「さて 0時の鐘が鳴った …私達も本気で行くぞ」
「ホロホロホロ …ここから逃げられると思うなよ!! マヌケ共!!」
概要
スリラーバーク海賊団幹部、スリラーバーク四怪人の1人。
サブキャラの中でも人気が高く、プライズなどのフィギュアが多数登場している。
人物
ウェーブのかかったピンクの長髪とチョッパーにも似た丸くて大きな目が特徴。
可愛らしい容姿をした少女だが、勝気でワガママ、かつ男勝りなお転婆娘。動物の姿をした「びっくりゾンビ」たちを従えており、罵倒しながらこき使っている。
とくにクマシーは(声以外)お気に入りのゾンビであるらしく、なにかと側に置いていた。
こうしたキツイ側面が表立っている一方で、1人になると寂しくなって泣いたりもするし、想像以上に残念な人を見ると全力で応援したくなるなどツンデレ要素の持ち主でもある。また、ゴキブリやとんでもない力持ちには恐れおののいて泣きじゃくってしまうことも。
その他、ホグバックとともに働いていた時に医学を習ったのか、それなりに外傷などの治療ができる模様。
再登場した際には、腕にモリアのブリックバットを模したタトゥーを入れている事が明らかになった。
2年前は長袖だった為、2年前からすでに入れていたのか、最近入れたのかは不明。
プロフィール
本名 | ペローナ |
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異名 | ゴーストプリンセス |
年齢 | 23歳→25歳 |
身長 | 160cm |
所属 | スリラーバーク海賊団四怪人 |
所属船 | スリラーバーク |
悪魔の実 | ホロホロの実(超人系) |
出身地 | 西の海 |
誕生日 | 6月7日 |
血液型 | XF型 |
好物 | ベーグルサンド、ホットココア |
笑い方 | ホロホロホロ |
CV | 西原久美子 |
WT100 | 25位(80,255票) |
能力
悪魔の実 | ホロホロの実 |
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能力 | 霊体を自在に生み出すことができる |
種類 | 超人系 |
「ホロ」とは「hollow」、つまりは幽霊・幻影の意。自らの体を媒体として霊体を産み出し、それを自在に操る事ができる「霊体人間」。
作り出したゴーストにはそれぞれ簡易的な人格が宿っており、ペローナの指示である程度の自立行動が可能。
ゴーストなので実体が無く、物理的な攻撃も当たらないし、火で燃やしたりもできない。
また視覚をペローナと共有する事ができるので、本体では侵入できない場所の偵察、ターゲットの監視などにも役立つ。
ゴーストは「ネガティブ ネガティブ」と囁きながら浮遊しており、人間がこれに肉体を通過されると、例え前向きが服を着て歩いているような人物でも超ネガティブ思考に襲われ、その場で膝を付いて(まさにコレ→OTZ)やる気や戦意を喪失してしまう。
大多数の人間には効果があり、一度捕まればそれだけでどれほどの高額賞金首でもあっという間に無力化されてしまう恐ろしい能力なのだが、元々が極度のネガティブ思考の人物には効果が無い。むしろそういった人物に多用しすぎると、ゴーストやペローナ本体の方に影響が出始める。
※ウソップは「おれは元からネガティブだ!!!いいかお前ら…物事をマイナスに考える事においてこのおれを越えられると思うなァ!!!」などと言い切っていたが、普段はそれ程ネガティブではない。しかし当時はメリー号の一件や仲間との確執からまだ日が浅く、どこかネガティブな部分はあったのかもしれない。
但し、ネガティブ思考の人物には効果がないといっても、それはあくまで直接命中させた場合であり、周囲がネガティブ思考に陥って戦意を失い、膝をつく光景を通して動揺させることは一応可能。後述のミニホロ等とは異なり、味方や建築物などに物理的損傷を加えるリスクがなく、狭い屋内でも気兼ねなく使用できる点も地味ながら驚異。
また、自分の意思で自由に幽体離脱する事もできる。
抜け出た霊体は基本的には傘や服など持ち物を含めて本体と全く同じ風貌や大きさで、誰の目にもはっきりと見える。しかし、やはり実体は存在しないので物体や攻撃はすり抜けるし、空中にも浮かべるし、大きさも自分の意思で自在に変化させられる。
霊体のままでは相手に直接触れる事はできないが、相手の目の前に陣取って視界を塞いだり、触れる事ができない点を逆に利用して相手の体に手を突っ込んで驚かせたり、元々当たらないのに敢えて攻撃を避ける素振りを見せて相手に無駄弾を撃たせたりなどの攪乱戦法は充分に可能。しかもウソップの逃げ足に追いつけるほど素早く飛び回れる。おまけに作り出した霊体を破裂させる事で衝撃波を発生させ、相手を攻撃する事も可能。幽体離脱のカラクリを見破らない限り、相手は自分の攻撃は一切当たらないのにペローナからの攻撃は一方的に受け続け、尚且つどこまで逃げても空を飛び、壁をすり抜けながら追ってくるという理不尽極まりない戦闘を強いられる。
