概要
宇宙海賊バルバンの幹部で、4軍団のひとつ「サンバッシュ魔人団」を率いる軍団長。
短気かつ騒々しい性格で、バイクを乗り回しては所構わずリボルバー式の拳銃をぶっ放す等、派手な行動が目立つチンピラだが、組織内で自分の立場が危うくなると、もたつく部下の魔人や戦闘員を蹴り飛ばして叱責する等、保身に走る面もある。
樽学者ブクラテスを「樽ジジイ」(または単に「ジジイ」とも)と呼んでいるが、都合のいい時だけ「大先生」と煽てる事もある。一方でブクラテスも頼られて悪い気はしなかったらしく、次のブドーとブドー魔人衆がろくに自分を必要としないことを「サンバッシュの方がまだ可愛げがあった」と愚痴っている。
封印が解けない魔獣ダイタニクスを復活させるため、ブクラテスの助言を元に、「エネルギー」を掻き集めるが、基本的にはその場のノリと思いつきで決める為に場当たり的な作戦が目立ち、まともな作戦を立案した事は皆無に等しい(中には効果的な作戦もあったが)。
ブクラテスの助言が無い場合は「そうだ、○○だ!」といった具合に決定され、革ジャンを着た暴走族風の荒くれ者で構成される魔人を地上に差し向ける。
ただ、単なる行き当たりばったりの馬鹿という訳では無く、寧ろ知恵と頭はバルバンの中でも非常に回る方であり、やろうと思えば頭を使った戦いができるタイプである。
実際……
・タグレドーの特殊能力を活用させて一時的とはいえ星獣を完全無力化
・ブクラテスがあることに気付いた際に瞬時に作戦を変更して迅速に準備する
・ネイカーによる二段作戦
・グリンジーを使ってギンガマンを完全に欺いて罠に嵌める
など全軍団長の中でもトップクラスの策士っぷりを見せている。
というか部下が基本馬鹿か頼りない面子が多い所為で、軍団長として無理矢理にでも知恵を絞らないといけない立ち位置なのだろう。
各話での行動
第一章
「ヒャッホー!!封印が解けたぜぇ!!起きろぉー!!」
いの一番に目覚め、封印が解けた事に対する喜びを盛り上げようとするが、周囲の呆れと怒りを買ってしまう。
地上に降り立った時は、バイクで爆走して銃撃をお見舞いした。
第二章
ゼイハブ「ジョーカーはどいつだ?」
サンバッシュ「フフン、俺だぜ。」
一番手のコルシザーを差し向けようとするが、他の軍団と言い争いになり、仲裁に入ったブドーを「おめえは引っ込んでな、ちょんまげ野郎!」と罵った。
ゼイハブが投げたトランプでジョーカーを引き当て、最初の行動隊長として作戦の責任者となる。
サンバッシュ魔人団
詳しくは当該記事を参照。
その壮絶な末路
相次ぐ作戦の失敗で後がなくなったサンバッシュは、ラストチャンスとしてネイカーによる作戦を実行させた。
ネイカーはギンガマンに倒され、十二章でついに処刑を言い渡されるも地震作戦が二段構えであることを伝え、最後の魔人であるグリンジーをヒュウガに変身させて人質にするとギンガマンを海岸に呼び寄せ、ネイカーが発生させた大地震の影響で出現した洞窟に誘い込み、リョウマにアースでしか開けない扉を開けさせ、ギンガの光が収められているという宝箱をグリンジーに奪わせた。
巨大化したグリンジーがギンガイオーに敗れ、自身もまたギンガレッドとの一騎打ちに敗北したものの最後の力を振り絞り宝箱を開けた。
だが中には何も入っていなかった。
それはサンバッシュが「どでかい事」をやるためにゼイハブ船長にも内緒で3000年も守り通してきた情報が破たんした瞬間だった。
元々ギンガの光を地球に持ち込んだ者を討伐したのはサンバッシュで、彼からギンガの光の隠してある場所を聞き出すことに成功し、その情報を基にギンガマンを罠に嵌めるという作戦だったが、場当たりすぎる性格が災いして確証を取らなかったため、嘘であることに気付かなかったのだった。
もうバルバンに戻れないと知ってヤケを起こしたサンバッシュはバイクでギンガレッドを攻撃して道連れにしようとするも、すれ違いざまに二刀一閃を受け、そのままバイク諸共崖から落下、断末魔の叫びを上げて爆死した。
余談
名前の由来は「桟橋」。
檜山は今作以前に『五星戦隊ダイレンジャー』で神風大将、『忍者戦隊カクレンジャー』で妖怪イッタンモメン、そして後年『動物戦隊ジュウオウジャー』でヤバイカーを演じるなど、とにかくスーパー戦隊シリーズにおいてはバイクに乗る暴走族系怪人としての出演が多い。また、6年後の『特捜戦隊デカレンジャー』ではカジメリ星人ベン・Gの声を担当した。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 宇宙虐滅軍団ウォースター:こちらも昆虫型宇宙人が構成員の組織。
ギリンマ:9年後の1時間後の作品に登場する敵組織の幹部。中の人が同じで且つ、組織中最初に殉職した幹部、という点が共通している。