概要
アイアンマンの外見と能力は、
主にパワードアーマーの変更とアップグレードにより頻繁に変遷されている。
柔軟かつ、かなりの復元力と防護力を実現する外殻を形成しており、
超人的な強さと飛行能力を与えている。ミサイル等の実弾武装も装備しているが、標準装備の武装の大半は光線兵器である。
- リパルサーレイ:アイアンマンの標準的攻撃用光線兵器。常にガントレットの掌から発射される。
- パルスボルト:周囲のキネティックエネルギーを集め、目標が遠くなるほどに強力になる兵器。
- エネルギーシールド:電磁力パルス発生装置。
- ユニ・ビーム:胸部から発射される破壊光線。格ゲーをやっている人たちの間ではプロトンキャノンがあるので得意技扱いされ易いが、原作ではこの兵器こそがアイアンマンの必殺技である。
- プロトンキャノン:極太ビームを放射する、アイアンマンの体躯より巨大な光線砲。原作コミックでは指で数えられる程度しか使われていないのだが、カプコンからの格ゲー『マーヴル・スーパーヒーローズ』でインフィニティ・スペシャル(超必殺技)として登場してから長いことアイアンマン唯一の超必殺だったことに加えて、ビジュアルがシンプルかつインパクト抜群なため格ゲーをやっている人たちの間では「アイアンマンと言えばプロトンキャノン」のイメージが定着してしまっている。
その他にも、小型ミサイル・肩部がせり上がって発射する連射性のエネルギー砲・ウルトラフロンの発生に加え、磁場の操作・ソニックブラスト・レーザーブレード・囮を作り出すホログラフ発生装置など。
なお、アーセナル、フェニックス・アーマー・キラーという二種類の巨大ロボットもいる。
アーマーの種類
映画/MCU版
マーク1
『1』に登場。
ゲリラのアジトから脱出するために製作した最初のスーツ。
正面からであれば、通常の弾丸や機関銃程度なら弾き返すことができるほどの装甲を誇る(ただし、重機関銃の銃撃を露出した内部機構部分に受けたことで、パワーアシストが無くなり、体勢を崩すシーンがあった)が、急ごしらえで制作したものだったため動きは鈍重。
更には視界もほとんどない。一応、飛行機構を備えてはいるが、無理やり飛ばすといった感じで弾道飛行程度しか出来ない。
……の筈だが、海外のゲームではダッシュ移動限定で「お前鈍重だったよな?」と首を傾げるレベルで動ける。
アジトから脱出後に空中分解し、大破したためにトニーから廃棄されたが……
『1』の終盤、トニーは思わぬ形でこのスーツと再会することになる。
マーク2
『1』に登場。
帰国したトニーが製作した試作型パワードスーツ。
ちゃんとした設備と入念のテストを行った結果、以降のスーツの標準装備となる飛行能力やJ.A.R.V.I.S.とリンクしたディスプレイなどが装備されている。
素材はマーク1から変わらないため、超高高度では氷結して行動不能になるという欠点がある。カラーリングは銀色になっている。
飛行機のような扱いもあるのか、この時点でフラップ機能が付いている。
制作中、リパルサーをスラスター的な扱いにしていた時に、応用の形で撃ったのがリパルサー・レイの始まり。
マーク4同様にリアクター搭載型に改造されたマーク2は、『2』以降はローディが装着し、さらにジャスティン・ハマーが改良を加えたことでウォーマシン(上の画像右)となる。
右肩のM134ガトリングガン・両腕のFNH F2000・特製ミサイルである別れた妻等、様々な火器が装備されている。リパルサーレイも使用可能。
『3』に登場するアイアン・パトリオットはウォーマシン・マーク2をA.I.Mが改造したもの。
ちなみに『3』の時点では、元に戻されたマーク2が飾られている。
マーク3
『1』に登場。
マーク2での反省から、超高高度で氷結しないようボディを金とチタン合金に変更。
(そのため、厳密にはアイアン(鉄)マンではなく、本人もクライマックスでそのことに言及している)
武装としては、両腕掌底部のリパルサー・レイの他、胸部の熱可塑性レンズから発射するユニ・ビーム、両肩のホーミング式マイクロミサイル、腕部に小型ミサイルが装備されている。
