「命令は、絶対なんです」
プロフィール
名前 | 服部静夏 |
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身長 | 159cm |
年齢 | 14歳(1945年) |
誕生日 | 1931年8月18日 |
所属 | 扶桑皇国海軍兵学校→第501統合戦闘航空団 |
階級 |
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使い魔 | 四国犬 |
使用機材 |
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使用武器 | 九九式二号二型改13mm機関銃 |
CV | 内田彩(公開直前まで非公開で、公開日の2012年3月17日に発表された) |
イメージモデル
名前:羽藤一志 (1922~1942)
所属:大日本帝国海軍
愛称:「ポッポ」
撃墜数:19機
人物像
坂本美緒の教え子である海軍兵学校飛行学生の一号生。軍人家系の出で、幼い頃から使命感を叩き込まれて育ってきた。
生真面目だが、規律や教則を頑なに守ろうとする杓子定規な性格。
宮藤芳佳に対して素朴な憧れを抱き、彼女を目標にウィッチを志している。
軍人としての期待を受けて育ったため料理はしたことがない。
劇場版ノベライズでは生い立ちが書かれており、ウィッチの家系では無かったため発現した時は家族が大喜びし、町挙げてのお祝いとなった。その後、父が早逝したことから自分が頑張らなくてはと一念発起、家庭を支えるために努力を続けていた。
宮藤の二つ年下(ルッキーニと同年齢)だが、身体の発育は良く、胸も大きい(エイラ曰く「中の上」)。
まだ、固有魔法は発現していない。
劇中の活躍
劇場版
兵学校の制服(現実世界における海軍兵学校の短ジャケットではなく第一種軍装の下士官型の詰襟に独自の肩章を加えた物)の姿で登場。
ノベライズでは、劇場版の前日譚が書かれており、海軍兵学校に入学して初日に坂本少佐が課したマラソンを唯一完走を果たした(最初は1周400mを20周、それから10周、5周、5周と加算されて、最終的に計16kmを走らされた)ことで、坂本少佐に一目置かれる。
1945年、医学を勉強していた宮藤の前に現れた静夏は、宮藤に欧州留学の辞令が下り、静夏がその随行員として同伴することを自ら伝えた。そして宮藤とともに空母・天城に搭乗して欧州へ渡る。
移動中、憧れていた宮藤の軍人らしからぬ行動を目の当たりにして困惑するも、それでもまだ信じようとしていたが、天城が氷山に衝突した時に宮藤が艦長の命令を無視して独断専行し搭乗員の救出に向かったことが決定的になり、宮藤に幻滅して距離を取ってしまう。
欧州が見えて来た時にリネット・ビショップとペリーヌ・クロステルマンと合流、彼女達が世話をしている孤児達とともに世話になるが、その時に酷いスープを作ってしまう。
その日の夜、バルコニーで落ち込んでいたところにペリーヌがやって来て、自身が今抱いている宮藤に対する思いを見抜かれた上で「あの子(宮藤)が入った501は以前よりももっと強くなりましたわ」という言葉に衝撃を受けるが、それでも認めれないことに葛藤する。
翌日、芳佳とともに目的地に向かうが、途中で近くの村が崖崩れの被害に遭い、村人が助けを求めに来る。助けに向かうとする宮藤に対し任務を理由に止めようとするが、宮藤の強い決断により共に村へ同行し、村人達を治療する。
しかし、立ち寄った村にネウロイが現れると、ネウロイの注意をそらすために単独で戦う。
初陣だったが、訓練で学んだことを復唱しながら落ち着いて対処。小型ネウロイには善戦するも、新手の中型ネウロイのビームの威力を見て怖気づいてしまった隙を突かれ、攻撃を受けて撃墜され気を失う。
その後、宮藤が別の中型ネウロイを撃破するも重傷を負い、目を覚ました静夏は、宮藤の元に駆け付け無線で救援を呼ぶも、ネウロイに電波を妨害される。そして、母艦型ネウロイが現れ窮地に陥るが、宮藤を助けるため電波が通じる高度まで飛ぶ決死の行動をし、敵に追撃されながらも救援を必死に叫ぶ。
ハイデマリー少佐によって信号をキャッチされその声が元501JFWメンバーに送られる。仲間達の呼びかけによって宮藤は魔力が復活し、結果的に宮藤を助ける。
そして、結集した501JFWによって母艦型ネウロイは倒され、静夏は魔力が復活した宮藤の戦いぶりに感動し、和解する。
ベルリン解放戦線
劇場版後の動向は不明であったが『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』の第2話で正式登場。ネウロイ撃破後、ストライカーの不調で落下した宮藤を支えるように助ける活躍を見せる。その後、ミーナの口から「ベルリン奪還作戦(オペレーション・サウスウィンド)」と坂本少佐が正式に501JFWを抜けることが語られ、扶桑軍側の補充人員として正式メンバーに加わることが明らかになった。
