カミュ(DQ11)
かみゅ
【頼れる相棒】
「オレは信じるぜ。勇者の奇跡ってヤツを……。」
(※この項目はネタバレを含みます)
プロフィール
概要
『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』に登場するキャラクターで、パーティメンバーのひとり。
青いツンツン頭と、腰にさした短剣、大きなフードのついた、くすんだ緑色のチュニックが印象的な青年。DQシリーズではククールに次いで登場した左利きのキャラである。
年齢は19歳。当初は単なる初期設定であったが、後に正式な年齢に設定された(作中でも主人公よりは年上であると明言されてはいる)。口癖は「マジか」。
以前、相方のデクと共に「デルカダール王国」の秘宝「レッドオーブ」を盗んだことで「デルカダール城」の地下牢獄にぶちこまれていた。その後、勇者を名乗っただけで投獄された主人公を見て、「全ては預言の通り」と意味深なことを呟き、密かに牢の檻の中で掘っていた穴から脱出。
以後、とある目的を果たすために主人公の良き相棒として共に行動する。
やや粗野だが、面倒見が良く義理人情に厚い性格。口はあまりよろしくなく、気の強いベロニカとはしばしばケンカをしているが、非常に仲間想いで、因縁がある相手でも事情を知ればすぐに打ち解けられる。
盗賊ながら博識で、本人も少しばかり知識量に自信があるらしい。基本的には常識人で、おかしな事・非常識な事に対しては呆れている事が多い。
会話システムでは、主に次の目的について話すことが多く、「カーナビのカミュ」、略して「ナビュ」というあだ名でファンから呼ばれることも。
しかし、人間と人魚の悲恋や、ある人物の最期を目の当たりにした時は、感情を露わにする一面も見られる。
ちなみに、パーティメンバーの中で一人だけ一般人であることをこっそり気にしている。
そして、シリーズファンの間では、ツンツンの青髪に輪状のピアスという姿が、過去作の主人公にソックリと発売前から話題になっており、同じく青髪の妹がいるという点も、彼と一致している。これは3DS版の「冒険の書の世界」で、カミュ自身も言及している。
過去とその後
元々は孤児であり、寒冷地である「クレイモラン王国」付近を活動拠点にしているバイキングに、妹のマヤ共々拾われる。
雑用係として厳しくこき使われる生活の中、5年前のマヤの誕生日に首飾りを贈った。しかし、その首飾りは呪われており、持ち主が触れたものを黄金に変えることが出来る代わりに、いずれ持ち主も黄金になってしまう、いわくつきのものだった。
呪いによって黄金になりつつあるマヤをカミュは助けようとしたが、助けを求めて伸ばされた手を取ることに一瞬ためらってしまい、その結果、マヤは黄金の像へと変わり果ててしまう。
変わり果てた姿の妹を故郷に残したものの、後悔から自暴自棄になり、盗賊に身を落としていた。そんなある時、預言者を名乗る男に「オーブを集め、地の底で出会う勇者に力を貸せば贖罪は果たされる」と告げられる。
その後、脱獄を決めていた当日に、預言通り、地の底である「デルカダール城」の最下層にある地下牢獄で、勇者である主人公に出逢った。
このように、「クレイモラン王国」には辛い思い出があるため、「クレイモラン城下町」のイベントの際には、町の中には入らず、外で待機している。
大樹崩壊後は記憶喪失になり、再会した際は兄貴肌な性格から一転、気弱でビビリな性格に変わり、全てのスキルを忘れている(一応、呪文は覚えている)。カミュの記憶喪失にこだわったのは堀井雄二氏だそう。
そのため、以前は忌避していた「クレイモラン城下町」に入ることができ、過去と向き合うことになる。
そして、かつて妹と暮らしていた「風穴の隠れ家」で、大樹の根に勇者の力を通して過去の記憶を見ることで、全ての記憶を取り戻す。妹を救うため、突如出現した「黄金城」に乗り込むことを決意する。なお、記憶を取り戻した時点で、失われていたスキルパネルは復活する。
「黄金城」では、「イエローオーブ」の力で「鉄鬼軍王キラゴルド」と化したマヤの暴走を、自らの身体が黄金になるのも厭わずに止め、和解に至った。
そして、自らの贖罪の手助けをしてくれた主人公に感謝の言葉を述べ、改めて勇者の相棒として、ウルノーガに挑むことを誓った。また、贖罪が果たされたことで、彼のスキルパネルが全て開放される。
最終的な肩書きは「勇者の相棒」。
なお、3DS版の「時渡りの迷宮」では、通常時と記憶喪失時の2種類の会話がきっちり用意されている。当然、ルドマンの屋敷における結婚のリハーサルイベントの返答も2種類あるので、気になる人はプレイデータを分けておくといいだろう。