カラーリングは当初、金一色になりそうだったのを、自身が所持しているファイアパターンの車を参考にした為、赤と金色になっている。
以降のスーツでも、(ある程度の相違はあるが)基本的なデザインとカラーリングは踏襲されている。
欠点としては、装着と脱着に自宅の設備を使用しないといけない部分であろうか。
マーク4
『2』に登場。
マーク3にさらに改良を加えたもの。環境が整ってさえいれば、どこでも装着可能であることに加え、新たに背広の上からの装着が可能になっている、といった内部機構もアップグレードされており、ヘルメットのみを外して行動することも可能。
また、『1』での反省から心臓を保護するためのリアクターとは別に、アーマー自体に起動用リアクターが組み込まれているので、安定した出力を得られる様になっている。
尿を分解する機能まで搭載されているらしいが、酒に酔ったトニーの発言のため本当かどうかは不明。
『3』で遠隔装着試験中のマーク42のパーツに頭を吹き飛ばされてたのはこいつ。
マーク5
『2』に登場。
他のアーマーとは異なり、メインカラーは赤と銀。スーツケース状に格納されており、持ち運びが可能で、どこでも装着することができる。
その反面、装甲が蛇腹状で薄く、装備もリパルサーレイとユニ・ビームしか搭載されていない上に、飛行もできないので、戦闘面でやや不利という欠点もある。
ゲーム版では何故か飛行している。
マーク6
『2』に登場。
新型アーク・リアクター(リパルサー・トランスミッター)に合わせて造られたアーマーで、更にパワーが増強している。
腕のミサイルが複数の徹甲榴弾を発射するのものへと変更されており、新たに手首に強力なレーザー・カッター(しかも200ペタワットの高出力)を装備しているが、カートリッジ式なので、一度しか使用できない。(理論上は空間を切断出来るらしい)また、胸部の形状が逆三角形になっているのが特徴。
『アベンジャーズ』の時に大破した(厳密には戦闘不能になるほどに損傷していた)が修復され、『3』時にはホールに飾られている。
マーク7
『アベンジャーズ』に登場。
戦闘に特化したアーマーで、胸部は従来の丸形に戻っている(丸型に戻したのは『アベンジャーズ』の監督であるジョス・ウェドンの趣味らしい)。普段は飛行ユニットとなっており、トニーが両腕にはめたブレスレットを認識して装着される。
(実は遠隔装着機能は試験運用もされていないまさにぶっつけ本番だった)
マーク6と比べて肩部・胸部・背部がよりマッシブな形状になっている。
背部にはスラスターが装備され、飛行機能が更に上がった。
(このスラスターは終盤にエネルギーが切れた際、外れている)
膝部分にもマイクロミサイルが追加されている他、レーザー・カッターはカートリッジ式でなく本体から直接エネルギーを得ているため、一度しか使用できないという上記の欠点は解消された。
マーク8~マーク41
『3』に登場。
トニーが趣味の一環(というか、『アベンジャーズ』の一件で不安に駆られたというのも理由である)として作り上げていたスーツ群。
マーク14までは既存のスーツのアップグレード版といえるものだが、マーク15からは特定の機能に特化したものや実験機的な性質を持つスーツとなっている。
(スーツ毎に機能に因んだ名前が付いている)
A.I.M.との最終決戦時に際して、トニーが自宅の地下(ガレージ兼作業場の更に下)に保管されていたものを『ホーム・パーティー・プロトコル』によって呼び寄せた。ジャーヴィスによる自動操縦によって行動するが、トニー自らが装着して戦闘することも可能である。
そして、装着用装置を必要とせずにスーツ単体での装着が可能。ただし、トニー用に調整されているため他の人は着れない。
(後述のマーク42がたまに他人に装着していたり、ローズ大佐へのジョークの一環とも取れる為、真実の程は不明)。
マーク42
『3』に登場。