またこの時の彼女のジャケットは劇場版と異なり従前の第一種軍装の『下士官型』の詰襟に少尉のものと見られる肩章と袖章に変更されており第3話では事前情報と異なり「軍曹」ではなく兵学校を卒業し「少尉」であることが明かされた。
この為、劇場版の後は扶桑皇国に帰国せず現地で卒業という扱いを受けて少尉に任官した為に正規の軍服を誂える暇がなく兵学校の制服に急遽少尉の階級章を付加したものと考えられる。
就任して最初の自己紹介で、緊張でアガっている状態で会議室の中に入るが、カーペットの歪みに躓いて転倒し、醜態をさらしてしまい一同に笑われてしまう。自分の指導係に宮藤が就き、部屋も同室となる。訓練では歴戦のメンバーに後れを取ってしまうが、宮藤に支えられて何とか喰い付いて行く。
しかし、宮藤が魔法圧の低下と、魔法力の回復力低下により飛べなくなったことに落ち込み訓練に身が入らず、ペリーヌに「この場にいない人を頼るのはやめなさい」と忠告される。必死に魔法圧を改善しようと悪戦苦闘する宮藤を見て、力になれない未熟な自分に憤るが、リーネに自分が出来ることをすればいいと励まされる。
ネウロイの襲来で宮藤とともに待機を命じられたが、宮藤とともに力を合わせて戦うことを訴えてミーナが折れたことで宮藤を抱えて出撃。宮藤がシールドに専念してくれたおかげで射撃に専念出来て見事ネウロイを撃破して初陣を飾る。が、直後に宮藤からセクハラ発言と行為を受けた時はさすがに怒り、一刻も早く魔法圧を直すために扱いていくことを宣言。その際、統合戦闘航空団内では宮藤の階級は曹長であることを教え、上官命令扱いとした(宮藤の少尉の階級はあくまでも「軍医」としての階級であることから)。しかし次話では冒頭で何事もなかったかのように2人でお茶を飲んでいる姿があるも、宮藤の魔法圧の安定のために箒を使った訓練に付き合っている姿がある。
「オペレーション・サウスウィンド」では、宮藤が作戦の要になっていることに喜ぶが、突撃班の宮藤とは別の援護班に組まれて残念がる。
しかし、作戦実施中、ネウロイの反撃で撤退戦に転じた際、魔法力温存のために宮藤が先に撤退することになり、その護衛として同行。大型ネウロイが追跡して来ると、宮藤を説得して一人で交戦し、コアの場所を特定して見事撃破に成功。この活躍が新聞に載る(実際は、作戦失敗を隠すためのプロパガンダ要素が強い)が、シャーリー達からは独断専行常習者の宮藤を説得出来た方を評価されている。
その後、一回り大きくなった同型のネウロイがキールに襲来し、すぐにコアがあった場所に向かうが、そこにコアがなく動揺した隙を突かれ攻撃を受け撃墜、左脚を負傷しネウロイの翼の上で気を失う。
大量の小型の爆弾型ネウロイが自分周囲に集まり、味方が手出し出来ないでいたが、キール基地に特攻しようとするネウロイを宮藤がシールドで防ぎ、小型ネウロイが離れて行った隙にシャーリーに助け出される。その時にちょうど目を覚ます。
ネウロイも無事に撃破されるが、宮藤が魔法力を使い果たして倒れたことに、自分の所為だと自責の念に駆られ気を失う。
目覚めた後、宮藤の安否が気になって慌てて部屋を飛び出し、坂本少佐達の姿を見かけて後を追うと、そこで「震電」を発見する。宮藤のために秘密裏に用意されたのだが、宮藤が魔法力の消耗で作戦から外されたことで使えなくなったことを知り、延期を訴えるも自分達の立場では勝手に延期にすることは許されず、尚も食い下がって坂本少佐に一喝される。その後、宮藤と再会するも、魔法力が消耗したのは自分の所為だと再び責めて泣き崩れる。
「ヴィクトーリア作戦」では、宮藤の分まで人一倍奮闘していたが、「ウォルフ」が巨大なシールドを構築し始め、迫り来るシールドに弾き飛ばされる。その際、陸上巡洋艦ラーテに衛生兵として搭乗していた宮藤の声を聞き、他のみんなにラーテに宮藤がいることを伝える。
ゲルトルート・バルクホルンの提案で地下道を通って孤立した宮藤達の救出に向かうが、シールドにぶつかった時に機体が損傷し、狭い地下道を飛ぶのは無理だと判断されてその場に残される。宮藤の救出に向かえないことに憤るが、そこに坂本少佐達が搭乗するB-17が現れて回収される。
対ネウロイ気化爆弾でシールドを破ろうとするが、時限信管のタイミングが合わず最大限の効果が発揮できず残り一発しか残されていない中、静夏は自分がタイミングよく起爆させることを志願。坂本少佐に損傷した機体では無理だと却下されるも、機内に積まれていた震電で飛ぶことを提案。震電を装着して飛び立つが、想像以上に魔法力を消耗させるも、タイミングよく起爆させてシールドに穴を空けることに成功。
