ホワイトキュレム
ほわいときゅれむ
概要
『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』より登場したキュレムのフォルムチェンジ(正確に言えば吸収合体形態)。
キュレムに「いでんしのくさび」という特別などうぐを使うことでレシラムを吸収し、この姿となる。このときにレシラムはいったん失われるが、もう一度「いでんしのくさび」を使うことで元に戻る。
デザインもキュレムとレシラムの合体だと分かるようになっており、上半身の左半分にレシラム、右半分にキュレムの特徴が見られる。合体という響きからほのおタイプが入ってると間違われたりするが、あくまでタイプはドラゴン/こおりである。
女性的なイメージでデザインされたレシラムを取り込んでいる影響か、後ろから見るとくびれている。
2012年映画「キュレムVS聖剣士ケルディオ」のPVの中でキュレムの尻尾に炎の玉のようなものが出現し、全身が炎に包まれてホワイトキュレムに変化する様子が確認できる。
レシラム・ゼクロムと同様にオーバードライブ状態で体の一部が赤く発光するが、さらに肩の透明なトゲ部分がチューブ状に伸び、尻尾に接続される。ドット絵では常にこの状態であるようだ。
図鑑ではこうなっていない状態のドット絵を見ることができる。
なお、性格、個体値、色違いなどの情報はキュレムのものを参照し、レシラムの情報は一切反映されない。これは対になるブラックキュレムも同様。
ゲームにおけるホワイトキュレム
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
125 | 120 | 90 | 170 | 100 | 95 | 700 |
2つのポケモンが1つになって出来たポケモンだけあり、その能力は高い。
中でもとくこうが非常に高く、その種族値はこれまでの特殊アタッカーであるミュウツーやディアルガを上回る驚異の170。第五世代では、デオキシスアタックフォルムに次いで歴代2位の高さを誇っていた(第七世代現在はメガゲンガーなどと並び、歴代5位である)。
また、その他の能力も、物理攻撃力が落ちた以外はキュレムと同じ水準であり、とくこうの伸びを考えると極めて強力なポケモンである。
融合することで、専用技「コールドフレア」を習得できる。まれに相手をやけど状態にする効果があり、その威力は「ふぶき」を上回る140である。
しかし発動には2ターンを要する関係でパワフルハーブかZクリスタルを持たせない限りれいとうビームを2発撃った方が強いため、「使えない専用技」の代表格となってしまった。
対となるブラックキュレムの「フリーズボルト」は、他に物理こおり技を覚えなかった頃はまだ使えていたのだが、最近ではそうもいかなくなってしまった模様。
また、レシラムを取り込んだ証として「クロスフレイム」も使用でき、こおりタイプ・ドラゴンタイプ共通の壁であるはがねタイプに有効打を打てるのも強みである。ただしタイプは不一致であるため過信は禁物。
登場当時は「とくこう170+タイプ一致の超火力『ふぶき』『りゅうせいぐん』」「耐性の関係でカイオーガに非常に強い」「激戦区90から少し抜けたすばやさ種族値95で並み居るドラゴンを上から叩ける」という点が注目され、非常に強力なポケモンと評価されることが多かった。
実際、伝説解禁のダブルバトル大会「クリスマスカップ」では、圧倒的な使用率で聖夜に相応しい猛吹雪を巻き起こしていたという。
だが第6世代以降フェアリータイプがドラゴンを無効化するようになり、更にこおり技・ほのお技までも半減で受けられるみず・フェアリー複合(マリルリ等)にあっさり止められてしまう羽目になった。
一応「だいちのちから」や「ラスターカノン」などである程度切り返せるが、自身これといった積み技を持たないため粘られるとジリ貧に陥る。
だけならまだしも自身の上から容赦なくフェアリー技で殴ってくる上にチート級の積み技まで持つゼルネアスの存在が痛すぎる。
そのため現在では登場時の強さはやや鳴りを潜めている。
『ポケモン剣盾』ではDLCに先んじて2020年2月にガラル地方に連れて行けるようになった。
ダイマックス+「じゃくてんほけん」の組み合わせが使えるようになり、苦手な相手に強引に居座っての火力増強が可能になった。
だがそれ以外での積み技、特にとくこうを上げる手段は与えられなかったためブラックキュレムほどの強化とはならなかった。
外伝では
マグナゲートではボスとして登場。
みんなのポケモンスクランブルでは、ゼクロム・レシラム・キュレム捕獲済みの状態で、レシラムが出てくるステージで昼または夜の12時台の時に行くとホワイトキュレムが出現することがある。
同作品ではフォルムチェンジができないため、この方法でしか入手できない。
ポケモン超不思議のダンジョンでは「氷の祭だん最奥部」をクリアすることで初めてこの形態にフォルムチェンジ可能。