一応、「ソルティコの町」から「外海」に出た時点で再加入イベントが発生するため、カミュと合流して「ユグノア城跡」や「サマディー城下町」に行くことも出来る。(一応、目立たないがムービーにも加わっている)
経験値を稼げる上、会話システムでは記憶喪失バージョンの会話を聞けるので、早めに合流すると良いだろう。
過ぎ去りし時を求めて
魔王ウルノーガを討伐後の「忘れられた塔」にて、主人公はベロニカや大樹崩壊の影響で失われた多くの命を救うため、過去の世界へ一人で向かうことになった。
最初は必死に止めた彼だが、主人公の決意が固いことを知ると、彼の意志を尊重し、仲間たちと共に彼を見送った。
「オレたちは、もう一度お前と旅をするからな!!」
「また、会おうぜ……!」
過ぎ去りし時を求めた後は、「聖地ラムダ」到達時のステータスに戻っている。しかし、「神の民の里」の長老・イゴルタプから潜在能力を引き出して貰う形で、2部で入手した経験値や使用した種アイテムによるドーピングの効果が反映され、更にスキルパネルも全て解放される。
ウルノーガの野望を事前に阻止した後は、諸悪の根源である邪神ニズゼルファに挑むことになる。
ちなみに、改変前の記憶が若干残っているようで、同じイベントが起こると既視感を持っていることが伺える。時を超えてきた主人公が、以前の主人公とはどこか違うことに違和感を覚えている様子。
こちらの世界では自ら過去を語り、「勇者のつるぎ・真」の力でマヤを黄金から元に戻すことに成功。無事に贖罪を果たした。同時に、首飾りの呪いは消えて、カミュ専用のアクセサリーとして、マヤから貸して貰える。
その外見や性格に加え、彼の辿った生き様は高い人気に繋がり、公式イベントで発表された人気投票ではいずれも高い順位を勝ち取っている。
なお、上記の過ぎ去りし時を求める際のセリフは、「好きなセリフランキング」において2位になっている。
性能
素早さが非常に高く、後述のように火力も出るが、盾を装備出来ないため、耐久力には一抹の不安が残る。また、「ぬすむ」の成功率や会心率には器用さが影響するので、出来るだけ上げておくと良い。
呪文を使うことも可能で、盗賊らしく補助系のものを覚える。攻撃呪文は「ジバリア」系のみで雑魚戦では扱い辛いものの、強敵相手(特に序盤~中盤)には効果的。
武器スキルは「片手剣」「短剣」「ブーメラン」の3つ。固有スキルは「かみわざ」。「単体攻撃の片手剣」「状態異常の短剣」「全体攻撃のブーメラン」と、方向性ははっきりしている。
盾も両手武器も装備できない関係上、右手がお留守になるため、どの武器を持たせるにしてもまずは『二刀の心得』を習得して両手に武器を持てるようにするのがいいだろう。ちなみに誤解されがちだが、利き腕でない側の攻撃力は力を半減して計算するだけで、武器攻撃力とスキルで得られる装備補正はそのまま乗る。言い換えると、二刀流時の攻撃補正はトータル2倍になるので、補正量の大きい片手剣で特に有効に働く。
スキルパネル拡張後は、心眼一閃やデュアルブレイカー、必中会心などの強力な特技に加え、二刀流時の力の減衰がなくなる『二刀の極意』や、片手剣装備時攻撃力+25・+35といった単純な火力補強に繋がるものが追加され、一気に攻撃力が増す。
ぶんしんやバイキルトを織り交ぜると、凄まじい瞬間火力を叩き出す。ただし、いずれも凍てつく波動で解除されてしまう都合、ところ構わず使うとかえって火力が下がりかねない。相手を選んで実行したほうが無難。
なお、『二刀の極意』がないとアタッカーとして使えないと言われることも多いが、『二刀の心得』習得後に片手剣装備時+10・+20を取ればトータル+60と、パネル拡張前の段階ではバカにならない補正がかかるため、実際は極意なしでも充分実用に耐えうる。
はやぶさの剣二刀流でさらに拍車がかかり、ダメージはさることながら、施工回数の増加により会心も実質的に出やすくなる関係で、ただ殴っているだけなのに、特技を使っている主人公やマルティナより高いダメージを出せることもしばしば。
余談だが、さそうおどりを受けた際の無駄にカッコ付けたキレキレのダンスは必見。
関連タグ
ドラゴンクエストXI ドラゴンクエスト11 ドラクエ11 DQ11
主人公(DQ6)(そっくりさん) 乙坂有宇(妹を一度失った兄繋がり)
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主人公(DQ11) カミュ(DQ11) ベロニカ(DQ11) セーニャ(DQ11) シルビア(DQ11) マルティナ(DQ11) ロウ(DQ11) グレイグ
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