ジャージ

じゃーじ

布地の一種、および、それを用いて作られた衣服の総称。日本ではスポーツウェアに仕立てられた物を指して用いられる事が多い。

概要

名前の由来はイギリス領ジャージー（島名）とされる。

ここでは乳牛として知られるジャージー牛の毛から作った毛糸をメリヤス編みにしてセーター等に利用する文化があり、このメリヤス編みの衣服がイギリス本島では「ジャージーステッチ」と呼ばれるようになる。

やがてそれらは世界中に伝播し、アメリカ合衆国がスポーツウェアとした物が「ジャージ」の名で日本にも入ってきて今に至るものと考えられている。

現在は牛毛ではなく化学繊維を用いた物が主流になっている。メイン画像のように、はっきりとした色合いにアクセントとして側面にラインを入れるデザインが典型である。

一般的に伸縮性があり、着心地と耐久性を両立するが摩擦には弱い。

また、スポーツウェアとして作られた物を普段使いに転用するというコーディネートも古くから見られており、現在では最初からそうした用途を前提とした物も製造・販売されている。

特に「ヤンキー」や「ストリート」といった属性と相性が良く、若々しいデザインでありながらも黒・金・銀を多用するなどして厳つい雰囲気を前面に押し出しがちである。

同様の存在に「スウェット」があるが、そちらは1920年のアメリカ発祥で、生地に木綿を使用してより吸水性と通気性を高めたトレーニングウェアとして発明されたものである。