しかし、シールドはすぐに塞がり始め、小型ネウロイの大群が宮藤達がいるフラックタワーに集結し始めたことで坂本少佐に撤退命令を出される。だが、フラックタワーの屋上で小火器でネウロイに抵抗する宮藤を見て、宮藤を守るために初めて自分の意思で命令に背いて閉じる前にシールド内へ突入し、ネウロイの攻撃に晒されそうになった宮藤を間一髪で守った。魔法力がほとんどない状態で大量の小型ネウロイと戦うが、相討ちの形でネウロイのビームを腹部に受けてフラックタワーの屋上へ墜落。
深手を負い宮藤を守れたことを誇りに思いながら最期を悟るが、直後に宮藤の魔法力が復活し、傷が癒されて一命を取り留める。その後、パットン大将に保護されて最後まで501メンバーの戦いを見届けた。
余談:史実の海軍兵学校及び教育制度の差異について
- 前述の通り「制服」は下士官型の詰襟のジャケットに独自の肩章を付けているが、こちらは1号生(最上級生)を示すものと考えられる。モデルとなる大日本帝国海軍の海軍兵学校の制服はいくつか変更はあったが昭和9年以降は冬服の場合ホック留めの詰襟の短ジャケット(※ちなみに現在の防衛大学校も同じ)に学年を示す金属製の襟章(ローマ数字で4年制時代の1号生なら「4」)を付加するシステムでありストライクウィッチーズオリジナルの制服である。
- また卒業と同時に少尉に任官しているが、日本の海軍兵学校では卒業すると「少尉候補生」として艦船に乗り組み海軍士官としての基礎を学んだ後、少尉に任官し本人の希望や適性を踏まえて各種学校に入るシステムで海軍兵学校在学中は飛行学生になれなかった。
- 「飛行予科学生から欧州へウィッチを派遣するための速成コースに選抜されて士官候補生になった」という解説に着目すると海軍飛行予科練習生(予科練)の制度に近いがこちらは兵学校は関係していなかった。
- 予科練は四等水兵から昇進していくシステムで軍服は当初セーラー服であったが、甲種飛行予科練習生という制度を新設した際に「海軍兵学校に準ず」と宣伝した事と実際に兵学校並みの難易度ということもあり新設の海軍兵学校だと思って入隊したら四等水兵という低待遇に不満が爆発したので下士官型軍帽と7つのボタン留めの詰襟短ジャケットという兵学校と似た制服に変更された。
- 飛行予科学生時代は「臙脂色のセーラー服」を着用しているため予科練の要素を取り込んでいるものと考えられる。
- ROAD to BERLINでの彼女の軍装は兵学校の制服のジャケットのまま階級章を少尉のものに差し替えているが、劇場版で宮藤芳佳に少尉としての軍服を用意していない事に驚きの声を上げている事を考えると坂本美緒達のように第二種軍装か下原定子と同じ第一種軍装のジャケットを用意していないと不自然に感じられる。史実から答えを見つけ出そうとすると当時の海軍士官たちの軍服は自弁で用意するものであり異国の地で決して小さくない急な出費は難しく苦肉の策であると思われる。
その他
- 前述の宮藤からのセクハラ行為からしばらくして、リーネが拾ってきた土偶でルッキーニが巨乳化した際に宮藤がその胸をダイレクトに揉む姿を見て驚きを隠さなかったが、ペリーヌらから「いつものこと」と言われ笑いごとで済まされていた。その後、ルッキーニを媒体として闇落ち(巨乳化+呪いの餌食)したペリーヌから宮藤らを守ろうとして料理に使うレードル(おたま)を武器に応戦するもあえなく撃沈、悲鳴のみで描写はないが宮藤の時以上のセクハラ行為をペリーヌにされた模様で、彼女自身も闇落ちしてしまう(闇落ちしたときの鳴き声(?)は「ずけけけけ(静夏の「ず」に由来する)」)。そしてリーネの対装甲ライフルによって土偶が破壊され正気と胸の大きさが戻るが、501内での日常に慣れる日もそう遠くはないかもしれない。
- 3期8話でおっぱい星人と絡み(意味深)があった際、中の上と評された(淫獣「中の上…」)。そのセクハラ…もとい絡みぶりは前述の宮藤以上で(宮藤の場合は背中で感触を堪能していた)、「中」と評した別部隊の同郷ウィッチよりはわずかながら評価が上であった。
- 3期11話でネウロイのシールドにぶつかった際に自身が履いていたストライカーが損傷し、12話で替わりに震電を履いた際に著しく魔法力を吸い取られる感覚を体感し(2期11話で宮藤が美緒の部屋で烈風丸を持った時の感覚に近いもの)、「こんなユニットで戦っていたのか」と、改めて宮藤の魔法力の凄さを痛感することとなった。
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下原定子……同じ第1種軍装のジャケットを着用している。