だじゃく組合
だじゃくくみあい
超神ネイガーの敵である悪の組織。だじゃく(だんじゃく)とは、秋田弁で「乱暴」「横暴」の意。
組合長以下、多数のホジナシ怪人(組合員)たちが所属している。なお「ホジナシ」とは、「間抜け」「分別のない者」の意。
組合員の名前もまた秋田弁でマイナスな意味を持つ方言から来ており、その多くが秋田に害をなす存在などをモチーフにしている。
「明日の秋田を駄目にする」をスローガンとして掲げ、秋田の悪の組織ナンバーワンを目指し、組合員は日々セコい悪事(ピンポンダッシュなど)にいそしんでいる。おもな行動方針は「秋田の平和と繁栄を呪い、実りを踏みにじる」こと。ネイガーショーなどでは、その場にいるTV局のアナウンサーやゲストを誘拐して組合員にしてしまうなどの卑劣な行為を行うが、誘拐された側からもあまり本気で怖がられたためしがない。幹部一人一人の個性が強く、組合内部での上下関係を巡った小競り合いが繰り広げられることもある。
秋田県下のすべての市町村と岩手県、台湾に支部組合がある。これらを中央で統括する組合連合会があり「ダジャックス」と名乗っている。だじゃく組合連合会は正義側のネイガーすら持っていない独自ドメイン“dajax.jp”を保有し、インターネットの世界からも悪事を目論んでいる。まともな企業ホームページらしく仕上げてあり、「秋田をダメにするソリューションの提案」などそれらしい事が記載されているが、各所のボタンやハイパーリンクを設置しているように見える場所にマウスポインタを合わせても、何も反応しない。
なお、国勢調査における職業は「団体職員」。
セヤミコギ
組合長だがその姿を見た者は誰もいないと言われている。口癖は「コギ、コギ、コギ」。部下に面倒ごとを押しつけ、自分は背中や腰が痛いからと言って寝てばかりいるらしい。
名前は「怠け者」「面倒くさがり」の意。
バスコギ
副組合長。2枚舌の巨大なブラックバスが黒スーツを着ている姿。
アタッシュケースを持ち歩き、さまざまな悪質商法で秋田県民から小金を搾り取ろうと企む。極めて胡散臭い通販会社「ダジャネット」を経営している、と自分では言うが、何もかも本当かどうかは分からない。口癖は「ばは、ばはー」。
引っ込められない舌が弱点で、よく1枚引きちぎられる。
名前は「嘘つき」の意。
ハンカクサイ
戦闘担当の行動班長。超神との対決が最も多く、組合員の中では最も有名。基本的にいつもはだらだらとやる気のない態度である。やる気のないあまりに、アラゲ丸には常に無抵抗で蹴りを入れられ、時には戦闘員ホジーネに踏まれることすらある。年齢は自称2万歳。
稲作農家にとって最大の害虫カメムシをデザインした顔面。農業従事者なら、見るだけで不快感を催す怪人。
呼ぶ場合は、必ず「ハン・カクサイ」と区切らないと怒る。自称「ハン様」。
セヤミコギ組合長とのやりとりでは、中間管理職特有の卑屈な態度に終始する。
部下のホジーネたちには、労いの言葉をかけたり食べ物をおごったりと、思いやりのある面を見せることもある。
悪事はあくまで「仕事」であるため、仕事のストレスは善行によって発散しているようだ。
武器は「タロンペ・ソード」。氷柱の剣であるため、もろくて折れやすい。
得意な攻撃技は、尻から発射する「カメムシガス」(公式サイトでは「おならガス」とも表現)。強烈に臭い。これを秋田県民が嗅ぐと、たちまちホジナシになり、だじゃく組合に入りたくなったり、場合によってはカメムシそのものに変えられたりする。
農薬散布のヘリコプターの音が弱点。これが聞こえると物陰に隠れるが、頭を隠してもなぜか尻は隠さない。
ネイガーに負け、逃げる時の捨てゼリフは「おべでれや~!!」(「覚えてろよ」の意)。
ラジオ番組をもつなど、マスコミを使った作戦を得意とする。声質がよいのと語り口が軽妙なので意外と人気があり、ファンも多い。
見る夢は、すべて「No Future(未来はない)」らしい。
ちなみに「だじゃく組合」という組織の命名及び組織のバックルのデザインを手がけたのは彼の様子。
名前は「馬鹿馬鹿しい」「愚かな」「間抜け」「中途半端な」などの意。
スコタマハンカクサイ
正式名称「スーパーウルトラハン・カクサイ」。100年後の未来からやってきた、未来のハンカクサイである。