ただし、幽体離脱状態では本体が完全に無防備な状態になってしまうのが最大の弱点。そのため、幽体離脱中は可能な限り安全な場所に本体を隠しておく必要がある。万が一本体の居場所を知られ、本体に攻撃されてしまうと防御も回避もできない。
2年後の原作では農業以外は空を飛んでいることが多いが、単に新聞といった持ち物ごと幽体離脱しているのか本体が飛べるようになったのかは不明。
技
ネガティブホロウ
霊体を飛ばし、それを通過させた相手の心を折る。
あのポジティブ思考の塊であるルフィが「生まれ変われるならナマコになりたい…」などと言い出す辺り、この技が如何に恐ろしいかが窺い知れる。
しかし、極度のネガティブ思考であるウソップには効果が無かった。
ミニホロ ゴースト・ラップ
掌に収まるような小さな霊体を作り、指を鳴らすのを合図として破裂させ、その衝撃波で相手を攻撃する。
ミニホロの小ささに反して衝撃波の威力は石の壁が陥没するほど強力であり、しかも霊体であるミニホロを物理的に振り払うことはできないため、纏わりつかれればもう破裂を待つしかない。
特ホロ 神風(カミカゼ)ラップ
人間の上半身を丸ごと呑み込めるほどの巨大な霊体を作り、それを相手に喰らい付かせてから破裂させる。
簡単に言えば上述の”ゴーストラップ”の強化版。その威力は人体が一撃でバラバラになるほどだという。しかもこれも物理的に取り除くことはできないため、その威力もあって喰らい付かれれば本当に絶望的となる。しかし、特ホロ本体の巨大化と「衝撃波」による攻撃であることが仇となり、劇中ではウソップの持っていた「衝撃貝」(インパクトダイアル)にダメージの全てを吸収され、結果的に不発に終わった。また、同じく衝撃破を扱えるうえに瞬間移動までできるくまとも少々相性が悪い。
活躍
偉大なる航路編
スリラーバーク編
モリアから自分達やブルックの影を取り返そうとする麦わらの一味に立ちはだかり、そのトリッキーな能力で翻弄する。
しかし彼女のゴーストを上回るネガティブ精神を持つウソップにゴーストは効かず、ウソップの驚異的な打たれ強さと化かし合いの技量に敗れ気絶。
その後、身の危険を感じ島から共に脱出しようと、麦わら一味の船「サウザンドサニー号」にモリアの財宝や食料などを積んで逃亡しようとするも、突如襲来した王下七武海バーソロミュー・くまの能力によって遥か遠くへ飛ばされてしまう。
マリンフォード頂上戦争前後
彼女が飛ばされた先は、同じく七武海のジュラキュール・ミホークの住居であるクライガナ島「シッケアール王国」跡地であった。くまへの注文通り、薄暗くてジメジメした雰囲気にご満悦だったが、愛しのモリアや仲間たちのいない環境にすぐに嫌気が差し、寂しさからホロウの姿で島中を飛び回って他の生存者を探していた。
その後、後にシャボンディ諸島から同じくくまによって飛ばされてきたロロノア・ゾロと出会い、先の戦いでの遺恨を晴らさんともおもったが、ようやく見つけた生存者ということもあり、傷だらけの彼を城の中で介抱した。更にその後、現在の城の持ち主でもあるミホークも帰還し、2年の間、まるで気質の異なる3人での奇妙な同居生活を行うことになる。
ミホークとゾロが修行を始めてからは、文句を言いつつもゾロの手当を行っていた。
新世界編
2年後の麦わらの一味集合時には、シャボンディ諸島までゾロを見送った。
(極度の方向音痴の彼が島に一番乗りで上陸できたのもひとえに彼女のおかげである。)
一味を待ち伏せていた海軍の大部隊による追走時には、ホロウをけしかけて海兵たちを無力化し、彼らの出港をサポートした。元敵とはいえゾロに対する愛着もあったようで、最後まで世話を焼かされたことをボヤきつつも、少し物悲しげに「また別のおもちゃ探さないとな…」とつぶやいた。
扉絵ではその後のペローナの動向が描かれており、スリラーバーク跡にたどり着き、抜け殻になったクマシーを発見している。
71巻のSBSで作者からモリアを心配していると語られており、モリアとは未だ再会できていない事が伺える。
その後はシッケアール国に戻り、ミホークやヒューマンドリル達と共に農耕生活を送っていた。
世界会議編
世界会議後、モリアの生存が新聞で報道されると、再会するべくシッケアール王国から再び旅立った。
余談
モリアとの関係
モリア様には遊び半分で付き合っていた、と本人は語っているが、実際にはモリアに執心している姿ばかりが描かれている。
それもそのはず、実はペローナは幼い頃からモリアによって育てられた拾い子であり、ずっと一緒にいたモリアを父親のように慕っているのだという。
ゴシック調の服装や寝室のぬいぐるみ趣味はモリアの影響なのかもしれない。
そのためか、1度はモリアを置いて逃走を図ろうとしたものの、(出会ったタイミングが悪かったとはいえ)あくまでモリアのためにくまに正面から迎撃するという果敢な姿も。
関連イラスト
関連タグ
毒ヶ峰リルカ…ピンク髪のツインテール、ツンデレなどとペローナとは共通点の多いキャラ(所謂カップやきそば現象)
ニヒリス…似たような能力を持つ敵キャラ。こちらの能力はシリアスタッチで描かれている。