ネーミングは服のサイズ「XL」をローマ数字の「40」と解釈し、「XL2枚」という通販の条件から。
他のアーマーとは異なり、金色が主な色となり、関節可動がしやすいデザインとなっている。(偶然にも別作品のとあるキャラクターと酷似した配色になっている)
トニーの体に埋め込まれたセンサーを認識し、自動装着できる。遠隔操作も可能で、頭部・脚部・腕部など各パーツごとにロケットが搭載されているため、分解状態で長距離を飛行させてから、トニーが装着するといったことも可能。
なお、あくまで遠隔操作システムの試作品であるため、リパルサーレイとユニ・ビーム以外の武装と飛行能力なども含めて機能不全を起こしまともに使用することができない。
(武装に関してはスーツ自体が完成したばかりでシステムが構築される前だった)
しかも、胸部の内蔵リアクターだけではエネルギーが足りず、外部からの充電を必要とするなど燃費が悪い。
更には、ちょっとした衝撃ですぐアーマーがバラけるという欠点も持ち、戦闘面での活躍はお世辞にも多いとは言い難かった。(もっと言えば、装着方法が特殊過ぎる為気密性に難がある)
しかし、この時のデータや反省点が後述のマーク43の開発に繋がったことを考えると、その果たした役割は大きいと言えるだろう。
- マーク1~7はトニーが着用しなくなった後も自宅の作業場に陳列されていたが、『3』でA.I.M.の攻撃を受けた際に全て破壊されてしまった。
- 残りのスーツの破壊は逃れたものの、マーク42もアルドリッチ・キリアンとの決戦時にキリアンを倒すために自爆し、マーク8~マーク41も敵との戦いで大破したり、決戦終了後にトニーの意思ですべて自爆させられたりして、全て処理された。
マーク43
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にて、メインで装着するアーマー。
マーク42の金色部分の大半を赤に塗り替えた。
マーク42の改良版であり、パーツの分離飛行やAIの自動制御機能を受け継ぎつつ、使用性を向上。さらに後述のハルクバスターを使用する際はコアユニットとなり、
このスーツの上から着こむことになる。
赤外線スキャン機能も搭載されている。
マーク44
後述の「ハルク・バスター」を参照。
マーク45
『エイジ・オブ・ウルトロン』にて、ウルトロンとの最終決戦で装着したアーマー。
物語中盤でJ.A.R.V.I.S.がヴィジョンとなったため、このスーツ以降はF.R.I.D.A.Y.という女性型AIがサポートにつくことになる。
マーク46
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場。
全身各部に小型リアクターを搭載。パーツがかなり細分化され、頭部アーマーを完全に収納できるようになった。劇中では自家用ヘリ内でボタンを押すと指先から装着されていくシーンがある。
対象の捕獲を主目的にしているのか、従来の火器に加え対人戦用の手錠を装備しているほか、スーツ内部に消火ガス噴射装置も搭載されている。
また敵の行動パターンを分析して対処できるようにするなど、武装以外の機能も備わっている。
キャプテン・アメリカに胸部リアクターを破壊されて機能を停止した。
マーク47
『スパイダーマン:ホームカミング』に登場。
外見はマーク46のカラーバリエーション。オプションとして小型のリアクター搭載しスラスターを大量に付随飛行させられる。
その他、レーザー溶接やグラップリングフックを射出する機能も追加されている。
遠隔操縦の方法はなんとWi-Fi。
余談だが、このスーツのカラーリングはMCUの原典となった「アルティメット・ユニバース」に登場するアーマーが元ネタ。
マーク50
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に登場。
通称「ブリーディングエッジアーマー」。
トニーの胸部に取り付けられた新型アーク・リアクターの起動に伴い「RT」というポッドから大量のナノマシンが流れ出て全身を覆うスーツを形成する。