鹿角市大湯のストーンサークルがもつ、時間をコントロールする機能によってタイムスリップしてきた。ハンカクサイは、100年の間、さまざまな農薬にうち勝つため、自分の体を強化改造しているうちに、強力で醜悪な姿のスコタマハンカクサイとなったらしい。現代のネイガーの武器や技は一切通用しない。
品種改良された未来の稲の味が舌に馴染まなくなったため、おいしい稲の汁を求めて、現代にやってきた。
時空を超える際に溶けて短くなったタロンペソードを武器にする。
呼ぶ場合は、必ず「スコタマハン・カクサイ」と区切らないと怒る。
ハンカクセエ
戦闘担当の行動班長。「超神ネイガー 勝ぢ抜ぎ大バトル!」で初登場。
ハンカクサイ同様、カメムシをデザインした顔面だがハンカクサイはチャバネアオカメムシ、ハンカクセエはアカヒゲホソミドリカスミカメというそれぞれ異なる種類のカメムシがモチーフになっており、ハンカクサイとは別人であるらしい。
武器は「タロンペ・ソード」と強烈な悪臭を有する「にぎりっぺガス」。
スコタマハンカクセエ
ハンカクセエ配下の怪人。
ハンカクセエいわく秋田火力発電所2基分を稼働させるほどのガスを体内にため込んでおり、ガス漏れ、異臭騒ぎ、水漏れを頻発させ秋田市ガス・水道局から苦情が来るほどの怪人らしい。
ボッコレタマグラ
行動班長配下の怪人。初期の頃はハンカクサイと一緒に出ることが多かったが、カマドキャシーが行動班長に昇進してからは「カマ」つながりで、そちらと組むことが多い。
下っ端の戦闘員・ホジーネたちが作った。
頭と両腕に壊れた鎌を装着している。この鎌は柄と刃の間の金具が壊れているだけにはずれやすく、しかも実際にはずされると何もできなくなり、途方に暮れてしまう。しかし、相手に触れることで、相手が持っている道具(武器に限らない)が使いものにならなくなるという恐るべき能力を持つ。
他人の畑に勝手に入り込んで草刈りをする。まともなら役に立つのだが、壊れた鎌の刃はなまくらで切れないし、単に畑のウネを壊すばかりで迷惑をかけるだけ(だじゃく組合としては正しい)。
甲高い声で「タマグラ~」と鳴く。滅多に言葉を話さないが、話す時はホジーネよりも饒舌である。
名前は「役に立たないのにあれこれ言う」の意。
クサレタマグラ
怪人ボッコレタマグラの亜種。ボッコレタマグラの両腕の鎌を頭部に収納し、空いた両手で動力工具を扱うという、いわばボッコレタマグラの強化型。結構凶悪。しかも装備のチェーンソーは、ネイガーのキリタンソードを切断する程に強力な威力を誇る。但し、攻撃は唯一カントウシールドで防ぐことが可能らしい。
ご期待の通り、この怪人の道具はクサレ(腐れ:壊れ)ており、時折エンジンが停止する。振る舞いは荒々しいものの、根はボッコレ同様気さくで陽気。でもまったく使えない。
名前は「でしゃばり」の意。
モッタリマゲダリ
ハンカクサイ配下の怪人。ラジオドラマやコミック版にも登場。
身長約3メートル(突起部含む)に及ぶ巨大な怪人_というよりはむしろ怪物。悪臭ガスを発しながら、顔面を発光させたりくるくる廻したりするが自分は何をやっているかはよくわからないらしい。
かつて米国ウェストバージニア州のフラットウッズに出現し、現地の人々を驚かせたこともあるらしい。
鳴き声は「もったりまげだりー」。
名前は「優柔不断」の意。
タグランケ
ゴンボホリー配下の怪人。フラダンス風の曲に乗って登場する。
漁師の大敵、エチゼンクラゲをベースに、海上のゴミやら魚の死骸やらを集めて作られた、迷惑な怪人。かなり生臭い。頭部はエチゼンクラゲに腐りかけたイカを思わせる顔がつき、右手は触手、左手は魚の頭部、背中はフナムシをそれぞれ模している。身体全体が柔らかく、打撃攻撃があまり効かない。
触手から電撃を放つ。しかし電源が必要で、電源を断たれると攻撃どころか動きが止まってしまう。実は触手自体もよくちぎれる。
背中に、電池が2本入っている。背中の巨大フナムシを引きはがすと電池が落ちてしまう。
鳴き声は「ターグランケー」。
名前は「馬鹿」「半人前」の意
ホイドタガレ
ヨグタガレ配下の怪人。ヤマビルをベースに、山中に不法投棄された廃棄物を集めて作られた。身体に三本の黒い線(ヤマビルの特徴)があり、「黒い三本線」の別名を持つ。
4~5つの関節がついた、管状の3本の太い触手を持つ。また、背面から伸びる尻尾がある。
