ドロリンゴ
どろりんご
概要
CV:沢りつお
軟体怪人ドロリンゴとは、『仮面ライダー(スカイライダー)』に登場する、ネオショッカー所属の怪人。
名前からして泥がモチーフかと思いきや、どうやらアメーバ型改造人間らしい。
ミンダナオ島出身。その軟体によって他人に化けることができる。また肉片を飛ばして相手を溶かす能力も持つ。
スカイライダーの姿になり子供たちに悪事(子供をバイクでひき殺そうとした以外はほぼ悪質ないたずら程度の事だったが…)を働き、子供たちのスカイライダーへの評判を落とそうとした。結果として被害に遭った子供達がスカイライダーが好きな子供をよってたかっていじめるという事件が起きるまでになった…やったことはセコいけど結果はえげつない。
そして最終的には世界中の子供たちの命を盾にして本物のスカイライダー=筑波洋をネオショッカーに引き込もうとする、効率的なのか非効率的なのかよく分からない(もっと他のやり方が出来なかったんだろうか…例えばショッカーライダーみたいに…)が、とにかくそんな壮大な計画を実践する。
結局最後は3体の偽ライダーに分裂して戦うが、一体一体の能力が下がりすぎたため再び1体に合体。
偽スカイライダー
「ホーラ食えよっどんどん食えよ! 大好きなアイスクリームだろ!! そんでお腹壊しちゃえよ!!」
スーツアクター:岩泉芳武、上田弘司、河原崎洋夫
本物との違いはマフラーやブーツの色で、本物が赤いマフラーと黒いブーツなのに対して偽者はどちらも黄色である(ゲルショッカーのショッカーライダーNo.1のオマージュだと思われる)。
簡単に見分けがつきそうなのだが、この手の話のお約束で周囲は全く気付いておらず(がんがんじいなんぞ戦闘に割って入って本物の妨害までしてしまってるし…)、この姿で子供たちに悪行三昧を働き、前述の計画を実現させようと画策していた。
なお、劇中で行った悪事の内容は以下の通り。
- 子どもを押し倒した。
- さらに子供の作った砂場の山を壊した。
- 子供の持っていた水鉄砲を分捕って壊した。
- 子どもにその辺の商品陳列棚から盗んだアイスクリームを無理やり食わせたうえ、止めに入った店員にも食わせた。
- 子供をバイクでひき殺そうとした。
さらにその後、
- 子供のおもちゃを壊した。
- 子供の髪の毛を引っ張って「痛いか?」。
バカだ…バカすぎる…。
最終決戦時には3体に分裂してスカイライダーに襲い掛かるが、パワー(体重もか)も3等分されてしまっているため戦闘能力が下がり、全く勝負にならなかった…。
ちなみにこの擬態能力、内部構造まで真似できるのか、3体のうち1体がスカイライダーから攻撃を受けた際、「骨が、骨が折れた~」とかなんとか、軟体怪人なのに不思議な事を喋っていた。
山田ゴロによる漫画版では、当時のアジトから回収された設計図を元に改造された偽スカイライダーが登場した。
画が白黒のため見分けづらいが、腕が黒いのとマフラーに斑点がない(山田ゴロ版では強化スカイライダーも明瞭に描かれている)のが本物との違い。
しかしそれは筑波洋並の肉体でなければ碌に動くこともできない改造であり、最初の偽スカイライダーはぎごちなく歩いては煙を吹く始末。
洋以外の適格者を見つけることもできなかったため偽スカイライダーは人間に化け(素体の素顔?)、洋に対し当たり屋行為を行って輸血を受けた。
こうして互角のスペックを得た上、スカイライダーの体力を消耗させてから戦うことで優位に立ったが(ちなみに体内の原子炉が爆発したときの周囲への被害をスカイライダーが恐れたため、戦いの場は宇宙)、経験の差が出たかスカイライダーを宇宙空間から落とすことが何を招くか自分も同じ動力ながら予測が出来ず、最後はエネルギーを回復したスカイライダーに破壊され、大爆発した。