ナノマシンによって形成されるためあらゆる形状的・物理的な制約から解き放たれ、これまでで最も洗練されたほぼ人体そのままのシルエットを形成する。
トニーの意志に応じて様々に変形するため、これまで以上に多彩な攻撃が可能になった。
耐久性も高く、更に一部が破損しても別の場所からナノマシンを回すことで補修が可能になり継戦能力も向上し、果てはナノマシンの噴射により宇宙船に空いた穴を塞ぐ・傷口を塞ぐといった応用的な使い方まで可能。
とんでもなく優秀なスーツなのだが、相手が悪すぎたためかすり傷を負わせるくらいしかできず殆どが破壊されてしまった。
(そもそもナノマシンが有限なので、欠点と言えばそこら辺だと思われる)
マーク85
『アベンジャーズ/エンドゲーム』に登場するスーツ。
マーク50の発展型で同じナノマシン式で、出力が向上しているとされる。
型番がかなり飛んでいるが、間の51〜84に関しては今のところ不明。
アニメ(マッドハウス)版スーツ
トニー用スーツ
マーク5のようにスーツケース状に格納されているが、マーク4のように飛行機能を備えているなど、通常のアイアンマンスーツと同じ程度の戦闘能力を備えている。
装着はマーク5のようにスーツ単体では行えず、トニーの自家用車内蔵のものなど、装着用の設備を必要とする。
アイアンマン・ディオ
量産型アイアンマンスーツ。
色はトニーのものと違い青とシルバーとなっている。
胸部のアークリアクターの部分はマーク6に似た逆三角形型。
テロ組織「ゾディアック」に奪われ、後述のシグマや羅刹といったゾディアック製スーツ、自衛隊のスーツである羅門・零などの開発にデータが流用される。インセンが装着する。
アイアンマン・シグマ
ゾディアックによって開発された無人型アイアンマン。
デュオ同様、リアクターは逆三角形型。色はオリーブグリーンとシルバーになっている。
原作コミックのスーツ
ハルク・バスター
原作において、打倒ハルクの用途で製作されたスーツ。
既存の他のどのスーツとも比較にならないほどのゴツい重量級であり、スピードや臨時の対応力等以外では最強のスペックを持っていると思われる。
しかし、劇中では未完成のままハルクと戦い、まともに戦う事も出来ず無残なほどにボコボコにされた。
MCUに登場したスーツの中では『3』で登場したマーク38「イゴール」が最も近いと言われていたが、ついに『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』にてマーク44として登場。(後に人工衛星であるベロニカと連動する)
製作された経緯が原作とは微妙に異なり、万が一、ハルクが暴れ出した時に彼を止めるため、ハルク本人であるブルース・バナー博士と共同で開発したものということになっており、今回はちゃんと完成した状態で登場した。
普段は人工衛星に搭載されて宇宙空間で待機しており、アイアンマンの要請に応じて降下する。パーツごとに飛行する能力もマーク42から受け継がれており、身体各部を破損してもその場で新品に交換することができる。
装備は両掌の大型リパルサー・レイ(状況に応じて収束発射も可能)のほか、ミサイルや手甲部の催涙スプレー、ハルク捕縛用の手錠などをもつ。
また巨体でありながら敏捷性も高く、飛び掛かってくるハルクを背負い投げしたり、サマーソルトキックで迎撃してみせた。
劇中では暴走したハルクを鎮圧するために出撃。
ヨハネスブルクの市街地で一進一退の互角の戦いを繰り広げ、市街地に少なからぬ被害を出しつつも最終的に何とか彼を鎮圧することに成功し、原作コミックの面目躍如と相成った(ただし、ハルクが正気に帰り戦意喪失したことも大きい)
しかしながら、戦闘の余波でハルク・バスターポッドが破壊され、ハルク・バスタースーツも大きなダメージを負ったため、ハルクを鎮圧した後は登場しなかった。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、
アップデートされたハルク・バスター2.0が登場する。
スーツの型番は『マーク48』。
ハルクに変身できなくなったブルース・バナーがワカンダの決戦に際して装着。
どうやら生身でも扱えるようになっているらしい(おそらくマーク50起動状態での装着を前提として開発していた為)
ブルース曰く「変身しないでハルクになったような気分」らしい。
カル・オブシディアン(ブラックドワーフ)との一騎打ちで片腕をもがれるが、逆にその腕を無理やりカルの腕にはめてリパルサーを噴射させ、ワカンダ上空のバリアに激突させて勝利した。
ちなみにリパルサーの形状は逆三角形。
初代機と同じようにハルクバスター・ポッドが有るかは不明。
スペリオール・アイアンマン
水色の光が印象的な真っ白い最新型アーマー。モデル51に相当する。
最大の特徴は液体金属(ただし、その原理はこれだそうな)によって構成されていることであり、これまでのスーツと比べ一線を画す異質な存在である。
※以下は、上記以外の原作登場アーマー各種。
マークⅠ
1959年、原作コミックの1話(TALES OF SUSPENSE #39)に登場。MCUと同じく、戦場のゲリラ(本作では、時代を反映し「ベトナム戦争の赤軍ゲリラ」)に囚われた際、インセン教授との協力で製作したもの。違いは、胸部アーマー部分がペースメーカーとして機能している(なので、アーマーを脱いだら死んでしまうため、トニーはアーマーの胸部部分をしばらくは脱げなかった)。
電源は、内蔵された小型の充電器。全身灰色の地味な甲冑といった姿。
手に真空吸盤、脚部に噴射装置。電磁石の磁力で銃弾や砲弾を反発させる「磁気反発機」。妨害電波発生装置、ノコギリや発火装置などの小型工具。録音装置や拡声器……といった、様々な機能を内蔵している。
のちに、ベトナムからアメリカに帰国したトニーはこのアーマーを改良。デザインはほぼ同じだが、色が金色になった(この金色アーマーをマークⅡとする資料もある)。また、この金色のアーマーの時に、アベンジャーズに参加している。
マークⅡ
1963年「TALES OF SUSPENSE #48」で初登場したタイプ。
それまでは甲冑といった姿だったが、胸部を赤い装甲に、手足と顔を金色にと、コスチュームのイメージでリデザインされた(デザインしたのは、アメコミ界の「キング」ことジャック・カービー)。
顔面部がプレート状になっており、頭部ヘルメット部とは別パーツになっている。
劇中では、ミスター・ドールという犯罪者との戦いで、軽量化の必要性に駆られた事から改良し開発されたアーマー。
装着(自力で、普通にコスチュームを着るようにして装着する)するのに1分30秒かかる。手足の金色部分は特殊メッシュ製らしい。
電力はやはり小型充電器で、緊急時に充電する必要性から、電源コードを内蔵。また、ジェットブーツも装備され、短時間だが飛行する事も可能に。
足裏にはローラーダッシュも内蔵され、それで高速移動する様子も見せた。
マークⅠの磁器反発機も手のひらに内蔵。手の甲にはブラスターが装着されている。
ヘルメット内部の小型ボンベにより、数分間(約15分程度)は水中活動も可能に。
マークⅢ
1965年「TALES OF SUSPENSE #66」から登場。
顔面部のプレート状フェイスパーツと、ヘルメットとが一体化したデザインになっている。
このアーマーから、初めて「リパルサー・レイ」が搭載されるようになった。
装着も手作業。ただしこのマークⅢより、スーツケースに入れて持ち運ぶ事が可能になっている。
水中活動もマークⅡ以上の時間が可能に。また、生命維持装置も搭載された。
アイアンマン原作コミックにおいて、初期に最も活躍したアーマー。以後約十年近く、このアーマーが活躍していた。
マークⅣ
1976年「IRON MAN #85」から登場(「TALES OF SUSPENSE」誌から、「IRON MAN」個人誌が刊行されるようになった)。
ハッピー・ホーガンが薬物の副作用で変身してしまったヴィラン「ザ・フリーク」により、マークⅢが破壊された為、新たに開発されたアーマー。
