- 前方不注意から坂本少佐の胸をストレートにつかんで拳骨をくらう。また、浴場で遭った際、胸の事を考えるあまり湯あたりしてしまう。
- 魔法圧の不安定によって静夏に抱えられて飛行した際、背中に圧迫される胸の感触が気持ち良いことを暴露したことで、静夏の怒りを買って怒鳴られる。
- ルッキーニが土偶の呪いで巨乳になった際、「身体が勝手に」と躊躇なく胸を揉む。しかし、静夏以外は「いつものこと」と部隊内では周知の事実だったため、特に騒がれず。
- しかも、胸を揉んだことで魔法力が瞬間的に回復(シャーリー曰く「揉んで興奮したからだろ」)し、土偶騒動の最中で治癒魔法を使うために真剣な顔でリーネに揉ませてほしいと頼んでいた(結局、未遂に終わる)。
- エイラが静夏の胸を揉んで「中の上」と答えた際、「中の上…」と静夏の方をまじまじと見ながら呟いた。
- 最早3期の時点では、当初の葛藤や恥じらう姿は消えている模様。むしろ、真面目な表情で堂々と胸を揉もうとしていた。
2007年OVA版
初期のOVA版の芳佳は、本編と比べて髪の色がきつね色でボリュームがある。
性格は優しく模擬戦であっても味方を撃つことを嫌う。だが、ご飯をてんこ盛りにするなど、空回りしているお節介が見られる。
ストライカーを装着して魔力を発現すると、使い魔の「九字兼定」も具現化する。
また階級についてもアニメ版と異なり扶桑皇国海軍に所属し訓練を受けたためか「上等飛行兵曹」(曹長)としている。
ちなみに、他の501メンバーもまだ設定が定まっていなかったため、本編と少し差異がある。
例えば……
・リーネがかなりドジッ子(食器を割る、模擬戦で弾の装填を忘れるなど)
・ルッキーニが同じ新人
・坂本少佐はOVAでは少尉で、本編の豪放磊落さが無い厳しい軍人な性格
・バルクホルンはMG42を1挺しか持っていない
・エイラが普通にシールドを張っている
……等々。
その他に、ストライカーも当初はプロペラ部分の先端に車輪が付いており、滑走して飛び立つと内部に収容される仕組みになっていた。
また、当時は芳佳、リーネ、坂本少佐、ペリーヌ、ミーナ中佐しか声優は決まっていなかった。