データ
概要
Ver.3から登場。
強化サルスーツに身を包んだ正体不明のパペット型デジモン。
自称「キングオブデジモン」を名乗っているが、その実力は決してはったりだけとは言えず侮れないところがある。
腰にもんざえモンのパペットを付けており、もんざえモンを陰で操っていると言われている。メタルエテモンやキングエテモンといった進化種も存在する。
元々は週刊少年ジャンプのデジモンコーナー「週刊デジ聞」でサルの着ぐるみを着て全国を周り各地の子供たちと対戦し人気を博していた「デジモンキー」をベースに制作されたデジモン。
以降デジモンキーはこのデジモンを使うようになり、このデジモンの関連種が発表されるに連れて着ぐるみの色を変化させていくようになる。
同じく実在のデジモン関係者をモデルにしたボルケーモンとはライバルであるという設定が後に明らかになった。
必殺技は当たった対象を消滅させる暗黒球を投げつける『ダークスピリッツ』と対象の戦意を喪失させる歌『ラブ・セレナーデ』。アドベンチャーでは聞いたデジモンを退化させる力を持っており、かなり厄介な技として描かれた(『デジモンストーリー』では混乱効果が付与された)。ちなみに専用BGMがあり、これに歌詞を付けた『ラブセレナーデ~エテモンのテーマ~』(歌:増谷康紀)というキャラソンがあるが…どう聞いても小夜曲(セレナード)ではないし、劇中での歌唱力はお世辞にも上手いとは言えない。
アニメ『デジモンアドベンチャー』の影響もあり、おネエ言葉で喋る事が多い。
名前の由来は「猿公(えてこう)」。
関連種/進化系
ターゲットモン
サイクロップスのような高性能なバイザー『ヤリマスグラサン』と両腕に装備したスニーカーが特徴的な猿のようなデジモン。名前通り、ターゲットに定めた相手を執念深く追い詰める。
必殺技はスニーカーでの打撃『電撃ハグハグスニーカー』、燃え盛る頭で突撃する『トンガリヘッド』。『アンニャセレナーデ』はエテモンのような歌を使った技かは不明だが、とにかく自分の心を奮い立たせる技らしい。
のちに大方の予想通り、『デジモンペンデュラム Ver.20th』にてエテモンの進化前に位置付けられた。ただしどこかピンク色のアレに見えなくもなく、もし意識しているとしたらスカモン要素を混ぜ込んだのかもしれない。
ちなみに、デジモン究極勝負師隊DUB-crewのメンバーを務めていたスタッフ『ターゲット西澤』がモデルとなっている。
メタルエテモン/キングエテモン
エテモン系の究極体。詳しくは該当項目にて。
作品への登場
デジモンアドベンチャー
サーバー大陸を支配する傲慢かつ傍若無人な暴君として登場している。
モノクロモンが引くトレーラーから黒いケーブルのネットワークを展開し、ティラノモンやモノクロモンなどを操っていた。部下に連れているガジモン達からの信頼は薄いが、それを引いて余り有るほどの戦闘能力を持っている。
第2クールにおけるボスキャラであり、選ばれし子供たちを執拗に襲い続けた。
ピラミッドでの戦いにおいて自身に恨みを持つナノモンの策略よって暗黒ネットワークに吸い込まれるが、逆に一体化しパワーアップ(PSP版ではエテモンカオスという名前が与えられた)。
空間を歪ませるダークスピリッツで選ばれし子供達を苦しめるが、正しい勇気に目覚め、超進化したメタルグレイモンの「ギガデストロイヤー」を受け、発生したブラックホールに吸い込まれて暗黒の世界へ飛ばされた。
しかし、暗黒の世界でメタルエテモンとして蘇り、ピノッキモンと交戦していたミミと丈の前に姿を現した。
デジモンアドベンチャーVテイマー01
デーモン軍の幹部であり、「エテモンキー」という固有名で登場。
八神太一とゼロマルの前に幾度となく立ち塞がり、あの手この手の策略で2人を追い詰めるも最後は逆転を許すというテンプレ通りの悪役であった。
だが、敗戦が続いた事から見限られる事となり、新たにデーモン軍へ加わったテイマー・彩羽ネオに始末された。
デジモンストーリーサイバースルゥース
サブイベントで登場。
自意識過剰なナルシストなのも相変わらずで、主人公のことを「独占欲が高い熱烈なファン」扱いしていたが、成敗されると呆気なく落ち着き、事態の収束を約束するなど、状況次第ではしっかり聞く耳を持つ。
タワーレコードに忍び込み、自作のCDを勝手に並べるついでにそれが目立つよう勝手に配置を変えていた(店からはイタズラ扱いされており、それを知った際は憤っていた)が、田和玲子(イラストレーター繋がりでゲスト出演した同店のイメージキャラ)のとりなしで正規配備してもらうことになる。
なお並び替えは迷惑がられていたが、CD自体は賛否両論ながらも意外と評価がよかった。
デジモンアドベンチャー:
第42話に登場。ボス格だった旧版とは違い、一話限りのゲストデジモンという扱い。
それと、ガジモンの群れが旧作に引き続き配下・・・・・もといファンとしてナニモン共々登場した。
選ばれし子供達の進行方向に広がる荒野にて因縁のライバル・ボルケーモンと「キング・オブ・デジモン」の座を争い、ラップ調の歌とギターのエンターテイメントでボルケーモンのエクササイズと競っていた。
そこに通りかかった子供達に気付くと「彼らを倒した方がキング・オブ・デジモン」等とのたまいながらボルケーモンと共に襲いかかる。
事前に彼らの歌が発生させた異常な音波の影響でパートナーデジモン達が状態異常を起こしていたとはいえ、メタルグレイモンすらも軽くあしらう程の強さを見せる。
しかしパルモンが歌の影響を受けながら進化したポンチョモンに音波を打ち消された上でテキーラナックルを打ち込まれ倒された。
その後ポンチョモンを気に入り、仲間に引き入れようとボルケーモンと共に子供達の乗るコモンドモンを追いかけるが転んでしまい、そのまま置き去りにされた。
相変わらずの強敵役であり、はた迷惑ではあったが、そんなに悪いやつというわけでもなかった。
むしろ、ガジモン達から割と普通に慕われたり、最終回でボルケーモンと和解してタンクモンに乗って共に旅をする事を選ぶぐらいには善良であり、50話では太一に力を貸すデジモンのうちの一体として映っており、今回は最後まで味方。
旧作での立ち位置を知る者からすれば、かなり衝撃のキャラ付けであったことは間違いない。逆にこっちを見てから旧作の悪役エテモンを見てショックを受ける子供たちもいるかもしれない。(まぁもっと外道で強いやつらを後に控えているしボスであってもコミカルキャラを全面的に押し出しているのでそこまでトラウマとまではいかないか・・・・・。)
設定上のライバルと今作内で出会わなかったオーガモンとレオモン、相棒(奇遇にもエテモンの進化元でもある)が登場しなかったチューモン等とは逆に、これまでアニメで共演の無かったライバルと初共演となった。
また、「音楽でパートナーデジモンに異常を発生させる」という行動は旧作でも行っていたが、「戦意を喪失させ成熟期なら退化させる」という単一の効果だったあちらとは異なり、「炎が止まらなくなる(そのせいでパートナーがこうなった)」「マーチングフィッシーズが勝手に発動」「ツタや花が異常に伸びる」等、バラエティに富んでいた。これだけでチート級に強いという点も健在。