ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

ゲゲゲの女房の編集履歴

2021-03-19 18:16:25 バージョン

ゲゲゲの女房

げげげのにょうぼう

漫画家・水木しげるの妻・武良布枝の自伝。ドラマ化・映画化された。

概要

  1. 漫画家水木しげる夫人武良布枝が著した自伝。
  2. 上記を原案にしたドラマ映画。本項ではこちらを解説。


テレビドラマ版

2010年3月から9月まで放送したNHK連続テレビ小説ヒロイン・布美枝役を松下奈緒、茂役を向井理が演じた。


ドラマの登場人物は実在の人物をモデルとしているので、「飯塚」姓は「飯田」姓に、「武良茂」は「村井茂」になど改変が多い。オリジナルキャラクターも登場するなどフィクション性の強い部分もあるが、大筋は原作に沿っている。


あらすじ

昭和初期、島根県安来市の飯田家に3女として生まれた布美枝は、厳格な父親のもとで、多くの兄弟姉妹に囲まれて育つ。

同世代に比べて高すぎる身長がコンプレックスで、普段は内気で目立たない女の子だった布美枝だが、父親からは「いざという時には度胸が据わり、土壇場で力を発揮する」と評されていた。


年頃になった布美枝は、プロにも認められる洋裁の腕で身を立てるか、結婚して家庭に入るかで悩む。しかし身長がネックとなって見合いはうまくいかず、成り行きから就職もしそびれてしまう。

結果的に「嫁き遅れ」となった布美枝は、後継ぎである兄夫婦と弟に挟まれ、肩身の狭い毎日を送っていた。そんなとき、売れっ子の漫画家だという村井茂との縁談が持ち上がり、見合いから僅か5日というスピード結婚で東京・調布市へと嫁いでいく。


しかし実際の茂は、どれだけ働いてもなかなか収入に結びつかない貸本漫画家で、新居はそれこそお化けが出そうなオンボロ、しかもその月賦(ローン)どころか、毎月の電気・ガス・水道代にも事欠く有様だった。

昭和36年、東京と島根では、外国に行くほどの距離感があった時代。今さら泣いて実家に戻るわけにもいかず、持ち前の度胸を発揮した主婦・布美枝の奮闘が始まる。



評価と反響

それまでのNHK朝ドラヒロインは、何かしらの特技を持ち、それが活躍に結びつくというのがお約束だった。しかし布美枝は洋裁の腕前はあるものの、見合いのごたごたで就職できず、社会に出て働いた経験はないという生粋の主婦である。その彼女が突然慣れない環境に放り込まれ、仕事に必死で家庭のことまで気の回らない夫を支えて孤軍奮闘する姿は、主な視聴者である多くの主婦の共感を呼んだ。

「ゲゲゲの女房」は大ヒット作品となり、視聴率が落ち込んでいたNHK朝ドラは、この1作で息を吹き返した。


劇中にはべとべとさん貧乏神いそがしなど妖怪の皆さんも多く出演。水木の少年時代を扱った以前のNHKドラマ「のんのんばあとオレ」に出演していた小豆はかりも登場し、スランプ状態に陥っていた村井茂と対話している。


2010年9月25日に、惜しまれつつも最終回を迎えた。NHKの朝ドラとしては異例の人気ぶりで、前日にはTBSの『ぴったんこカンカン』や『中居正広の金曜日のスマたちへ』など他局の番組で特集が組まれたほどである。

他にもテレビ雑誌で取り上げられ、いきものがかりが歌う主題歌『ありがとう』も人気を呼んだ。


2010年11月には映画が公開され、布枝役を吹石一恵、茂役を宮藤官九郎が演じた。こちらでの名前は原作そのまま。ぬらりひょん等妖怪の皆さんも登場している。


2015年12月には水木しげるの追悼特別番組として、総集編が放送された。



関連イラスト

朝八時



外部リンク



関連タグ

ゲゲゲの鬼太郎 昭和 貧乏神 一反木綿


萩尾望都:日本を代表する女性漫画家の一人。しかし教育熱心で「漫画はくだらないもの」とする両親とは、デビュー後も冷戦状態にあったらしい。ことに母親には『ゲゲゲの女房』が放送されたことでようやく仕事を認められた、と語っている。

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました