「私は確かにメドゥーサですが、アテナの呪いにかかるよりも遥かに前の姿で現界しています。
体も成長前。これは、きっと特殊な事例ですね」
プロフィール
※「姉様たちと一緒です」体重は自己申告による。
概説
『Fate/GrandOrder』に登場するランサークラスで呼ばれたメドゥーサ。
第1部第七章『絶対魔獣戦線バビロニア』と共に実装。レアリティは☆4。
本編ではマーリンの共連れとして登場し、三女神によるバビロニア崩壊を阻止するためにカルデア側に協力してくれる。
自身のことはマーリンから贈られた名で「アナ」と名乗っており、本名は明かしてくれない。
存在そのものがある女神への鬼札であり、その女神の打倒が彼女の宿命ともなっている。
ちなみにアナという名前の由来は不明だが、女怪ゴルゴーンの頭部から生える“蛇の髪”「メデュシアナ」やメドゥーサが信仰されていた「アナトリア(トルコ)」などが候補として挙げられている。
人物
目の文様が描かれた黒いローブを羽織っており、その下には軽装の鎧を纏っている。
武器は大鎌と付属する鎖分銅で、この大鎌はかつて自身を屠ったものと同質のものである。
寡黙で引っ込み思案。目深にローブのフードをかぶり、自分の素顔を晒すことを好しとしない。
「人間嫌い」を公言しているが、それは人間の身勝手に振り回され怪物に堕とされたトラウマによるものが大きく、決してその存在を“まだ”根底から憎んではいない。
その他、成長することを恐れてもいる。彼女にとって成長とは「神性の剥離」であり、また「怪物への堕落」を意味するからである。
真名
ギリシャ神話におけるゴルゴン三姉妹の三女。何らかの要因により、反英雄メドゥーサが女神としての姉二柱に近しい姿となって現界したサーヴァント。
男の憧れの具現、完成した「偶像(アイドル)」として生まれ落ちた女神の一柱。
後日実装された「幕間の物語」では、気まぐれでワガママな姉二人に容赦なくいびられて涙目になりながらも、その境遇自体を幸運と受け止めて健気に姉二人と接する姿を見ることが出来る。
姉二人も彼女の存在にはいろいろと思うところがあるらしく、決して口にはしないが大切に思っているようである。
能力
本来か弱い女神であるものの、現界に際して変質することでようやく戦えるようになった姉二人とは違い、自身の伝承の影響からほぼ自前の戦闘能力を獲得している。
手に携えた大鎌は「不死殺し」と呼ばれるもので、かつて自分の首を刎ねた鎌剣「ハルペー」と同質のもの。すなわちジャンヌの「紅蓮の聖女」や酒呑童子の「神便鬼毒」同様自身の死因が宝具に昇華されたものである。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | C | D | A | E | C | A+ |
保有スキル
対魔力(B) | 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 |
---|---|
女神の神核(A) | 生まれながらに完成した女神であることを現す固有スキル。神性スキルを含む複合スキル。あらゆる精神系の干渉を弾き、肉体成長もなく、どれだけカロリー摂取しても体型が変化しない。 |
魅惑の美声(B)→儚き姉妹(A) | 姉たちが所持するものと同一の固有スキル。男性に対しては魅了の魔術的効果として働くが、対魔力スキルで回避可能。対魔力がなくとも抵抗する意思を持っていれば軽減は可能。 |
怪力(C) | 一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。…魔の性質が薄いためにランクは低い。 |
彼方への想い(A) | いつの日にか在ったかもしれない彼方―――愛しき日々への想いが、彼女の戦いを最後まで支えてくれる。 |
宝具
女神の抱擁(カレス・オブ・ザ・メドゥーサ)
- ランク:B→B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~20
- 最大補足:1人
──その指は鉄、その髪は檻、その囁きは甘き毒。これがわたし! 『女神の抱擁』!──
未来のメドゥーサ(ライダー)のスキルとして所有している能力、すなわち現在の状態のメドゥーサが『未来』に取得するモノを宝具として得ている。
手にした不死殺しの刃を見舞ったあと、視界に捉えた相手を瞬時に石化させる、最高レベルの魔眼「キュベレイ」による効果。これを軸として、彼女は猛攻撃を行う。
ゲームでは、カードの種別は「Quick」で、効果は【敵単体に超強力な攻撃&確率でスタン状態を付与(1ターン)〈オーバーチャージで確率アップ〉】。
絆クエストをクリアすることで【敵単体のQuickカード耐性ダウン(3ターン)】が追加される。
カード性能
ステータスは同レアランサー比較でHPがヴラド三世をも超えてトップな代わりに、ATKがワーストとなっており、スキル構成、宝具の性質も併せて防御寄りの性能となっている。
カード構成はライダー時同様《Quick:2/Arts:2/Buster:1》のライダークラスの定型。
Aが4回、Qが3回とヒット数は多め。NP効率はそれなりとなる。
「魅惑の美声」は姉達同様に異性限定なものの高確率で魅了してくれる。
またライダー時同様に「怪力」を所持している為、火力も十分出せる。ただしランクが下がった影響か効果が1ターンに短縮している為、宝具強化が主な役割となるだろう。
固有スキル「彼方への想い」は自身に無敵一回&ガッツを付与するものであり、彼女の耐久面を大きく支えてくれる。また性質上、相手が貫通宝具持ちであってもガッツで復帰出来る為、使用できる場面が多い。難点はガッツの効果が3ターンと少し短めな事と、CTが少し長い点だろう。
宝具は単体Quick多段攻撃&確率スタン。「怪力」によるブーストが可能であり、スタンさせられれば自陣の耐久面を支えてくれる。素でもそれなりのスタン確率となっているが、確実性を持たせるならば宝具チェイン後半に持ってくる等で底上げしよう。
自身のQuickも3ヒットと多く、宝具QQEXで大量のスターを獲得できる。
2017年12月7日の更新で絆クエストが解放され、クリアすることで宝具威力アップと3ターン攻撃対象のQuickカード耐性ダウンという独特のデバフを仕掛けることが可能になった。
さらに2019年8月に強化クエストが入り、「魅惑の美声」が「儚き姉妹」に変化。魅了確率のアップと3ターン対象のQuickカード耐性ダウンの効果が追加され、異性の敵がいなくても腐らなくなった。
宝具のスタンで敵を止め、男なら魅了で止め、さらに無敵とガッツで耐え忍ぶ…という、とにかく生き延びる事に特化した構成。QやAの性能も悪くない為、それらで味方のチェインやスター面をサポートしながらしぶとく居座ろう。Q宝具を連発できるようなサポーターが好ましい。
礼装装備は宝具狙いであれば初期NPアップ系が推奨。
そして、未来のマスターが描かれているイマジナリ・アラウンドとの相性も抜群である。
また、唯一メドゥーサの系列で弱点に自身のマスターの派生キャラを持たない(むしろ相性が良い)。
ちなみにメドゥーサは「この時代が全盛期」と認識しているらしい。また、マスターが疑似サーヴァントとなった時のクラスもランサーとなっている。
関連イラスト
フードの有無は絵師さんによってまちまち。ちなみにフードの下の前髪はライダーの時とほぼ同じ髪型になっている。
余談
担当声優の浅川氏はブログにて
「おいもう4役目だぞ(本当はもっとやったようなやっていないような。とりあえずここでは4役目ということにする)いい加減にしr...」と思っていたが、スタッフに「いやあ、もうメドゥーサは浅川さんじゃないと(悪魔の笑み)」と言われ、うれしかったこと、槍メドゥーサがお気に入りキャラになったことをブログに記している。⇒当該記事
また、アニメ『Fate/Grand Order -First Order-』では、ライダーの時と同様の成人女性の姿をしたランサーで登場。ただ、フードや鎌を持った姿は共通している。また、足に蛇のような紋様があったり、髪を蛇から鎖に変化させたり、ハルペーのデザインがFate/Staynightに登場したものと酷似しているなどの差異がある。
最期はキャスターに仕掛けられたアンサズのルーンで全身を焼かれて怯んだ所にトドメのルーン魔術を叩き込まれて敗北した。
関連タグ
Fate/GrandOrder サーヴァント ランサー(Fate)
ライダー(Fate/staynight) ゴルゴーン(Fate)
セイバー・リリィ メディア・リリィ:『stay night』版女性鯖はこれで全てリリィ態を獲得したことになる。リリィとついていないのは神性が最も高かったという意味での全盛期と解釈されたからだろうか。