触手で相手に吸い付き、エネルギーを吸い取る。この時、敵味方に関係なく手近な者を襲う。なりゆき上、ホジーネやゴンボホリーが犠牲になることが多い。
ふだんはぎくしゃくした動きをするが、エネルギーを吸えそうな獲物を見つけるとスムーズな動きとなり、獲物に忍び寄る。乾燥には弱いが生命力は旺盛で、水中なら3日ほど何も食べなくても平気。
元がヤマビルだけに、弱点は塩。濃度20%以上の食塩水でも効果がある。
片腕がかぎ爪になった者や、熊手状になった者、頭部に角がある者など、細かなバリエーションがいくつかある。
名前は「守銭奴」の意
シンケタガレ
エフリコギ配下の怪人。主任。黒い体に全身に神経が浮かび上がった外観をしている。
少しでも気に入らないことがあると逆上し精神状態が不安定になり誰の手にも負えなくなり、気が狂うほど暴れまくる怪人。浮かび上がった神経に触れると発狂し見境なく攻撃する。
名前は「神経質な人」の意。
ナンカクサイ
ハンカクサイとよく似ているが、別人。グリーンの背広に黒いワイシャツ、白ネクタイ。ステッキを武器としてネイガーと戦う。だじゃく組合の台湾支部・青年部に所属の班長怪人。
2006年、緑色のカメムシ顔で秋田空港の「空の日」イベントに初登場。その後紫色のカメムシ顔となった。
その名の通り「何か臭い」らしい。
しまだしまお(ゼブラオー)
だじゃく組合岩手支部の課長。本部や他支部で言う行動班長に相当する。
シマウマの怪人だが、なぜかノリはラテン系。馬なだけあって突進攻撃を得意とするが、頭を捕まれると身動きが取れなくなってしまう。
「しまだサバンナ」という、瓜二つの弟がいる。
マイネダオン
大昔、宇宙から大量にやってきて、北東北3県に栄えていた超古代文明を滅ぼしたと言われる(だじゃく組合の倉庫にあった古文書による)ロボット怪人。いわゆるオーパーツ。そのため、立場も組合員ではなくだじゃく組合の備品扱いとなっている。
遮光器土偶によく似ているが、関連は不明(亀ヶ岡遺跡から発掘した土偶を改造したという設定もあり)。手に持った光る棒から放射するホジナシ光線によって、人間を簡単にホジナシにしてしまう。そのために古代文明は跡形もなく崩壊し、今も北東北は繁栄から取り残されているらしい。人間が絶望する際に発するマイナスの精神エネルギーで動く。
調子のいいときはネイガーの武器も通じないほど強いが、人間がやる気に燃えているときの精神エネルギー「ヤルドの力」には弱く、人が声を合わせて「ヤルド」と叫ぶとたちまち故障する。首にある発光パーツを取られてしまうと動かなくなり、ただの土偶に戻ってしまう。
金色の遮光器土偶型コントローラーによって操ることができるらしいが、だじゃく組合の怪人ではうまく操作できないようだ。今も北東北の各地に、空襲後の不発弾のようにたくさん埋まっているらしい。
名前は津軽弁で「もう駄目だ」の意。
余談だが、青森の方言が名前に使われている点などからも分かるように元は青森のローカルヒーロー・ラッセイバーの敵キャラだった。
ホジ子
非常勤の広報部員。
ラジオ番組「ハン・カクサイの電波ダジャック!」でアシスタント・パーソナリティを務めた。
元・秋田放送のアナウンサー「原志保」だったが、だじゃく組合に拉致同然の形で取り込まれた。
本名の「志保」をひっくり返して「ホジ子」という名前にされてしまった。
当初は、ハンカクサイを「ハン様」と呼ぶのも抵抗があったらしいが、今やすっかり洗脳され「すばらしいハン様」と呼ぶほどの立派なホジナシになっている。インドに行って以来、毎日カレーばかり食べるほどのカレー好きらしい。
ホジ松
非常勤の広報部員。
ラジオ番組「NTTフレッツ光プレゼンツ ハン・カクサイの電波ダジャック!生放送2時間スペシャル」でアシスタント・パーソナリティを務めた。さらにその後の「ネットの裏ダジャック」にも登場。
秋田放送のアナウンサー「松井梨絵子」だったが、だじゃく組合になんとなく取り込まれた。松井の松の字を取って「ホジ松」という名前にされてしまった。
KKタマグラ
ABS秋田放送ラジオの昼の番組「ごくじょうラジオ」にて、ハンカクサイがラジオ中継車「ラジパル」に乗る際の、ディレクター兼運転手。たまにハンカクサイに合いの手を入れたりツッコミを入れるなど、息の合ったところが窺える。目撃情報によると、怪人の姿はしておらず、上下黒で決めたサングラスのイケメンらしい。