胴体部のみが自動装着され、手足とヘルメットは自力で装着、というスタイルになった。
リパルサー・レイの他、胸部からユニビーム、物体を引っ張るトラクタービームを搭載。さらにジェットブーツの改良で長時間の飛行も可能に。
動力源は「太陽光発電と接続したマイクロ回路」に。他に様々な機能を内蔵しており、マークⅢ以上の長い期間を、このアーマーが活躍した。
マークⅤ
1981年「IRON MAN #142」に登場。別名スペース・アーマー。
宇宙空間活動用のアーマー。手足が太く、口部分のスリットがなくなっている。
宇宙での活動用であるため、装甲および装備も重く、本物の宇宙服よろしく地上では重すぎて活動ができない。
活動時間は約48時間。ユニビームやリパルサーレイの他、振動ビームなども装備。
衛星軌道上の軌道プラットホームの事件を解決すべく、トニーが製作した。
マークⅥ
1987年「IRON MAN #218」に登場。別名ディープ・シー・アーマー。
マークⅣまでのアーマーは水中活動に限界があったため、水中での長期活動用に製作したアーマー。
頭部はマークⅣだが、それ以外は深海作業用潜水服に似たデザインに。頭部はバブルトップになっている。装着時は下半身に入ってから、アームで上半身を装着するという、手間のかかるものに。
リパルサー系の武装を搭載している他、小型魚雷やトライビーム(ユニビームの改良版)、電気ウナギよろしく周囲への電撃、タコやイカのように化学物質を放ち目くらましなどの機能を持つ。
また、内部には軽量のマークⅣタイプアーマーも内蔵されているようで、緊急時には外装を破棄し、脱出する事も可能。
マークⅦ
1981年「IRON MAN #152」から登場。通称ステルス・アーマー。
マークⅤでの活動の際、潜入に失敗した事から、潜入および偵察専用のアーマーとして開発された。
全身が黒く塗装され、ECM妨害装置、レーダー吸収コーティングなど、ステルス機同様に「レーダーやソナーの探知妨害」をメインの機能としている。しかしそのために、攻撃装置など他の機能はことごとく削られ、攻撃力は低下した。
マークⅧ
1985年「IRON MAN #200」から登場。通称シルバー・センチュリオン。
シルバーの名の通り、今までのアーマーがレッドとゴールドのカラーリングだったのに対し、レッドとシルバーのカラーリングになっている。また、胸部アーマーの形状や、肩部の装甲の形状なども変化している。
元はローディのために開発していたアーマーだったが、オバディア・スタンが「アイアンモンガー」となったため、トニー自身が装着し使用した。
リパルサーレイにユニビームの他、過去のアーマーにも装備しているパルスボルトの強化版も装備。マークⅦのECM妨害装置やトラクタービームなどの他、各種ガジェットも多数装備。また、生命維持装置も強化されており、全体的に過去のアーマーよりも攻撃力・防御力を格段にアップさせている。装着は手作業に戻った。
200号という区切りのいい号に登場した事もあって、新たな配色・デザインにされたものと思われるが、読者からは不評。結果的に次のアーマーで元デザインに戻される。
マークⅨ
1988年「IRON MAN #231」から登場。別名ネオクラシック・アーマー。
秘密裏にトニーが開発していた、強力なアーマー。デザイン・カラーリングはマークⅣに近いものにされた。
ヴィラン「ファイア・パワー」のミサイルでマークⅧアーマーが破壊された為、トニーはこのアーマーを持ち出し装着。以後、このマークⅨアーマーを用いるようになる。
マークⅧの機能・装備はほぼ踏襲。ベータ粒子発生装置とソーラーコンバーターを動力源とする。ハッキング対策にセキュリティプログラムも一新、防御用にエネルギーシールドも装備した。
更に、宇宙や水中といった状況変化に対応すべく、宇宙用ブースターパック、水中活動用モジュールなどを装着し、対応するといった機能も付加された。
※これ以降のアーマーは、後日に追記予定。